カリフォルニアロール
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カリフォルニアロール (California Roll) は、巻き寿司の一種。加州巻き(かしゅうまき)ともいう。
カニ風味かまぼこ(もしくは茹でたカニの脚身)、アボカド、マヨネーズ、白ゴマなどを、手巻き、または裏巻き(外側から酢飯、海苔、具の順になるように巻く)にしたもの。
本場アメリカではカリフォルニアロールに本物のカニが使われることはほとんどなく、またマヨネーズが使用されることも極めて稀である。またアメリカでは、アボカドとともにキュウリが巻いてある場合も多い。ゴマは外側からまぶしてある場合が多く、ゴマの代わりにとびっこ(飛び子)を使う場合もある。また、海苔を使わないこともある。ちなみに発祥の店といわれる「東京会館」では、カニ脚、アボカド、キュウリ、白ゴマを手巻き(海苔は外側)にしている。
生の魚介類を使わず、海苔を酢飯の内側に巻き込んで裏巻きにすることが多いため、生魚介や海苔になじみのないアメリカ人でも抵抗がない。カリフォルニアロールで海苔と酢飯に慣れた後に、徐々に日本で一般的な寿司に入ってゆくアメリカ人が多いといわれる。
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[編集] 発祥
- 1963年、ロサンゼルスのリトル東京に開店した「東京会館」(1998年に閉店)のスシ・バーにおいて、寿司職人・真下一郎(ました いちろう)が考案したのが始まりとされる。また、芸人・都市伝説テラーの「関暁夫」は、自分の父がカリフォルニアロールの創始者であると、2006年12月02日に、放送されたテレビ東京の「やりすぎコージー」の「芸人都市伝説4」で発言している。
- 後に「カリフォルニア・ロール」と命名され、1980年代までにはアメリカ合衆国各地で作られるようになり、日本にも伝わった。また1990年代には、体育館のマットや修学旅行先の旅館の布団に包まった様子から、カリフォルニアロールという遊びが小・中学生を中心に日本各地で流行した。
[編集] 世界最長のカリフォルニアロール
2005年7月20日、アメリカカリフォルニア州の観光大使となったガレッジセールのゴリ扮するゴリエは、「ゴリエと行くカリフォルニアツアー」のイベントとして、長さ30メートルの「世界一のカリフォルニアロール」を作った。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- スシ・イン・アメリカ(英語) - アメリカでの寿司の歴史、寿司用語の解説、各都市の寿司店紹介など