Strawberry Panic!
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Strawberry Panic! | |
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ジャンル | 学園, 百合 |
小説: ストロベリー・パニック! | |
著者 | 公野櫻子 |
出版社 | メディアワークス Seven Seas Entertainment |
レーベル | 電撃文庫 |
発表期間 | 2006年3月 - 2006年12月 |
巻数 | 全3巻 |
漫画: ストロベリー・パニック! | |
原作・原案など | 公野櫻子 |
作画 | たくみなむち |
出版社 | メディアワークス 尖端出版 Seven Seas Entertainment |
掲載誌 | 電撃G's magazine |
レーベル | 電撃コミックス |
発表期間 | 2005年11月号 - 2007年4月号 |
巻数 | 全2巻 |
テレビアニメ: Strawberry Panic | |
監督 | 迫井政行 |
シリーズ構成 | 浦畑達彦 |
キャラクターデザイン | 坂井久太 |
アニメーション制作 | マッドハウス |
製作 | いちご舎 |
放送局 | tvk キッズステーション(CS)・他 |
放送期間 | 2006年4月3日 - 9月25日 |
話数 | 全26話 |
ゲーム: Strawberry Panic! GIRLS' SCHOOL IN FULLBLOOM |
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ゲームジャンル | 本格百合アドベンチャー |
対応機種 | プレイステーション2 |
発売元 | メディアワークス |
発売日 | 2006年8月24日 |
販売価格 | 限定版:9240円(税込) 通常版:7140円(税込) |
レイティング | CERO: B(12歳以上) |
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『Strawberry Panic!』(ストロベリー・パニック!)は、「電撃G's magazine」(メディアワークス)連載の読者参加企画、及びそれを原作にしたメディアミックス群の総称。略称は「ストパニ」。
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目次 |
[編集] あらすじ
この日本のどこかに存在する、巷でも屈指の名門女子校「聖ミアトル女学園」「聖スピカ女学院」「聖ル・リム女学校」に通うことになった、3人の少女・渚砂、光莉、絆奈。
しかも3人とも家を離れて、3校の寄宿舎である「いちご舎」に入る事に。慣れない集団生活に心細くなる3人を、それぞれの学校の生徒たち「ストロベリーズ」は時に優しく、時に厳しく、そして時に情熱的に支えてくれる。
積極的な女生徒たちの行動に戸惑う3人の妹たちは、大好きなお兄ちゃんからのアドバイスを受けながら、魅惑の女子校ライフを送るのだった。
[編集] 作品概要
「電撃G's magazine」2003年10月号から2005年10月号まで連載[1]。
アストラエアの丘にある三つの女学校(聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校)、そしてそのはずれにある3校共通の寄宿舎・いちご舎を舞台に、各校の生徒たちが繰り広げる物語。
本作のコンセプトは女性ヒロイン同士のカップリング、いわゆる「百合」である。そのため、それまでの『G's』読者参加企画と異なり、読者とヒロインの直接的接触(恋愛)の要素はない。連載開始時は読者が3人の主人公(渚砂・光莉・絆奈)の兄と言う設定であったが、途中から言及されなくなり、結果的に男性的要素が一切排除された世界観へとシフトしていった。
