ROLLING GUY
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ROLLING GUY(ローリング・ガイ)は、首都高バトルシリーズ、街道バトルシリーズ、レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-に登場する架空の走り屋チームである。
[編集] 特徴
チームメンバーの車はAE86系のワンメイクであり、首都高バトルシリーズ・レーシングバトルでは首都高のC1(都心環状線)、街道バトルシリーズでは六甲峠の表六甲を走っている。AE86の非力さをコーナリングと技術で補って勝とうとしている。
乗っている車種は一緒だが、バトルスタイルは、加速型・最高速型、グリップ・ドリフト・2つの併用とメンバーによってばらばらである。 メンバーの通り名は、ローリング野郎○号となっており、メンバーの強さをそのまま表している。リーダーはローリング野郎1号。1度ローリング野郎1号が脱退し、他のメンバーの通り名がひとつずつ繰り上げられたことがある。
ちなみに、チーム名は街道バトルシリーズでは「DOWNHILL GUY」、レーシングバトルでは「RACING GUY」と変わり、メンバーの通り名もそれぞれ「ダウンヒル野郎~号」「レーシング野郎~号」と変わる。
[編集] メンバー
ローリング野郎1号(リーダー)、名前:小早川 悟、使用車種:AE86型カローラレビン
腕は確かだが、チームの切り盛りは弟であるローリング野郎2号に任せている。 首都高バトル0まではプロレーサーを目指して首都高の他にサーキットも走っていたが、首都高バトル01ではプロテストに合格し、「群れてちゃ見えないものがある」とチームを脱退し、チームに所属しないワンダラーとなり「ローリングマスター」と名乗っていた。チームを脱退していた間もチームと親交はあった。レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-以降はチームに復帰し、再び「ローリング野郎1号」と名乗っている。
乗っている86型レビンはボディ上部が赤、下部が黒のツートンカラーであるが、レーシングバトルでは黒ベースのボディで、フロントバンパーのリップ部分、サイドスカート、ボディ後部が赤というカラーリングに変わっている。リーダーだけあってマシンの性能は他のメンバーのものより1段上である。
バトルスタイルは、ギア比はやや加速重視で、ドリフトを多用する。エンジンブレーキで前輪に荷重を乗せて曲がるアクセルドリフトを得意とする。
ローリング野郎2号、名前:小早川 哲、使用車種:AE86型スプリンタートレノ
1号の弟であり、チームのまとめ役を務める副リーダーでもある。峠では華麗なドリフトを決めることで有名。01では1号がチームを脱退したためチームリーダーとなり、「ローリング野郎1号」を名乗っていた。しかし、リーダーを務めることは重圧であったようで、PSP版の後に1号がチームに復帰すると、すぐに副リーダーに戻っている。
乗っている86型トレノはボディ上部が白、下部が黒の「パンダトレノ」と呼ばれるカラーリングである。性能は、パワーは他のメンバーと大差ないが、足回りやパワートレインは他のメンバーの車よりしっかり強化され、ボディはより軽量化されているため、チーム内では1号に次いで高性能のマシンと言える。
バトルスタイルは、首都高バトルは0まではコーナリングはグリップ旋回であったが、01でリーダーになって以降はドリフト中心でコーナーを曲がる。街道バトルシリーズ・レーシングバトルでは全作品でドリフト中心でコーナーを曲がる。全作品でギア比はニュートラルである。
ローリング野郎3号、名前:今井 勉、使用車種:AE86型スプリンタートレノ・カローラレビン
走り屋の間では「ハチロク小僧」と呼ばれるような、思い入れもなくハチロクに乗っている者を少し嫌っている。そのため、以前は一部の元メンバーと衝突もあった。01では1号がチームを脱退したため副リーダーを務め、「ローリング野郎2号」を名乗り、プレイヤーが1号(現・2号)とバトルして1号がピンチになると、援護に来て1号・2号共にSPが全快の状態での1vs2バトルを仕掛けていた。
乗っているハチロクは、0ではチーム唯一の2ドアのトレノ、街道バトルシリーズでは他のメンバー同様3ドアのトレノ、01以降の首都高バトルシリーズ・レーシングバトルでは3ドアのレビンに乗っている。各ソフトの時系列を考えると3ドアのトレノ・レビンの両方を所持していることになる。ボディカラーは0はボディ上部がオレンジ、下部が黒のカラーリングで、01以降はオレンジ一色にしている。レーシングバトルではボディ上部が藍色、下部が黒のカラーリングにしている。全作品共通でマシンをフルエアロ化し、エアロパーツで見た目を派手にしている。
バトルスタイルは、全作品共通でサスは柔らかくしてあり、ドリフトを連発して曲がるタイプで、コーナーへの突っ込みで前に出てドリフト連発でのブロックを狙う。ギア比は01まではコーナーへの突っ込みを重視して最高速型にしていたためドリフトでのコーナリングの後の立ち上がりが遅かったが、PSP版以降の首都高バトルシリーズ・街道バトルシリーズ・レーシングバトルではドリフト後の加速を重視して加速型にしているため、ドリフト後のコーナーからの立ち上がりが速くなっている。
ローリング野郎4号、名前:三宅 晴彦、使用車種:AE86型カローラレビン、スプリンタートレノ
このチームへの入団以前から埠頭で走っていて、そこでドリフトの腕を磨いてきた。01では1号のチーム脱退により「ローリング野郎3号」を名乗っていた。また、後述の5号に「うちのチームが負けたら4号が坊主頭になる」とからかわれるなど、割とチーム内では和気藹々としている。
乗っているハチロクは、0・街道バトルシリーズでは3ドアのレビン、01・レーシングバトルでは3ドアのトレノに乗っている。3号同様に、時系列的にはレビン・トレノの両方を所有していることになる。ボディカラーは0はボディ上部が水色、下部が黒のカラーリングで、01以降は水色一色。そして、レーシングバトルのときのトレノは上部が青、下部が黒のツートンカラーになっている。マシンの外見は、3号とは反対に派手なエアロパーツは好まないようで、押し出しの強すぎないフロントバンパー、同様にあまり大きくないリップスポイラー、ダクト付きのボンネットと実用性重視である。ちなみに、リアスポイラーはノーマルである。
バトルスタイルは、コーナーを粘り強く走り抜け、減速をできるだけ抑えて走るタイプで、グリップ旋回に近いライン取りで軽く後輪を滑らせる「セミドリフト」を多用する。基本的に先行を取ろうとし、抜かれるとコーナーでインを突いてのオーバーテイクを狙う「先行」スタイルである。ギア比はハチロクのトルク不足を補うため加速型にし、サスは柔らかめで、前傾気味にしたオーバーステア仕様である。このセッティングは彼の「セミドリフトでコーナーを攻め、ロスを抑えて立ち上がる」という走りに合っているといえる。