アラム文字
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アラム文字 | ||
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類型: | アブジャド | |
言語: | アラム語、ヘブライ語、シリア語、マンダ語 | |
時期: | 紀元前600年頃から紀元後600年頃 | |
親の文字体系: | 原カナン文字 → フェニキア文字 → アラム文字 |
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子の文字体系: | ヘブライ文字 ナバテア文字 シリア文字 パルミラ文字 マンダ文字 ブラーフミー文字 パフラヴィ文字 ソグド文字 |
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Unicode範囲: | 割り当てなし (提案中) | |
アショーカ王の碑文。ギリシア文字とアラム文字による2言語併記。紀元前3世紀、カンダハール。 |
青銅器時代中期 前19–15世紀 |
メロエ 前3世紀 |
オガム 4世紀頃 |
カナダ先住民 1840年 |
注音 1913年 |
完全な系図 |
アラム文字(アラムもじ)は、かつての中東の国際語(リンガ・フランカ)であったアラム語の文字。フェニキア文字と密接な関係がある。
古代ユダヤ人が使用していた古ヘブライ文字は、アラム文字に代替された。(現ヘブライ文字はアラム文字の子孫)
アラム文字は時代・地域によって非常に多くの字形があり、アラム文字から派生した他の言語の文字も非常に多い。ペルシア帝国時代に行政言語としてエジプトからアフガニスタン・中央アジア、インドまで広範囲に渡って普及し、紀元前後にはアラム語の諸方言のみならずパルティア語やソグド語などの中期イラン語の表記にもメソポタミア地方で使用されていたアラム文字が用いられた。
目次 |
[編集] アラム語のおもな文字
[編集] アラム文字から派生した文字
- 西アジア
※最初期のカローシュティー文字が帝国アラム文字を起源とする説の場合。
ほか非常に多数
ユダヤ教の資料は、しばしばヘブライ文字を使ったアラム語で書かれている。
[編集] 参考文献
- 「アラム文字」『言語学大辞典 別巻 世界文字辞典 』三省堂書店、2001年 7月10日発行