アデルの恋の物語
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アデルの恋の物語 L'Histoire d'Adèle H. |
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監督 | フランソワ・トリュフォー |
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製作 | フランソワ・トリュフォー |
脚本 | フランソワ・トリュフォー ジャン・グリュオー シュザンヌ・シフマン |
出演者 | イザベル・アジャーニ |
音楽 | モーリス・ジョベール |
撮影 | ネストール・アルメンドロス |
編集 | ヤン・デデ |
公開 | 1975年10月8日 1976年4月 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語・英語 |
allcinema | |
Variety Japan | |
IMDb | |
アデルの恋の物語(L'Histoire d'Adèle H.)は1975年製作のフランス映画。『レ・ミゼラブル』などで知られるフランスの文豪ビクトル・ユーゴーの次女アデルの狂気的な恋の情念を描く。フランセス・ヴァーノア・ギールの『アデル・ユーゴーの日記』が原典。トリュフォーの古典主義への回帰を決定付ける作品となった。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
恋の情熱に取り付かれたビクトル・ユーゴーの次女アデルは、英国騎兵中尉アルバート・ピンソンを追って単身カナダに渡った。しかし、ピンソンの心はすでにアデルには無く、つれない態度を取った。激しい恋の情熱と焦燥のなかで、アデルはしだいに精神の平衡を失っていく・・・。
[編集] キャスト
- アデル・ユゴー:イザベル・アジャーニ
- アルバート・ピンソン:ブルース・ロビンソン
- サンダース夫人:シルヴィア・マリオット
- 本屋:ジョゼフ・ブラッチリー
- 催眠術師:イヴリー・ギトリス
[編集] 解説
- ハリフォックスのシーンはガーンジー島で、バルバドス島のシーンはアフリカのセネガルの首都ダカールの真向かいにあるゴレー島で、それぞれ撮影された。
- トリュフォーは本作の企画を6年間暖めていたのだが、テレビでイザベル・アジャーニを見て、すぐさま彼女のために脚本を書き上げたという。実際、本作によってイザベル・アジャーニの存在を世に知らしめた。のちに、アジャーニは「この映画のおかげで今の私がある」と語った。
- 実際にアデルがカナダに渡ったときの年齢は33歳であり、当時18歳のイザベル・アジャーニとは年齢にひらきがあるが、そのことについてトリュフォー監督は「誰もそんなことは考えないだろうよ」と答えただけだったという。
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