連載終了後にアニメ化した『セラフィムコール』のように、2年間の連載を終えた後、原作者・公野櫻子自身による小説(以降、略称としては「文庫版」と呼ぶ)の刊行、それをコミカライズしたコミックの連載、そしてアニメ化、ゲーム化と、多岐に渡るメディアミックス展開がなされた。
登場人物は各学園の1~6年生となっているが、これは設定上中高一貫校の生徒、つまり1~3年生が中学生、4~6年生が高校生というものである。ちなみに、ミアトル、スピカ、ル・リムの3校すべてが、幼稚園から高等学校までの一貫教育であるとのこと。
[編集] スタッフ
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 歴史
※年月は「電撃G's magazine」の発売号に合わせている。
- 2003年10月号
- 新企画の第一弾として告知が掲載される。
- 2003年11月号
- 聖ミアトル女学園の4人(渚砂・花園静馬・月館千代・涼水玉青)キャラクター紹介。誌上ゲーム、世界観の概要発表。
- 2003年12月号
- 聖スピカ女学院の4人(光莉・鳳天音・奥若蕾・南都夜々)、聖ル・リム女学校の4人(絆奈・源千華留・白檀篭女・夏目檸檬)キャラクター紹介。
- 2004年1月号
- 3校及び寄宿舎のイメージイラスト掲載。第1回誌上ゲーム開始。
- 2004年2月号
- オリジナルノベル「Virgin Hearts」掲載。
- 2004年3月号
- 第1回誌上ゲーム結果発表。第2回誌上ゲーム「エトワール選(イースター編)」開始。「フリーカップリング」導入。アストラエア三校は三角形状に隣接し、寄宿舎はその中央に位置し、行事は三校共同で行われるという設定を公開。
- 2004年4月号
- オリジナルノベル「Girls Love」掲載。
- 2004年5月号
- 第2回誌上ゲーム「エトワール選(イースター編)」結果発表。新ルール「おまじない」導入。第3回誌上ゲーム「エトワール選(体育祭編)」開始。
- 2004年6月号
- オリジナルノベル「Girls Love」掲載。「聖アストラエア淑女録」第1回「夏目檸檬」掲載。
- 2004年7月号
- 第3回誌上ゲーム結果発表。第4回誌上ゲーム「寄宿舎パニック編(健康診断)」開始。結果発表はエトワール選の隔月から、毎月に変更(締め切りも毎月中旬に変更)。また、エトワール選についてはネット投票を行うことを発表。
- タイトルロゴが現在のデザインとなる。
- 2004年8月号
- 第4回誌上ゲーム結果発表。結果を反映したノベル(ミアトル編)を掲載。第5回誌上ゲーム「寄宿舎パニック編(ミッドナイトパーティー)」開始。
- 2004年9月号
- 第5回誌上ゲーム結果発表。結果を反映したノベル(スピカ編)を掲載。第6回誌上ゲーム「寄宿舎パニック編(プール合戦)」開始。
- 2004年10月号
- 第6回誌上ゲーム結果発表。結果を反映したノベル(ル・リム編)を掲載。第7回誌上ゲーム「寄宿舎パニック編(林間学校)」開始。
- 2004年11月号
- 第7回誌上ゲーム結果発表。「エトワール選(文化祭編)」ネット投票受付開始。第8回誌上ゲーム「寄宿舎パニック編(チャリティーメイド編)」開始。
- 2004年12月号
- 第8回誌上ゲーム結果発表。第9回誌上ゲーム「寄宿舎パニック編(クラブ交流ウィーク)」開始。
- 2005年1月号
- 第9回誌上ゲーム結果発表。「エトワール選(クリスマスバザー編)」ネット投票受付開始。
- 2005年2月号
- エトワール選総合ランキング結果発表。
- 2005年3月号
- 休載。
- 2005年4月号
- 「萌え系ノベル」開始を告知。文庫化決定。
- 2005年5月号
- イラストノベル「新版 ストロベリー・パニック!」外伝第1章「背徳の庭」第1話「わたしのお姉様」掲載。
- 2005年6月号
- 「改版 ストロベリー・パニック!」外伝第1章「背徳の庭」第2話「私の蒼い天使」掲載。
- 文庫版のイラストを「Renka」が担当することを告知。
