電脳コイル
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電脳コイル | |
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ジャンル | SFアニメ |
テレビアニメ: 電脳コイル COIL A CIRCLE OF CHILDREN | |
原作 | 磯光雄(原案) |
監督 | 磯光雄 |
脚本 | 磯光雄 |
キャラクターデザイン | 本田雄 |
アニメーション制作 | マッドハウス |
製作 | 電脳コイル製作委員会、徳間書店 バンダイビジュアル NHKエンタープライズ |
放送局 | NHK教育 |
放送期間 | 2007年5月12日 - 2007年12月1日 |
話数 | 全26話 |
コピーライト表記 | ©磯光雄/徳間書店 電脳コイル製作委員会 |
小説 | |
著者 | 宮村優子 |
出版社 | 徳間書店 |
レーベル | トクマ・ノベルズEdge |
発表期間 | 2007年4月19日 - 以下続刊 |
巻数 | 現在5巻 |
漫画: 電脳コイル THE COMICS | |
原作・原案など | 磯光雄 |
作画 | 久世みずき |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | ちゃお 8月号 |
レーベル | ちゃおコミックス |
発売日 | 2007年7月3日 |
巻数 | 全1巻 |
その他 | 別冊付録。単行本は 2007年10月31日発売 |
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『電脳コイル』(でんのうコイル、COIL A CIRCLE OF CHILDREN)は、磯光雄原案の日本のテレビアニメ作品、およびそれを原作とした宮村優子の小説作品。もしくは、同作品に登場する現象の名称。アニメーターとして業界から非常に高い評価を得ている磯光雄の初監督作品。2007年5月12日から12月1日まで、NHK教育テレビジョンにて毎週土曜日18時30分から放送された。全26話。背景画の一部をスタジオジブリ、CGの一部をタツノコプロが担当した。
2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞作品[1]。第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞受賞作品。
目次 |
[編集] 作品概要
「電脳」と呼ばれる技術が一般に普及している近未来。電脳世界の情報は「電脳メガネ」によって現実世界に重ねて表示され、手で触れて操作できるようになっている。「電脳」は日常生活に溶け込み、子供でも当たり前に扱えるが、それ以外の部分は現在と大差ない。ごく普通の小学生の主人公が、サイバーパンクなトラブルに巻き込まれていく。
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
202X年[2]。「電脳メガネ」と呼ばれる眼鏡型のコンピュータが全世界に普及して11年。「電脳」と呼ばれる技術を使ったペットや道具が存在し、インターネットも「電脳メガネ」を使って見る時代。
ヤサコこと小此木優子は、金沢市から大黒市に引っ越してきた。その移動中、妹の京子と共に、謎の電脳生物(イリーガル)に遭遇し、電脳ペットのデンスケは、ヤサコを守ろうとして古い空間に迷い込んでしまう。それを救ったのが電脳探偵を名乗るフミエだった。その夜、ヤサコは、自分の幼い頃の絵日記に「4423」の文字と鍵穴のような絵を見つける。そして夢の中の鳥居が連なる階段で「僕は4423、君の兄だ」という声を聞く。翌日、デンスケが謎の少女に誘拐されかける。コイル電脳探偵局の主であるメガばあは、その少女の調査をフミエに指示する。そこに、もうひとりの転校生として表れたのがその少女、イサコこと天沢勇子だった。(以上、第3話まで)
