Yウイング
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Yウィング(Y-Wing)は『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の戦闘機である。
[編集] 諸元
- 全長:16メートル
- 速度:2,700G、80MGLT、6SU/STP、時速1,000キロメートル(大気中)、操縦性基準50DPF
- 操縦要員:1名、アストロメク・ドロイド一体
[編集] 概要
Xウイングが反乱同盟軍の戦闘機として使用されるまで、Yウィングはインコム社製Z-95ヘッドハンターと共に長い間同盟軍の主力戦闘機の地位に就いていた。Yウィングは大きく分けて2つの種類があり、1人乗りのBTL-A4型と、2人乗りの攻撃や爆撃に特化したBTL-S3型があり、前者のほうが圧倒的に多い。また前者は"ロングプローブ"の愛称で呼ばれている。また、Yウィングは旧式化しながらもその優れた性能で戦場の第一線で戦えることなどから、銀河の航空機ファンの間では非常に高い人気を誇っており、人気ランキングなどでは圧倒的な差で1位の座に座り続けいているという。
コーンセイヤー社製の傑作機、Yウィングは旧式ながらも非常に高い信頼性を誇り、機動性や速度は他の戦闘機よりは見劣りするものの、他の戦闘機には見られない攻撃力と防御力を誇っている。特に防御力においてはあらゆる戦闘機を凌駕するような強靭さを持ち、整備性のために装甲板がほとんど取り除かれてしまい、内部構造がむき出しになってしまったような機体でもそれは変わっていない。
武装はコクピット前方にある2基のテイム&バック社製IX4レーザー・キャノン、コクピット・キャノピーの上部にあるアルメック社製SW4イオン・キャノン 2基、コクピットの裏側にあるアラキッド社製曲型プロトン魚雷発射管2門と、全てがコクピットの配置されている巨大な白いノーズコーンに装備されている。ちなみにBウイングが登場するまで、同盟軍で唯一のイオン・キャノン搭載機であった。これにより、Xウイング導入後も数々のミッションに使用された。
アルメック社製のSW4イオン・キャノンは360度回転が可能で、単座のBTL-A4型では照準コンピュータが自動的に補足した敵機の方向を向く、ということになっていたが、開発中にコンピュータが正常に作動しなかったため取り除かれてしまった。現在のYウィングのイオン・キャノンは一応回転可能だが、回転砲台として機能していない。逆にBTL-S3型は砲手がイオン・キャノンを操作可能であり、本来の役割を果たしている。
プロトン魚雷発射管2門の砲口は通常は装甲扉によって覆われており、パイロットやガンナーが作動させることにより砲口を開き、ミサイルが発射される仕組みになっている。弾倉には最大8発のプロトン魚雷が搭載でき、一部では震盪ミサイルの搭載も可能だという。
初期のYウィングは機体がボディ・シェルに覆われ、輝かしいボディを持っていたが整備の度にその装甲を取り外さねばならないことや、そもそもの整備性の悪さに業を煮やした整備士達が導き出した結論は「ボディ・シェルを永久に取り払ってしまう」というものだった。これが現在の配線むき出しのYウィングである。そして、その装甲を取り払ってなおYウィングは凄まじい機体強度を持っているのは特筆に値するだろう。また、同盟軍のYウィングはどれも数え切れないほどの修理と改造を繰り返しており、もはやスペックや部品、外見が一致しているものは一つとしてないとさえ言われている。ちなみに、骨董品レベルにまで消耗し、もはや使い物にならなくなってしまったYウィングのノーズコーンは、スノースピーダーの装甲板に流用されているなど、Yウィングには再利用ができる部分も多い。
新たな同盟軍の攻撃機Bウイング、新共和国時代に登場したYウィングの後継機、Kウィングの登場などによってYウィングは徐々にその任務を奪われていったが、同盟軍が新共和国になってからもXウイングなどと共に主力戦闘機となっており、それはしばらくの間続いていくとおもわれる。