- 2005年7月号
- 「改版 ストロベリー・パニック!」外伝第1章「背徳の庭」第3話「真白き星の王子様(前編)」掲載。
- 2005年8月号
- 「改版 ストロベリー・パニック!」外伝第1章「背徳の庭」第4話「真白き星の王子様(後編)」掲載。
- 2005年9月号
- 「改版 ストロベリー・パニック!」外伝第1章「背徳の庭」第5話「黄金色のばらのように」掲載。
- ノベル(読者参加企画連載)終了。
- 2005年10月号
- たくみなむちによる文庫版のコミカライズ連載を告知。
- 2005年11月号
- コミック連載開始(以降、特記しない限り、毎号コミック掲載)。
- 2005年12月号
- 同時期にネットラジオ『ストロベリー・パニック!~お姉様といちごそうどう~』(パーソナリティ:中原麻衣・清水愛)配信開始。
- 2006年2月号
- アニメ化発表。それに合わせて渚砂・光莉・絆奈の3人は「蒼井渚砂」・「此花光莉」・「日向絆奈」と苗字が設定される。
- 2006年3月号
- アニメ版のキャラクターデザイン紹介。担当する声優はネットラジオにてル・リム、スピカ、ミアトルの順で公開予定。コミック単行本1巻、文庫版1巻が3月発売に決定。
- 2月26日
- ネットラジオの公開録音『聖アストラエア合同入学試験』が行われ、担当する声優が全員公開された。
- 2006年4月号
- 『G's』誌上においてもアニメ版の全声優が公開。中原麻衣・清水愛のインタビュー掲載。
- 2006年3月10日
- 文庫版第1巻発売。
- 2006年3月27日
- コミック単行本第1巻発売。
- 2006年5月号
- PS2版ゲーム化決定の記事が掲載される。アニメの特集ページも組まれ、1 - 4話までの予告を掲載。
- 2006年4月3日
- テレビ神奈川(tvk)を皮切りに、順次TVアニメ放映が開始(9月25日まで、全26話放映)。
- 2006年6月号
- 中原麻衣・清水愛によるPS2版ゲームの体験プレイ記事掲載。
- 2006年7月号
- 松来未祐・桑谷夏子によるPS2版ゲームの体験プレイ記事掲載。
- 2006年6月23日
- アニメ版DVD第1巻発売。
- 2006年8月号
- 宮崎羽衣・野川さくらによるPS2版ゲームの体験プレイ記事掲載。
- 7月26日に『オリジナルCDドラマ Vol.1 ミアトル編』発売。各校別に全3巻の予定。
- 2006年9月号
-
- 8月9日
- 文庫版第2巻発売。
- 8月24日
- PS2版ゲーム発売。
- 2006年10月号
- コミック休載。穴埋めでアニメの設定資料が掲載される。
- また、8月24日に発売されたゲームの攻略記事(渚砂編)が掲載され、渚砂・玉青の両面特大ポスター(アニメ版)が付録に。
- 2006年11月号
- ゲームの攻略記事(光莉編)が掲載される。
- 2006年12月号
- ゲームの攻略記事(絆奈編)が掲載される。
- 11月12日にDVDの限定版(Special Limited Box)I~III購入者対象イベント『聖アストラエア合同文化祭』が開催される。
- 2007年1月号
- コミック休載。
- 12月10日
- 文庫版第3巻(最終巻)発売。
- 2007年3月号
- コミック休載。
- 2007年4月号
- コミックが「しばらくの間休載します」と発表される。
※アニメ化以降、その特集記事が随時掲載されている。
[編集] 雑誌上の連載
[編集] スタート当初(2003年11月号~2004年3月号)
本作の最初のコンセプトは、「妹+百合の甘~い誘惑」と称したものであった。百合という題材は、代表作ともいえる『マリア様がみてる』がコバルト文庫で連載されている作品であるように、女性向けの本や媒体に載せられることがほとんどであった。「男性読者が9割を占めるG'sの読者参加企画としてやっちゃう、編集部としては大冒険の新企画です!!」とコメントされていたように、本来ギャルゲー雑誌である『G's』としては異色の作品である[2]。そしてそれは既に先行していた、『G's』としては正統路線の『双恋』との差別化でもあるといえる。
