VU (雑誌)

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VU（ヴュ）とは、第二次世界大戦前に刊行されていたフランスのグラフ雑誌。

1928年3月（第1号、1928年3月21日号）から1940年5月（638号、1940年6月5日号）まで週刊で刊行されており、別冊、特別号等も含めて650冊程度が刊行された。LIFEと並んで、成功を収めたグラフ雑誌としてはもっとも初期のものである。写真を多く、主体的に用いて、記事を添えるというタイプの雑誌である。

VUを創刊したのは、自身も写真家であるルシアン・ヴォーゲル（Lucien Vogel, 1886年-1954年）である（発行は、Illustres francais社）。ちなみに、ヴォーゲルは、VUの創刊前に、「La Gazette du Bon Ton (1912年-1925年)」（en:La Gazette du bon ton）というファッション雑誌を刊行していた。

VUには、アレクサンダー・リーバーマン（Alexander LiebermanまたはAlexander Liberman, 1912年-1999年。編集、アート・ディレクション）やカッサンドル（グラフィックデザイン）も参加した。VUのロゴは、カッサンドルの手によるものである。

VUは、写真の関係では、例えば、ロバート・キャパの代表作である、いわゆる「崩れ落ちる兵士」は、最初、VUに掲載されていたり（1936年）、世の注目を受ける作品も多く、社会に対する影響力も大きかった。また、表紙に、積極的にフォトモンタージュを使用したことでも知られる。

日本語や英語では、VUについてのまとまった文献は存在しない。