イサコに対しヤサコは、友達になろうと声をかけるが、前の学校での問題を見透かされ、言葉に詰まってしまう。ダイチは、イサコを黒客に勧誘するも無視され、腹いせに罠を仕掛けるが、返り討ちにあってしまう。イサコは、その黒客を自分の目的のために利用し始める。一方でヤサコは、フミエからハラケンを紹介される。ハラケンは、幼馴染のカンナを交通事故で亡くしたことで自分を責め、その事故の原因であるかもしれないイリーガルについて研究していた。ヤサコとフミエは、その研究を手伝うことにする。(以上、第6話まで)
やがて、イサコの捜し求めていたものが何であったのか明らかになったかのようにも見えた。しかし実は、イサコも……。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- ヤサコ
- 小此木優子(おこのぎ ゆうこ)
- 声:折笠富美子
- コイル電脳探偵局 会員番号 八
- 主人公。2014年10月12日生まれ[3]。「ヤサコ」とは、「優」の訓読みをもとにしたあだ名である。金沢市から引っ越してきた女子。大黒市立第三小学校に転入し、6年3組に在籍。生物部部員。メガばあにデンスケを助けてもらう代わりに、コイル電脳探偵局に入局させられる。金沢市とは勝手が違う大黒市での生活にとまどいながら、イサコやフミエ、ハラケンたちとの出会いにより、不思議な出来事に向き合っていく。
- イサコ
- 天沢勇子(あまさわ ゆうこ)
- 声:桑島法子
- もう一人の「ゆうこ」。2014年4月4日生まれ[3]。「イサコ」とは、優子との区別のためフミエに付けられたあだ名で「勇」の訓読みをもとにしているが、本人はこのあだ名で呼ばれることを嫌がる。ヤサコが転入した翌日に、同じクラスへ転入してきた女子。同じく金沢市から引っ越してきたが、ヤサコとの面識はなかった。強気な性格で友だちを作ろうとしないなど、利己的で他者を寄せ付けない振る舞いをする一方、危機に陥る京子を助けたり、入院中の伯父を見舞うなど優しい一面も垣間見える。「暗号屋」であり、電脳メガネの隠し機能である「イマーゴ」を使える。大黒市にある「何か」を探し、様々な事件を引き起こす。
- フミエ
- 橋本文恵(はしもと ふみえ)
- 声:小島幸子
- コイル電脳探偵局 会員番号 七
- 電脳ペットを探していた所でヤサコと出会う、背の低い女子。生物部副部長。ヤサコにとって、大黒市で初めての友だちであり、クラスメイト。主張の強い性格で、お節介なところがある。ダイチの嫌がらせの数々に対抗するうちにハッキング技術や違法な電脳ツールの扱いに長けていき、暗号屋であるイサコも認めるほどの電脳技能を持つに至った。かつてネズミ型の電脳ペットを消去され悲しい思いをしたために、サッチーに強い敵愾心を抱いており、それ以来、電脳生物に対して感情移入しないようにしている。そのために、オヤジを「ペット」ではなく「しもべ」とみなしている。苦手なものは怖い話と大きい生き物。実弟・アキラに対しては暴君の如く振る舞い、非常に恨まれている。
- ハラケン
- 原川研一(はらかわ けんいち)
- 声:朴璐美
- コイル電脳探偵局 会員番号 五
- 少し無愛想な、背の高い男子。大黒市立第三小学校6年1組に在籍。生物部部長。感情をあまり表に出さないため、普段は無表情でボーっとしているように見られている。交通事故で亡くなった「カンナ」とは幼馴染だった。彼女とケンカ別れしてしまったことに負い目を感じており、その事故の真相を探るため、カンナとの共同研究であった「イリーガルの観察」を1人で続けている。
- メガばあ
- 小此木早苗(おこのぎ さなえ)