誌上ゲームの最初のルールは、ミアトル、スピカ、ル・リムの3つの女子校があり、それぞれにメインヒロインとなる読者の妹という設定の渚砂・光莉・絆奈と、その相手役として上級生・同級生・下級生を一人ずつ配置し、妹と3人の相手役をカップリングするという主旨であった。読者は渚砂・光莉・絆奈の兄という立場から、妹達の行動を助言して百合カップル成立に導くという役割が与えられていた。当初渚砂・光莉・絆奈に苗字の設定がなかったのは『シスプリ』と同じ理由で、「読者の妹」という前提があったためである。そして各校で人気1位になったカップルはイラストストーリーが掲載されることとなる。なお、誌上ゲームが行われない月は、各校ごとのサンプル的なイラストストーリーが掲載された。
誌上ゲーム第1回の総得票数(04年3月号発表)は1979票[3]。
[編集] エトワール選編(2004年3月号~2005年2月号)
読者からの希望を受け、ルール変更を実施。開始時の3人のメインヒロインとその相手役という役割分担だけでなく、3つの女子校という垣根をも外し、66通りのカップリングが行える「フリーカップリング」が導入された。そしてそれに合わせて、春のイースター・夏の体育祭・秋の文化祭・冬のクリスマスバザーの4つのイベントを設定し、各イベントごとにベストカップルを選出、かつ4回の総合成績で1位となったカップルに「エトワール」の称号が与えられるという「エトワール選」が開始された。
第3回誌上ゲーム(エトワール選「体育祭編」)から「おまじない」と呼ばれる新ルールが追加される。これは選んだカップリングのそれぞれにおまじないのキーワードを選択して付与するというもので、片方のキーワードが一致するとハガキ1枚で3票分、両方が一致すると9票分の効果となる。ゆえに、第2回以前との単純比較は出来ない。
『G's』読者参加企画としては初となるインターネット投票を行う。
第2回誌上ゲーム結果発表と第3回誌上ゲーム募集開始は2004年5月号で同時に行なわれたが、第3回誌上ゲーム結果発表(2004年7月号・同年5月30日発売)と同時に「秋の文化祭」募集開始を行う事は季節的に矛盾が生じるため、代わりとして「寄宿舎パニック!編」が毎月連載で3回行われる事となった。
「秋の文化祭」及び「冬のクリスマスバザー」は、特設ウェブサイトでのみ投票を受け付けた。
エトワール戦総合ランキング(2005年2月号発表)を制したのは渚砂・玉青ペア(1653票)、総得票数は8605票[4]。
[編集] 寄宿舎パニック!編(2004年8月号~2005年1月号)
エトワール選のない月に連載。
メインヒロインである渚砂・光莉・絆奈の3人の中から1人をピックアップして様々なシチュエーションを掲示、その中で他の11人とカップリングを行う。
誌上ゲームの結果を反映したイラストストーリーが掲載されるのはエトワール編と同様だが、ページ数は4Pに増やされ、読み物としての人気はエトワール編を上回った。なお、11月号からは3校の垣根を越えたストーリーとなり、渚砂・光莉・絆奈が互いを姉妹と認識していない描写がなされた[5]。
寄宿舎パニック!編の結果は以下の通り。
- 健康診断編:1034票
- ミッドナイトパーティー編:1102票
- プール合戦編:955票
- 林間学校編:994票
- チャリティーメイド編:1038票
- クラブ交流ウィーク編:1043票
寄宿舎編の終了、エトワール編の結果発表(05年2月号)を以て誌上ゲーム及びインターネット投票は終了。
[編集] 外伝ノベル(2005年4月号~2005年9月号)
05年3月号の休載を挟んで、翌4月号に新展開を告知。プチエロ解禁・文庫化決定が報じられる。
05年5月号から文庫版を正伝とする形での外伝として「萌え系ノベル」と銘打った「改版 ストロベリー・パニック!」を連載(全5回)。このノベルは、ミアトルとスピカの裏に位置し、悲恋伝説が存在する「背徳の庭」で玉青と蕾が出会った事をきっかけに始まる、ミアトルとスピカのバスケットボール対抗戦を巡る顛末と人間模様を中心に描いている。「G's」オリジナル企画としては珍しく1話読みきり形式ではなくストーリーが連続した形式を採用した。
