VBCI
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VBCI歩兵戦闘車 | |
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Véhicule Blindé de Combat d'Infanterie |
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基礎データ | |
全長 | 7.6 m |
全幅 | 2.98 m |
全高 | 2.2 m |
重量 | 25.6 t(VCI) 23.3t(VPC) |
乗員数 | 2名+兵員9名 |
装甲・武装 | |
装甲 | モジュラー装甲 |
主武装 | M811 25mmx137mm機関砲 |
副武装 | 7.62mm機関銃x1挺(同軸) |
機動力 | |
速度 | 100 km/h |
エンジン | ディーゼルエンジン 550 hp |
懸架・駆動 | 8x8 |
行動距離 | 750 km |
出力重量比 | hp/t |
VBCI歩兵戦闘車(仏:Véhicule Blindé de Combat 'Infanterie:歩兵戦闘用装甲車両)は、AMX-10P歩兵戦闘車の後継車両として設計開発されたフランス軍の次期歩兵戦闘車である。2008年から更新が開始される予定であり、フランス陸軍は550両の歩兵戦闘車仕様(VBCI/VCI)と150両の指揮統制車仕様(VBCI/VPC)を受領する予定であり、国外への輸出の売り込みも行われている。
目次 |
[編集] 概要
VBCIの装甲はルクレール戦車と同様に、アルミニウム合金製の車体フレームにTHDスチールとチタニウム合金の複合装甲を装着するモジュラー装甲方式を採用しており、前線で装甲の交換が容易である。
VBCIは調達費及び整備維持費の削減のために装輪式を採用しているが、不整地でもルクレール戦車に追従可能な機動力を有しつつエアバス A400M輸送機で空輸が可能なように設計されている。
VBCIのDRAGAR砲塔は1名乗りの25mm砲塔であり、赤外線暗視装置とレーザー測距儀を装備している。25mm機関砲の連射速度は400発/分であり、対空防御にも使用可能。砲塔には対歩兵近接防御用の7.62mm同軸機関銃が装備されている。
[編集] 開発
1990年代初頭、フランス政府は旧式の装甲戦闘車両の後継たるVBM(Véhicule Blindé Modulaire :モジュラー装甲戦闘車両)計画を開始した、まもなくドイツとイギリスもこの計画に参加したが、1999年にVBM計画は頓挫し、フランスは独自に計画を続行することを決定した。
2000年11月6日、フランス政府はこの計画に基づく新型装甲戦闘車両を700両発注した。
2003年から2004年にかけて、車両の開発は武装と電子装備については順調であったが、車体の機動力と障害物を乗り越える能力について難航していた。
2004年から2005年の間、VCI型4両とVPC型1両の合計5両の試作車が製造されたが、DRAGAR砲塔の設計ミスが判明したために設計見直しで計画が2年遅延した。
その後、新たに3両の試作車が追加製造され、2007年までテストが続けられた。
車両の各種試験が完了すると同時に、自走式迫撃砲やミラン対戦車ミサイルを搭載した戦車駆逐車などの派生型に関する研究も始められたが、現在のところこれらの派生型は製造されていない。
2007年7月時点で、VBCIはイギリスの新型装甲車両選定計画FRES計画の候補に挙げられている。
[編集] 派生型
- VCI
- véhicule de combat d'infanterie
- 25mm機関砲を搭載し、歩兵9名(一個分隊)を輸送可能な歩兵戦闘車。
- VPC
- véhicule poste de commandement
- 2名のシステム・オペレーターと7名の乗組員が搭乗する指揮統制車。自衛用に12.7mm重機関銃を搭載。
[編集] 関連項目
- 歩兵戦闘車
- AMX-10P歩兵戦闘車 - VBCIの前任である、フランス陸軍の歩兵戦闘車。
- ルクレール - フランス陸軍の主力戦車。
- ラーテル歩兵戦闘車 - 南アフリカ製の装輪式歩兵戦闘車。
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