- 声:鈴木れい子
- コイル電脳探偵局 会員番号 零(ゼロ)
- ヤサコの父方の祖母で、電脳駄菓子屋「メガシ屋」(メガネの駄菓子屋の略)店主。コイル電脳探偵局の創始者。ヤサコからは普段「おばば」と呼ばれ、そのがめつさから敬遠されていた。したたかで物事に動じないが、嫁姑の喧嘩になると感情を爆発させる。メタバグを組み合わせて、メタタグを作り出す特殊技能の持ち主。発売禁止になった強力なメタタグも所持しており、電脳ツールやメガネに関する知識が豊富。
- オバちゃん
- 原川玉子(はらかわ たまこ)
- 声:野田順子
- コイル電脳探偵局 会員番号弐
- ハラケンの父方の叔母なので「オバちゃん」と呼ばれているが、その実は17歳の高校生。大黒市市役所空間管理室の客員顧問でもあり、「サッチー」の導入者である。甥であるハラケンを溺愛しており、過保護。移動時には黒のライダースーツを身にまとい、黒のビックバイクを駆る。妥協のない性格で、必要であればサッチーの違法改造などの行動も躊躇しない。
- ダイチ
- 沢口ダイチ(さわぐち ダイチ)
- 声:斉藤梨絵
- 大黒黒客のリーダーだった背の低い男子。ヤサコと同じクラス。生物部部員。ガキ大将気質で、気に入らない相手には電脳に限らずいじめを仕掛ける。しかし、いじめられている子を助けることもあり、仲間からはそれなりに慕われている。実はフミエのことが好きだが、素直になれないでいる。メタタグを使わず、通信販売経由で違法な電脳ツールとハッキングの知識を身につけているが、能力はフミエやイサコに劣る。後に大黒黒客をイサコに乗っ取られる。
- デンパ
- 声:梅田貴公美
- 大黒黒客のメンバーである男子。ハラケンと同じクラス。生物部部員。温厚で優しい性格で、コイル電脳探偵局への対抗意識はほとんどない。かつていじめにあったときに唯一助けてくれたダイチを慕っている。「誘電波体質」という電波の受信感度が高い体質のため、「デンパ」と呼ばれる。このため空間の不安定な電脳霧の中でも、体(電脳体)が壊れにくい。普通の人には聴こえないようなメタバグが発する音も聴くことができる。
- ガチャギリ
- 声:山口眞弓
- 大黒黒客のメンバーである男子。ハラケンと同じクラス。生物部部員。常に帽子を目深に被っている。抜けているところもあるが、基本的にはクールな性格で、イサコに従うのも彼女の技術を入手するためと割り切っている。「イマーゴ」や「キラバグ」などの都市伝説についての知識も持ち合わせている。
- ナメッチ
- 滑川(なめかわ)[4]
- 声:沼田祐介
- 大黒黒客のメンバーである男子。ヤサコと同じクラス。生物部部員。メンバーの中では能力的に最も劣り、主体性も欠けている。強いものには卑屈で、ダイチやイサコに対しては同級生にもかかわらず敬語を使う。
- アキラ
- 橋本アキラ(はしもと アキラ)
- 声:小林由美子
- 大黒黒客のメンバーである男子、フミエの弟。生物部部員。4年生なのでメンバーからは「4年」と呼ばれている。姉のフミエからは傍若無人なる扱いをされており、そんな姉を非常に恨んでいる。年少ながら冷静で鋭い洞察力を見せる。気配りも良く、電脳技能は高い。自身の電脳ペット・ミゼットを巧みに使い、様々な映像を記録するのが日課である。
- 京子
- 小此木京子(おこのぎ きょうこ)
- 声:矢島晶子
- ヤサコの妹。元気でいたずら好き。好奇心旺盛で、デンスケやダイチに対して過激な悪戯を仕掛けるなど、ヤサコたちを悩ませている。何を見ても指をさして「ウンチ」と言うのがマイブーム。
[編集] その他登場人物
- ヤサコの父
- 小此木一郎(おこのぎ いちろう)
- 声:中尾みち雄
- コイル電脳探偵局 会員番号壱
- 電脳メガネ関連企業「メガマス」の社員であり、大黒市市役所空間管理室に室長として出向している。サーチマトンの「サッチー」という愛称や、そのサッチーが発する言葉を考え出した当人である。