読者コーナー兼情報コーナーとして『ストパニNEWS』が05年6月号から開始される(07年3月号で終了)。
外伝の連載終了を以て本企画は連載終了となった。現在までのところ、本企画の内容(イラスト、ノベル)を収録した出版物(単行本)は発売されていない(誌上ゲームの景品として、霧賀ユキが担当したミニコミックを収録した冊子は存在した)。
[編集] 登場人物
[編集] 用語集
- 聖ミアトル女学園
- 修道院を母体とし、アストラエア3校の中で最も歴史がある学園。門閥の出身者が多い。生徒達は花嫁として人気が高いらしく、その過半数が卒業前に婚約してしまうといわれる。茶道や華道、日舞などの課外授業が盛ん。「お部屋番」と呼ばれる制度が有り、新入生が部屋単位で先輩付きとなり雑事を行っている。
- なお、他の2校と異なり大学が併設されているが、その大学の場所はアストラエアの丘からは離れた場所にあると考えられる。
- 校則第7条「公共の場所で歯を見せて笑ってはならない」
- 校則第9条「おじぎの角度は腰から上体を30度曲げること」
- 聖スピカ女学院
- 聖ミアトルに次いで創設され、女性の自立、社会進出を重視する校風を持つ。学業と共に、水泳や乗馬などのスポーツにも力を入れている。馬場やプールなどの施設の充実振りは一番。
- 「学院五大スター」に数えられる生徒は校内で憧憬を集めている。そのうち1名はOGで、スピカから選出された永世エトワールの栄誉を讃える為、常に他の在校生4名よりも上位にカウントされている。
- 校則第13条「学外での交際は本学と保護者の承認を得て行う」
- 校則第26条「下着及び手袋は白色以外の使用を禁止する」
- 聖ル・リム女学校
- 創立は3校の中で一番新しく、自由な校風で知られる女子校。そのためか、学年による上下関係も他の2校と比較して緩い。クラブ活動が盛んで、生徒が自主的に設立した一風変わったクラブが乱立している。ちなみにクラブ・同好会は掛け持ち可能で、他校の生徒でも自由に参加出来る。
- 生徒会室の地下には多数の隠し部屋が有り、変身部の衣装倉庫として使われている。
- 校則第5条「外出時は常に本校指定の制服を正しく着用すること」
- 校則第8条「上級生は下級生を常に守り教え導くこと」
- 聖アストラエア合同寄宿舎
- 通称「いちご舎」。3校合同の寄宿舎で、三角形状に隣接している3校の敷地のちょうど中間(但し、文庫版及びコミック版の図解では敷地の中央ではなくル・リムの隣)に位置しており、建物自体が三角形状をしているためこう呼ばれている。ミアトル創設時に建てられた歴史ある建物。遠方から入学する生徒の為に用意された施設であるが、集団生活を経験するために入ってくる名家の子女も多くいる。ちなみに「アストラエア」とは乙女座を意味する。
- ほとんどが二人部屋となっており、特別な理由がない限り同学年の生徒と二人で共に過ごすことになる。しかし、ゲーム版だけはベッドが二つあるにもかかわらず、一人で過ごす生徒がほとんどである。
- 文庫版では夜間の他校棟との直接の行き来は出来なくなっており、三角形の頂点を内側から120度角で結ぶ「お鈴廊下」と呼ばれる渡り廊下によって各棟が結ばれているが、アニメ版とゲーム版では夜間でも比較的自由に他校棟との行き来が行われている。
- 部屋ごとにトイレ・シャワー・バスタブが設置されているが、洗濯室は共用。また、大浴場が設置されている。
- 舎則第18条「寄宿生同士の同衾は原則としてこれを禁ずる」
- 舎則第21条「消灯時間は午後10時と定め以後の活動は禁止する」
- エトワール
- アストラエア3校の全生徒の中から1年に1回選ばれるベストカップルに与えられる称号。この称号が与えられたカップル及びその所属校は全生徒の憧れ・敬愛の的・模範となると共に大変な名誉をも授けられる。「エトワール」(étoile)とは仏語で「星」の意味。
