M5 (コンピュータ)
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M5 | |
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メーカー | ソード/タカラ |
種別 | 据置型ゲーム機 |
世代 | 第3世代 |
発売日 | 1982年 |
CPU | Z80 |
対応メディア | ロムカセット |
対応ストレージ | バッテリーバックアップ |
コントローラ入力 | ケーブル |
外部接続 | データレコーダ |
互換ハード | M5Pro / M5Jr. |
M5(エムファイブ)とは、1982年にソードが開発・発売したホビー用パーソナルコンピュータ。主に電器店で販売された。OEMとして、ジョイパッド等を付けた仕様のゲームパソコンM5の名称でタカラより発売され、玩具店ルートで販売された。
ロムカセットによるゲームの供給も行われ、特にナムコ製アーケードゲームが多数移植された。後発のMSXやファミリーコンピュータが圧倒的なシェアを占めたため販売はふるわなかったが、和製Apple IIとの呼び声も高く、熱心なホビーユーザーの支持を得た。
[編集] 仕様
互換性はないものの、基本的な設計や性能は後に発売されたMSX、セガのSC-3000と類似している。本体の詳細な仕様はソードから書籍『モニタハンドリングマニュアル』として提供されていた。
CPU は当時の標準だった Z80(3.58MHz)。メインボードにZ80 CTCを搭載しており、割り込みを多用してきめ細かな管理を行っている。CTCはVDPからの割り込み要求も仲介している。
VDPにテキサス・インスツルメンツ社の TMS9918 を採用し、256×192ドット16色表示と16×16ドットの単色スプライト表示が可能だった。出力信号はNTSC(いわゆるビデオ)出力およびRF出力である。
PSGにはSN76489を採用し、3チャネルの音声出力と1チャネルのノイズ出力が可能である。エンベロープ生成機能を持たず、チャネルごとに指定周波数を指定音量で出力することしかできないため、M5ではモニタ(いわゆるBIOSにあたる)の機能として、Z80 CTCからの割り込みを受けてRAM上の波形データに従い音量を変化させることで、ソフトウェアによるエンベロープ生成をサポートしていた。
キーボードは本体一体型のいわゆるゴムキーであり、各キーが四角形の一隅が斜めにカットされた五角形となっているのが特徴である。
入出力インタフェース(I/F)としては、カートリッジスロット、ビデオI/F、プリンタI/F、ジョイパッドI/F、カセットテープI/Fがある。カセットテープI/Fの転送レートは標準で2000bpsとされていたが、RAM上のデータを変更することで1600~3200bps(いずれも理論値)の範囲で変更が可能であり、読み込み時はモニタの機能により、リーダ部分で読み込んだデータを基に自動的に転送レートを決定する。
M5 Jr.以外の機種では、カートリッジスロットに専用周辺機器を装着することで、複数のカートリッジを同時挿入できるようになる。
BASICは内蔵せずカートリッジによって提供。本体に標準で付属した"BASIC-I"の他、ゲームプログラミングに特化した"BASIC-G"や浮動小数点の計算が出来る"BASIC-F"が用意された。"BASIC-G"は当時のパソコン雑誌のベンチマークテストで、並み居る高級機に並んでZ80のインタプリタ言語では最速を誇り、一部のコンパイラにも迫る早さを見せた。
[編集] シリーズ
- M5(1982年11月発売、49800円)
- BASIC-Iが付属する。
- ゲームパソコンM5(1982年11月発売、59800円)
- BASIC-I、BASIC-Gおよびコントロールパッド2個が付属する。
- M5 Pro(1983年11月発売、39800円)
- 初代機とほぼ同一形状。BASIC-Iは付属しない。
- M5 Jr.(1983年11月発売、29800円)
- 形状の異なる廉価版。BASIC-Iは付属しない。
[編集] 主なソフト
など