- ヤサコの母
- 小此木静江
- 声:金月真美
- 姑のメガばあの、メガシ屋を開店するなどの非常識な(ように見える)行動に頭を痛めている。普段は電脳メガネをかけていないため、デンスケのことなど、電脳についてはよく知らない。専業主婦。
- アイコ
- 声:進藤尚美
- ヤサコおよびフミエとクラスメイトで3人で行動することの多い、少し大人びた背の高い女子。生物部部員。メガネは持っているがあまり興味がない。他人のことにかまけている場合ではないヤサコと、その手の話にはまるで鈍いフミエの恋愛動向を緩やかに後押しする。
- カンナ
- 葦原かんな(あしはら かんな)
- 声:相沢舞
- ハラケンの幼馴染み。大黒市立第三小学校5年1組に在籍していた。ハラケンと共にイリーガルの研究をしていたが、一年前の夏休み、彼とケンカ別れした後に電脳ナビ車両による人身事故で死亡。生前はおっとりしていて無口だった。残された日記には彼に対する思いが綴られていた。イマーゴを使えたらしい。
- マユミ
- 声:うえだ星子
- 金沢市でのヤサコのクラスメートであり親友だった。[5]
- マイコ先生
- 声:堂ノ脇恭子
- ヤサコのクラスの担任である女性教諭。生物部顧問。未婚であり、そのことで生徒であるダイチらにからかわれる。怒るときは、言葉遣いが乱暴になる。酒にはウイスキーボンボンでも泥酔するほど弱く、しかも酒癖が悪い。夏休みの初めに「コイル電脳探偵局」と「大黒黒客倶楽部」のメンバーを仲直りさせるために合宿を実施したが、結局うまくいかなかった。
- ウチクネ
- 内久根[6]
- 声:西脇保
- ハラケンのクラスの担任である男性教諭。マイコ先生に片想い中。マイコ先生と同じく酒に弱い。呼ばれてもいないのに生物部合宿に無理矢理参加した。
- オジジ
- 声:矢田耕司
- 小此木宏文(おこのぎ ひろふみ)[7]
- メガばあの夫、故人。ヤサコにデンスケを与えた。大黒市立メガマス病院の医師で、電脳メガネの技術者でもあった。病院でもメガネが使えるようにした功績があり、自室には脳生理学に関する書籍が大量に残されていた。イサコ・イサコのおじ・猫目から「小此木先生」、あるいは単に「先生」と呼ばれることがある。
- ノブヒコ
- 天沢信彦(あまさわ のぶひこ)
- イサコの兄。5年前にイサコとともに交通事故に遭った。意識不明のまま入院を続けていると思われていたが、真相は異なっていた。
- 4423(ヨンヨンニイサン)
- 声:岸尾だいすけ
- ヤサコが見る、鳥居が無数に連なっている階段の夢の中に現れ、警告らしきものを与えようとするが、いつも正確な内容は聞き取れないままヤサコの目が覚める。ヤサコの初恋の人。
- 猫目
- 猫目宗助(ねこめ そうすけ)
- 声:遊佐浩二
- カメラを持ち歩いている謎めいた青年。
- タケル
- 声:日比愛子
- ヤサコが駅向こうで出会った少年。大黒市立第一小学校の6年生。いじめっ子に絡まれていたヤサコを助けた。
[編集] 電脳ペット
- デンスケ
- 声:麻生智久
- ヤサコの犬型のペットマトン。人語は話せないが、性格は主人に忠実で、ヤサコや京子の危機の際には、自身を顧みず危地に飛び込んでゆく。
- オヤジ
- フミエのペットマトン。デフォルメされた人型。他のペットマトンより古い空間での耐久性が強い。臨機応変な行動をとれ、電脳ツールを扱うこともできる。
- モジョ
- イサコのペットマトン。茶色の小さい毛玉型で、目と細い毛状の手と1本のアンテナが付いている。全部で8匹おり、イサコは番号で呼び分ける。言葉を話せ、電脳ツールも使いこなす。ビーム攻撃ができ、発射時に目が赤く点滅する。別行動を取った仲間とは「タコ」「イカ」という合言葉を用いて合流する。
- ミゼット