- 誌上ゲーム・文庫(正伝)及びコミック・アニメでそれぞれ設定に差異が見られる。誌上ゲーム及びコミック・文庫版の設定では、エトワールは通例「エトワール・エネ」(Étoile ainée、仏語で「年長の星」)と「エトワール・カデット」(Étoile cadette、仏語で「年少の星」)の2名1組で構成され、再選を禁止する規定は無い。コミック・文庫版では7月の選出から年度の終了までが任期。アニメ版では、桜木花織の死去に伴いカデットが空席となってから静馬が2年にわたりカデット不在のままエネの地位に留まっている。
- 歴代のエトワールはミアトルからの輩出が3分の2と圧倒的に多い。なお、カップルは必ず同一校所属者でなければならないと言う規定は無く、理屈上は他校の生徒同士によるカップルも各校の生徒会長が同意すればエトワール選にエントリー可能。
- ゲーム版にはエトワールという制度は存在しない。
- エトワール選
- エトワールの選考に際して行われる行事。コミック・文庫版とアニメ版では開催時期・選考方法が異なる。「エトワール選」は略称であり、正式名称は「Le souffle de l'astre, est-ce vraiment Étoile?」(仏語で「あまた集う星々の中の星は?」の意味)。
- 選考方法は、コミック・文庫版においては直接選挙ではなく各校から希望者(必ずしも1校1組とは限らない)を募り4月末から7月にかけて以下の三段階による選抜「三つの光輝」(トロワ・リュミエール、仏:Trois Lumières)を実施する。
- 輝かしい始まり(ラ・ブリヤン・トゥヴェルチュール、仏:La Brillante ouverture)
- 愛の試練(レプルーヴ・ダムール、仏:L'épreuve d'amour)
- 最後の奇跡(ル・デルニエ・ミラークル、仏:Le Dernier miracle)
- アニメ版のエトワール選は12月頃に実施され、任期は年度をまたいで継続。出場者は生徒会の承認を得て原則、1校1組の出馬となる。
- ゲーム版にはエトワールという制度は存在しないので、エトワール選も行われていない。
- 5大スター
- 聖スピカ女学院を代表する5人の生徒の総称。誌上ゲーム、文庫版にのみ登場する設定。
- 天音を筆頭としており、スピカのエトワール候補には5大スターの誰かがなる事が多い。登場する5大スターでは、天音と草薙雅姫がエトワールになっている。選出方法は不明だが、目立つ事を嫌う天音が筆頭に数えられている事から、本人の了解を得ず、生徒が自主的に選出するアイドル的存在のようなものだと考えられる。また、誌上ゲームのコミックでは、メンバーの1人が卒業すると新たなメンバーが選ばれる、と蕾が説明している。
- 誌上ゲーム時には、霧賀ユキによるコミックで、天音の他のメンバーのうち、3人のビジュアルが確認できる。1人は紫色のロングヘアーに眼鏡をかけた少女(エトワールのポスターを見て、「私の方が相応しい」と発言している)、1人は短い茶髪の少女(後の、剣城要のモデルか)、1人はウェーブのかかった金髪の少女(後の、鬼屋敷桃実のモデルか)である。またメンバーの中に「曰くつきの人物」がいると、千華留が説明している。
- 文庫版では、天音、要、桃実、そして5大スターの永久欠番と言われる草薙雅姫の4人が確認されている。
[編集] 小説(文庫版)
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原作者・公野櫻子による書き下ろし小説。イラストレーターはたくみなむち。電撃文庫より全3巻が刊行。
誌上ゲーム時代のメインヒロイン12人に加え、多数のキャラクターによる、3校の代表「エトワール」を巡るラブストーリー。原作や「改版 ストロベリー・パニック!」(「外伝」とも。詳しくは前述)と異なる内容・世界観を呈しているため、両者の関係はパラレルワールドと言える。
