MiG-9 (航空機)
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MiG-9(ミグ9;ロシア語:МиГ-9ミーグ・ヂェーヴャチ)は、ソ連最初の実用ジェット機。1946年初飛行。
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[編集] 概要
ソ連は戦前よりジェットエンジンの開発を行っていたが、第二次世界大戦の勝利によりドイツから先進的なジェットエンジンや技術者を獲得することに成功した。ドイツの開発したBMW003軸流式ジェットエンジンはRD-20(РД-20)という名称で国産化されたが、このエンジンを搭載する初のジェット戦闘機としてI-300が開発され、MiG-9として実戦配備された。MiG-9は飛行機としては基本的に良好な性能を持っていたが、空気取り入れ口の中央に機関砲を装備するという武装配置は致命的な欠陥であり、そのため十分な性能は発揮できなくなってしまった。
その後、武装配置を改善したMiG-9M(I-308として開発され1947年初飛行)や複座練習機型のMiG-9UTI(I-301Tとして開発され1947年初飛行)も作られたが、MiG-15が空軍の主力となったため、いずれも大量には生産されていない。その他、複座の試験機のMiG-9L(1948年初飛行)もあった。
MiG-9各型は中華人民共和国・朝鮮民主主義人民共和国軍機として朝鮮戦争へも投入されたが、目立った働きは聞かれない。1940年代末に、後退翼という最新技術を盛り込んだ高性能のMiG-15が完成し実戦にも投入されるようになると、MiG-9は後方任務へ回されたようである。
[編集] スペック
- 初飛行:1946年
- 翼幅:10.00 m
- 全長:9.75 m
- 全高:3.225 m
- 翼面積:18.20 ㎡
- 空虚重量:9533 kg
- 最大離陸重量:4998 kg
- 燃料搭載量:1298 ℓ
- 発動機:RD-20(РД-20) ターボジェットエンジン ×2
- 出力:800 kgf(7.8 KNt)×2
- 最高速度(地表高度):864 km/h
- 最高速度:910 km/h
- 実用航続距離:800 km
- 上昇力:806 m/s
- 実用飛行上限高度:13000 m
- 乗員:1 名
- 武装:37 mm N-37機関砲(弾数40発) ×1、23 mm NS-23機関砲(弾数160発) ×2
[編集] 外部リンク(画像)
- I-300試作機初号機
- MiG-9(外部燃料タンク搭載状態)
- I-308(FR)試作機
- I-308(FR)試作機
[編集] 外部リンク(参考)
- Уголок неба. 2004 (Страница:"Микоян, Гуревич МиГ-9" Дата модификации:12-10-2005) (ロシア語)
- Уголок неба. 2004 (Страница:"Микоян, Гуревич МиГ-9Л" Дата модификации:12-10-2005) (ロシア語)
- Уголок неба. 2004 (Страница:"Микоян, Гуревич МиГ-9М" Дата модификации:12-10-2005) (ロシア語)
- Уголок неба. 2004 (Страница:"Микоян, Гуревич МиГ-9УТИ" Дата модификации:12-10-2005) (ロシア語)
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備考 | 設計局紹介 - アルチョム・ミコヤン - ミハイル・グレーヴィチ - NATOコードネーム |