- アキラのペットマトン。小さい猫型。知能は高く、言葉を話せ、諜報活動が得意。同種に会うと拳のような形の耳を開いてじゃんけんをする機能がある。非公式に流出したパッチによって盗撮などが可能になったため発売禁止となった。
- クロエ
- カンナのペットマトン。白い小型犬の姿をしており、ハラケンからは「クロ」とも呼ばれていたが、イリーガル化してしまい、キュウちゃんに消去された。
- モモコ
- ミゼットと同型で色違いの猫型ペットマトン。アキラのミゼットがこのマトンに会うと、なぜか映像や音声の記録が消去されている。[8]
[編集] 用語
- 大黒市(だいこくし)
- 古い神社がたくさんある古都であると同時に、最新の電脳設備を誇る特別行政区。市内には普通の動物と一緒に「電脳ペット」がいるなど、現実と電脳が交錯する少し不思議な街。電脳に関する奇妙な事件が多発しており、オカルトじみたさまざまな都市伝説が流行している。
- 駅向こう
- ヤサコたちが住む地域から見て、大黒駅の向こう側の地域の通称。田畑が点在するのどかな風景が広がっている。
- 空間管理室
- 市内の電脳空間を管理する、大黒市市役所内の一部署。ヤサコの父やオバちゃんが勤務する。キュウちゃんやサッチーの管轄部署。
- コイル電脳探偵局
- メガばあをリーダーとして結成されている探偵局。行方不明の電脳ペットの捜索などの依頼を受け、電脳関係のトラブルを解決する。大黒黒客倶楽部とは対立関係にある。
- 大黒黒客倶楽部(だいこくヘイクークラブ)
- 大黒市立第三小学校の男子で構成されている。略称は「黒客(ヘイクー)」、あるいは「大黒黒客」。(「黒客」とは中国語で「ハッカー」の意味)通販電脳駄菓子屋から電脳グッズを仕入れて様々ないたずらをする。「クラブ」といっても、元々は生物部内の一派である。
- 大黒市立第三小学校・生物部
- ハラケン(部長)、フミエ(副部長)、アイコ、ヤサコだけでなく、イサコを除く旧黒客のメンバーも所属している。顧問であるマイコ先生の言葉によれば、その実態は「ほとんど電脳生物部」であるらしい。
- メガマス
- 電脳メガネ関連の企業。本社は金沢市所在。ヤサコの父、オバちゃん、猫目が在籍している。
- コイルス
- 最初のメガネ会社。正式名称「コイルコイルス」で、「コイルス」は通称。約5年前に倒産し、その技術はメガマスに引き継がれた。
- 電脳メガネ
- 眼鏡型のウェラブルコンピューター。作中ではしばしば「メガネ」と呼ばれる。これを装着してログインすると電脳物質を視認することができる。つまり現実世界と電脳世界が交じり合った拡張現実を体験することができる。電脳を使ったペットや道具、電話、インターネットを使いこなせる。補助器具にリストバンドがあり、つけると操作精度が上がるが、なくても支障はない。電脳ペットやバグは「電脳メガネ」を通してしか見ることができない。壊れると、修復ダウンロードにお年玉換算で2年分(約5万円)かかる。
- 電脳物質
- 電脳メガネをかけることで初めて視認することができるもの全般の総称。「電脳ペット」や「電脳ツール」などが含まれる。電脳メガネをかけるだけで、電脳物質の像を見ることができるようになり、発する音も聞けるようになる。バグやプログラムも視覚化して認識される。電脳ツールや電脳ペットに触れることもできるようになるが、肉体的な感覚はない。装着者の肉体も電脳物質として認識されるよう設定されており、たとえば、メガネビームが命中すると肉体が欠損したように見え、電脳物質によって現実と仮想の境目が曖昧になり、「ミチコさん」や「あっちの世界」など、現実世界と電脳世界の境目が、認識レベルを超えて本当に曖昧になる。
- 空間