外伝(前述)と対比し、本作を「正伝」と呼ぶが、『G's』を含めた広告媒体でそう呼ばれる事はなかった。
『G's』2005年6月号で、担当イラストレーターが「Renka」になると告知されたが、実現しなかった。理由は不明。
- 第1巻・2006年3月10日発売 ISBN 4840233543
- 第2巻・2006年8月9日発売 ISBN 4840235260
- 第3巻・2006年12月10日発売 ISBN 4840236461
[編集] コミック
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たくみなむちによる文庫版(前述)のコミカライズ。『G's』本誌05年11月号から開始。単行本は現在までのところ、電撃コミックスより第2巻まで発売されている。
文庫版のストーリーを短縮しながらも、それにはない独自のシーンなども追加されている。
『G's』07年4月号の目次に、「コミック『ストロベリー・パニック』はしばらくの間休載いたします」と表記され、現在までのところ連載再開の目処はたっていない。また、コミックの2巻の巻末に「3巻へつづく」と表記されていたが、現在までのところ第3巻の発売の目処もたっていない。
- 第1巻・2006年3月27日発売 ISBN 4840234191
- 第2巻・2006年10月27日発売 ISBN 4840236003
[編集] アニメ
『Strawberry Panic』(他メディアと異なり「!」が付かない)のタイトルで、2006年4月より9月までtvk他のUHF局及びキッズステーション(CS)で放送された。全26話。
詳細はStrawberry Panic (アニメ)を参照
[編集] ラジオ
麻衣&愛の電撃G'sラジオ ストロベリー・パニック!~お姉様といちご♥そうどう~(ランティスウェブラジオ 2005年11月 - 2006年12月)
[編集] ゲーム
Strawberry Panic! GIRLS' SCHOOL IN FULLBLOOM |
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---|---|
プラットフォーム | プレイステーション2 |
発売元 | メディアワークス |
発売日 | 2006年8月24日 |
ジャンル | 本格百合アドベンチャー |
レイティング | CERO: B(12歳以上) |
キャラクター名設定 | 固定 |
エンディング数 | |
セーブファイル数 | 50
|
キャラクターボイス | 渚砂・光莉・絆奈は、クリア後の回想モードとシステムボイスのみで本編はなし。サブヒロイン9人(NPC)はフルボイス |
CGモード | あり(クリア後に出現) |
音楽モード | あり(クリア後に出現) |
回想モード | あり(クリア後に出現) |
メッセージスキップ | 既読/全文 |
オートモード | あり(速度:3段階) |
備考 | システムボイス全キャラ有り・音声ON/OFFキャラ別切り替え等 |
2006年8月24日にメディアワークスより、プレイステーション2で発売。CEROによる対象年齢はB(12歳以上)。
初回限定版特典は本格百合ドラマCD・聖アストラエア特製生徒証。
予約特典は聖アストラエア3校合同入学案内。
- 誌上ゲーム時代の設定を色濃く受け継いでいるため、正伝と呼ばれるコミック・文庫版やアニメ版とは世界観が大きく異なる。中でも特に大きな相違点がエトワール制度が存在しないことであり。これによって静馬や天音から「エトワール選に出れば勝利間違い無しの大スター」という設定も無くなり、それぞれ魅力的な上級生の一人という扱いになっている。また、誌上ゲーム時代には存在しなかったミアトル生徒会やスピカ生徒会のキャラなどは、このゲーム版にも登場しない。
- ゲームの内容は、渚砂・光莉・絆奈の3人が主人公で、残りの9人とのカップリングを行うという主旨。3人に苗字が設定されていない事から、これも誌上ゲーム時代に準拠した設定となる。
