アンダーカバー (ローリング・ストーンズ)
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アンダーカバー | ||
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ローリング・ストーンズ の アルバム | ||
リリース | 1983年11月7日 | |
録音 | 1982年11月11日 - 12月17日 1983年5月 1983年6月後半 - 8月1日 |
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ジャンル | ロック | |
時間 | 45分0秒 | |
レーベル | Rolling Stones/Virgin | |
プロデュース | グリマー・ツインズ クリス・キムゼイ |
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専門評論家によるレビュー | ||
ローリング・ストーンズ 年表 | ||
スティル・ライフ (1982年) |
アンダーカバー (1983年) |
リワインド 1971~1984 (1984年) |
『アンダーカバー』は、1983年にリリースされたローリング・ストーンズのアルバム。
[編集] 概要
前作『刺青の男』は多くのアウトテイクが寄せ集められたアルバムであったが、『アンダーカバー』は1980年代になって初のスタジオ新録音曲によるアルバムとなった。MTV世代の到来で、ストーンズは本作で自身の新しいスタイルを創り出そうと試みた。
録音技術の発達に伴い、グリマー・ツインズはジミー・ミラー以来初めての外部プロデューサーとなったクリス・キムゼイと本作を共同プロデュースした。レコーディングは1982年のヨーロビアン・ツアー終了後間もない11月にパリで始まった。年末の休日を挟んで、ニューヨークでレコーディングを行い彼らは夏までにアルバムを完成した。
セッションは80年代中頃から始まるミックとキースの確執によって難航した。ミックはバンドが新しいスタイルを取り入れることで時代に取り残されないようにしなければならないことを痛感し、一方のキースは実験スタイルを厭うことはなかったが、彼らのルーツを忘れないようにするという意思が堅かった。結果として二人の間の摩擦は増大し、本作セッションでは二人がスタジオ内で同時に過ごす時間が少ないものとなった。二人の対立は次作『ダーティ・ワーク』のセッションに於いても顕著であった。
本作収録曲の歌詞は、第一弾シングルとしてトップ10ヒットとなった「アンダー・カバー・オブ・ザ・ナイト」や「タイ・ユー・アップ」、そしてパリ人肉事件を歌った「トゥー・マッチ・ブラッド」など、おどろおどろしい物となった。音楽的には本作はロック、レゲエとニューウェーブのぶつかり合いが見られる。それはミックとキースのリーダーシップでの綱引きを象徴する物であった。
本作は1983年11月にリリースされ、イギリスでは3位、アメリカでは4位を獲得する。オリジナルジャケットは女性の裸体をステッカーで隠した物で、アメリカ盤ではそのステッカーを剥がすことができるようになっていたが、イギリス盤ではステッカーではなく印刷となっていた。第二弾シングル「シー・ワズ・ホット/トゥー・マッチ・ブラッド」も大きなヒットとなった。
『アンダーカバー』はストーンズの失敗作(ミック自身の見解)であり、1980年代のスタイルに合わせた変化が失敗であったと見なされるが、多くのファンは本作をストーンズの音楽的スタイルの変化が克明に記録されたドキュメントとして考えている。
1994年に本作はヴァージン・レコードによってリマスターの上再発売された。
[編集] 曲目
- アンダー・カバー・オブ・ザ・ナイト - Undercover Of The Night 4:32 シングルヴァージョン、12’シングルによるExtended Cheeky Mixヴァージョンがある。
- シー・ワズ・ホット - She Was Hot 4:41
- タイ・ユー・アップ - Tie You Up (The Pain Of Love) 4:16
- ワナ・ホールド・ユー - Wanna Hold You 3:52 CD化されてからロングヴァージョン収録
- フィール・オン・ベイビー - Feel On Baby 5:07 ダブヴァージョンもある
- トゥー・マッチ・ブラッド - Too Much Blood 6:14 12インチヴァージョンもある(ストーンズ史上最長)
- プリティ・ビート・アップ - Pretty Beat Up (Mick Jagger/Keith Richards/ Ron Wood) 4:04
- トゥー・タフ - Too Tough 3:52
- オール・ザ・ウェイ・ダウン - All The Way Down 3:14
- マスト・ビー・ヘル - It Must Be Hell 5:04