- おもに電脳空間を指す語。電脳物質はこの電脳空間の中に存在している。交通機関や信号機等が電脳空間を利用した完全自動制御となっており、電脳空間は電脳メガネをかけていない者の日常生活にも強く関わっているユビキタス社会となっている。古い空間はキュウちゃんやサッチーが削除しているが、大黒市では何らかの原因で古い空間が拡散(増殖)している。また不安定な空間からは、電脳霧(後述)が発生する。
- キュウちゃん
- 大黒市の管理するセキュリティプログラムが、「電脳メガネ」により視覚化された際にバレーボール大の球体に見えることから、子供たちの間でこの名称が定着している。複数機が宙を浮遊しながら市内を巡回し、後述する「サッチー」の探査範囲を拡げるほか、自らもビームを放ち、小規模なバグを初期化したり、データの破損を修復する。正面は〒マークを模したようなデザインになっている。
- サッチー
- 正式名称「サーチマトン」。大黒市の空間管理室が導入した強力な違法電脳体駆除ソフト[9]。視覚化された姿は、赤く丸みを帯びた形で巨大(高さ2.5から3メートル)、顔は日本の郵政省のマスコットキャラクター(〠)に似ている。腹部(にあたる部分)に前述の「キュウちゃん」を4機[10]収納することができる。大黒市内に複数機が配備されており、「ぼくサッチー、よろしくね」と音声を発しながら滑るように移動する。収納したキュウちゃんから駆除対象に向けてビームを放ち、命中した電脳物質のデータを初期化する。あまり高度な識別機能を持っておらず、わずかにバグを持っている電脳ペットや、メガシ屋で売っているような「ちょっとお茶目な電脳ツール」も駆除対象と認識して攻撃する。そのため、大黒市の子供たちには恐れられている。自らを壁から壁へ「郵」の字の文様の陣を通し転送でき、距離を無視して駆除対象に近づくことができる。郵政局の管轄なので、管理外ドメインである、民家(ホームドメイン)や学校(文部局の管轄)、病院、公園の敷地内、神社などの鳥居のある敷地(文化局の管轄)には許可なく侵入や認識ができないようになっている。子供たちはそれを利用し、大黒市に点在する神社を隠れみのとしている。標的を感知できる範囲は半径20メートル程度だが、キュウちゃんによって探査範囲を広げている。「ポチ」「タマ」「ミケ」「チビ」「コロ」の5基がいる。
- 2.0(ニーテンゼロ)
- サッチーよりも高レベルのフォーマットを実行できる違法電脳体駆除ソフト。視覚化された姿は黒いキューブ状で、サッチーよりも小型。出現時には「法」の字の文様の陣が形成される。特別な許可を受け、神社や民家へも侵入することができる。性能はサッチーを大きく上回る。物理結界を持っており、ある程度の攻撃には耐えることができる。サッチーと同様に母機と子機がいるが、通常時には子機単体で行動する。緊急時には6基が合体したり、親機と合体して行動する。[11]
- メタバグ
- 普通のバグはペットマトンや電脳空間を壊したりするが、ごくまれに宝石の原石に似た、役に立つ機能を持ったバグがあり、それらを「メタバグ」と称する。大黒市の特産品。空間の歪(ひずみ)に現れやすい。「サッチー」が片っ端から消去しているため希少価値が上がっている。キラバグが「死んで」できたものと言われる。そのままでは利用することができず、複数のメタバグを精製して「メタタグ」にしなければ役に立たない。この工程を完全に行えるのは登場人物ではメガばあだけである。ネット上の非合法ショップでの通貨単位は「メタ」(1メタ=1円)、爆発性のメタバグは買い取り対象外。
- メガシ屋
- メガばあの経営する電脳駄菓子屋。一見普通の駄菓子屋だが、駄菓子の他に子供たち向けの「電脳ツール」も取り扱っていて、メタバグの買い取りも行う。これらのツールは、大黒市空間管理室の規則では違法にあたるアイテムであるため、持っているだけでキュウちゃんやサッチーに狙われる。店舗はメガばあの自宅が改築され、裏手はそのまま新築の小此木家につながっている。仏間がメガばあの電脳工房を兼ねており、ここで作られたさまざまなメタタグやツールは店頭に置かれるものもある。店頭での買い物で口にされる売価「1万円」は、単純に1円(=1メタ)の意味。