- 「男子プレイヤーの場合、プレイするキャラが女の子だと感情移入がしにくい」「女子プレイヤーの場合、この世界に男の要素が入ることに拒否反応がある」という問題を解決するために、渚砂・光莉・絆奈を純粋な主人公としてプレイする「女の子モード」と、かつて誌上ゲームで男子が百合の世界に介入する手段として使われた「兄という立場から、妹達の行動を助言する」という設定を復活させた「男の子モード」の二種類のモードが用意されている。
- 今のところゲームのみで描写されているイベントに、5月の体育祭と6月のプリンセスセミナーがある。体育祭は全学年合同で、各校3チームに分かれて点数を競う。プリンセスセミナーは生徒2人でペアを組み、立派な女性になるため華道や乗馬、調理など様々な講義の中から一つを選び受講する行事である。特に優秀な生徒は、講師の代役やサポートにまわる場合もあるようだ。
[編集] 主題歌・サウンドトラック
オープニング曲
※17曲目にOff Vocal Verあり。
エンディング曲
- 『そばにいるよ』
- 作詞・作曲:rino 編曲:大久保薫 歌:中原麻衣
- 2006年9月21日発売 LACA-5558 25曲目
サウンドトラック
- 『PS2用ゲーム『ストロベリー・パニック!』オリジナルサウンドトラック』
[編集] 携帯アプリ
2006年6月よりドワンゴの『携帯ゲーム百選』(i-mode・EZweb)で順次配信されている。
- MOBILE PUZZLE
- 絵柄はゲーム版準拠。オーソドックスなスライド式パズル。完成させた絵柄は待ち受け画像として使える。
- ストパニ 間違い探し
- 左右の絵を比較して相違点を当てるオーソドックスな間違い探し。
- PS2ゲーム体験版
- PS2版ゲームの体験版。
- ストパニ アドベンチャー
- 全3章で構成されるオリジナルストーリーのアドベンチャーゲーム。設定はアニメ版準拠。
- ストパニクイズ
- アニメ『Strawberry Panic』に関するクイズが出題される。
- カレンダー・時計・萌え電卓
- 実用アプリ。絵柄はアニメ版準拠。
[編集] 日本国外での展開
- 米国ではセブンシーズ・エンターテインメントが2006年9月にメディアワークスよりライセンス供与を受け、2007年春よりコミック版と文庫版を順次、刊行している。また、同年中にメディアブラスターズ社がアニメ版のDVDを発売する予定。
- 中文による公式の訳題は台湾・尖端出版が2007年1月に繁体字中文版コミックスを刊行した際に採用した「草莓狂熱」であるが、コミックス刊行以前は『ファミ通PS2』香港・台湾版(電玩通PS2雑誌)で用いられた「草莓危機」や「驚爆草莓」など様々な訳題が存在した。
[編集] 脚注
- ^ 読者参加企画。2005年11月号以降は文庫版のコミカライズ(作画:たくみなむち)が連載開始。
- ^ 読者=男性主人公との恋愛をテーマにしないという点では、過去の『G's』読者参加企画『Merry Little Park!』に近い。
- ^ 『双恋』第1回人気投票の総得票は5600票。
- ^ 総合ランキングは、全4回のエトワール選に寄せられた投票を合計して算出された。
- ^ 2004年11月号掲載のノベルで、渚砂と光莉が初対面であり、互いに自己紹介をする、という描写がある。2005年1月号掲載のノベルでは、光莉が絆奈に「自分には妹がいるかもしれない」、渚砂が絆奈に「アストラエアに、まだ会った事のない、血を分けた妹がいるはず」と説明している。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 公式サイト(メディアワークス)
- アニメ公式サイト
- ゲーム公式サイト
- エトワール選専用サイト
- 「ストロベリー・パニック」携帯ゲーム(ドワンゴ・携帯ゲーム百選)
- Strawberry Panic!(gomanga.com)※英語
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