JBoss
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JBoss(ジェイボス)とは、プログラミング言語 Javaによるオープンソースソフトウェアの総称。40以上のさまざまなプロジェクトがありJBoss.orgコミュニティによって開発、運営されている。 JBoss.orgのWebサイトよりユーザは自由にダウンロードして各ソフトウェアを使うことが出来る。ライセンスはLGPL。また、商用利用可能。
各プロジェクトのコアデベロッパーは基本的にJBoss Inc.の社員として迎えており、オープンソースのプロジェクトでありながら、JBoss Inc.に雇われて製品開発を続けると言うユニークな形態をとっている。 JBoss Inc.は、ソフトウェアをライセンスフリーで提供し、サブスクリプションと呼ばれるサポートサービスを販売することで収入を得ている。
2006年、商用LinuxベンダであるRedHatがJBoss Inc.を買収したことにより、現在はRedHatがJBoss Inc.の業務を引き継ぐ形でJBossプロジェクトの運営を行っている。
2007年からはRedHatより各種コンポーネントの組み合わせの保証とエンタープライズレベルの統合品質テストをパスしたJBossソフトウェアをJBoss Enterprise Middlewareとして提供。
オープンソースであるにもかかわらずサポートを受けることが出来ることと併せて、動作が他のJ2EEアプリケーションサーバに比べて軽快であることから人気を博している。統合開発環境のEclipseとの連携を可能にするEclipseプラグイン、JBoss IDEの存在もJBossの人気を後押ししている。
2008年2月には レッドハットから JBoss Enterprise SOA Platform として 史上初のオープンソースによる本格的SOA製品群が提供され始めた。
主なJBossプロジェクトとしては下記があげられる。
- JBoss Application Server
- JBoss Web
- JBoss ESB
- JBoss Messaging
- JBoss jBPM
- JBoss Transactions
- JBoss Web Services
- JBoss Tools
- JBoss Cache
- JGroups
- Mobicents
- Hibernate
- JBoss RichFaces
- JBoss Ajax4jsf
- JBoss Portal
- JBoss Seam
- JBoss EJB3
- JBoss AOP