P-500 (ミサイル)
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P-500「バザーリト」(ロシア語:П-500 «Базальт»ペー・ピチソート)は、ソ連で開発された対艦ミサイルである。愛称は「玄武岩」の意味。北大西洋条約機構(NATO)で用いられたNATOコードネームではSS-N-12「サンドボックス」(Sandbox)と呼ばれた。
[編集] 概要
液体燃料を用いたロケット推進により超音速で飛行する。旧式したP-5に取って代わり1975年から配備が始まる。P-500は550kmの射程と1000kgのペイロードがあり、350kTの核弾頭が使用可能である。P-500は終末誘導にアクティブ・レーダー誘導を使用しており、Tu-95DやKa-25B、Ka-27Bによる中間軌道修正を受けることができる。
バザリートの開発は、1963年2月28日にソ連邦政府から第52設計局(チェロメイ)に命じられ、1963年12月から設計作業がスタート、1969年10月に試作ミサイルが完成、翌1970年から発射テストが実施された。
バザリートは1974年に正式採用され、翌1975年、エコーII級原子力潜水艦に初めて配備され、同級の内10隻がバザリートを搭載する675MK/675MU改装を受けた。その後、キエフ級航空巡洋艦とスラヴァ級ミサイル巡洋艦にも配備された。
1979年3月17日、バザリートの改良型であるP-1000「ヴルカン」の開発がスタートした。改良の主目的は、ミサイルの射程距離を700kmまで伸ばす事であった。
1983年12月22日、エコーII型潜水艦K-1から初の発射テストを実施。1985年にテストを終了、1987年から生産が開始された。
まず、エコーII型潜水艦5隻がヴルカンを搭載する改装を受け、675MKV型となった。
水上艦では、まず、スラヴァ級巡洋艦3番艦「ワリャーグ」が1989年の就役時から搭載し、1番艦「モスクワ」も、1990年代に実施された改装でヴルカンを搭載した。
[編集] 仕様
- 全長:11.7m
- 直径:880mm
- 翼幅:3.2m
- 重量:4600kg
- 誘導:アクティブ・レーダー誘導
- 射程:700km
- 設計:チェロメイ設計局
[編集] 参照
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