高木八尺
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高木 八尺(たかぎ やさか、1889年12月25日 - 1984年4月28日)は、政治学者、アメリカ研究者。東京大学名誉教授。クエーカー派クリスチャン。
[編集] 来歴・人物
英学者・神田乃武の子として東京に生まれる。一高、1915年、東京帝国大学卒業、新渡戸稲造、内村鑑三の影響を受ける。1918年、母校で米国憲法・歴史及び外交講座の初代担当者となり、1938年、教授に就任。定年となる1950年まで米国政治史などを教えた。
戦前は太平洋問題調査会常任理事。日米開戦前には、戦争回避のため近衛文麿とフランクリン・ルーズベルトの会談の実現に努め、ジョセフ・グルー駐日大使に自制を求める手紙を出したりした。1946年には貴族院議員。戦後の駐日大使エドウィン・ライシャワーとも親しく、日本アメリカ学会を創設し、国際文化会館を設立した。1965年、アメリカ歴史学会名誉会員。日本学士院会員、また1967年、文化功労者。現在のアメリカ研究者には教えを受けたものが多い。アメリカ文学者の斎藤光は女婿。
[編集] 著書
- 米国政治史序説 有斐閣, 1931
- 米国東洋政策の史的考察 岩波書店, 1942
- 米国憲法略義 有斐閣, 1947
- 現代米国の研究 有斐閣, 1948
- アメリカ 明善書房, 1948
- 米国政治史の研究 岩波書店, 1950
- 近代アメリカ政治史 岩波書店, 1957
- 民主主義の精神 東京大学出版会, 1962
- 新渡戸稲造先生の平和思想と実践 基督友会日本年会, 1963
- 高木八尺著作集 全5巻 東京大学出版会, 1970-71
[編集] 翻訳の一部
- アメリカの学者 ラルフ・ウォルドー・エマソン 斎藤光共訳 新月社, 1947
- リンコーン演説選 斎藤光共編訳 新月社, 1948(のち岩波文庫)
- 人権宣言集 末延三次,宮沢俊義共編訳 岩波文庫, 1957