- 電脳ツール
- 電脳空間内で使用できる便利なアイテム。大黒市の子供たちは「メガシ屋」や通販電脳駄菓子屋で購入している。
- 黒バグスプレー
- このスプレーを物体に吹き付けると、その部分の画像データが欠損し、黒い穴が開いたような状態(通称「黒バグ」)になる。穴は廃棄された電脳空間へ通じている。サッチーやキュウちゃんはまず開けられた穴を修復しようとするため、わずかな時間足止めすることができる。
- 電脳釣りざお
- 廃棄された空間へ迷い込んだデンスケを救出するため、フミエが使用した電脳ツールの1つ。釣り糸に「オヤジ」を付けて捜索させた。釣り糸を使って交信もできる。メガシ屋でしか取り扱っていない。
- レンガ壁(レンガかべ)
- キュウちゃんやサッチーのビームから一時的に身を守る防御壁。
- 鉄壁(てつかべ)
- レンガ壁の強化版。多少の攻撃ではびくともしない。
- 直進くん
- 電脳ミサイルポッドの一種。四角い多連装ミサイル発射機として表示される。
- メタタグ
- コイル電脳探偵局側の基本ツール。電脳ツールの一種で、メタバグを原料として作られる。お札(ふだ)を模しており、表面には暗号式(後述)のような文様が描かれている。対象に貼り付けたり、投げつけたりして使用する。暗号式と互換性がある。オバちゃんもメタタグを作れるが、能力はメガばあに劣る。
- 「メタタグ」は札ごとに図柄や効果が違う。他の電脳ツールは通販でも扱っているが、メタタグはメガシ屋だけでしか販売されていない。
- メガビー
- メガネビーム。電脳メガネを使って電脳物質を欠損させるビームを発射する。子供たちが武器として使用するツールで、メガばあも使う。サッチーやキュウちゃんに直接攻撃して一時的に足止めすることもできる。
- 電脳青信号
- 信号機に貼ると、灯火を強制的に青信号へ変える。自動車の挙動を制御する「電脳ナビ」システムにも影響するため、赤信号に変えられた側の自動車は自動で停車する。
- コイルタグ
- 電脳コイル現象(後述)によって、現実の体と電脳の体が離れてしまった際に、それを元に戻すメタタグ。現実の体と電脳体が3メートル以内にいないと使えない。メガネビームや電脳虫下し等のメタタグとは違い、黒い色をしている。原料のメタバグはもうないらしく、メガばあも1枚しかもっていない。
- 古流のメタタグ
- オジジの部屋にコイルスの機器とともに封印されていた、メガばあも見たことのないメタタグ。かなり強力で、通常のメタタグ・暗号では数秒しか足止めできない2.0を長時間停止させることができる。その代わり使用者のイマーゴを消費して発動し、多く使用すると使用者の肉体や神経を痛める。
- 電脳霧(でんのうぎり)
- 電脳空間に発生する霧。単に「霧」とも呼ばれる。空間が不安定な場所に出る画像の損失で、酷くなると空間に黒い穴が開く。これが発生しているような場所では、電脳ペットは消失の危険性もある。主に古い空間に発生するが、家の中でも昔建てられた家で新しいドメインに移行していない所では発生することがある。
- 電脳コイル
- ある条件がそろうと、電脳の体と現実の体が分離してしまう現象の名称。電脳の体が分離すると現実の体は意識を失い、メガネ越しには真っ黒く表示される。発生する原因は不明とされている。
- 電脳医療
- イマーゴ機能(後述)が人間の意識を送受信できることを応用し、意識を医療用の電脳空間に取り出したり、逆流させて意識を操作したりして、患者の「心」を治療する医療方法。
- 大黒市の都市伝説
- 大黒市では電脳関係の奇妙な事件が頻発している。これは子供たちの間で都市伝説として伝わっている。
- イリーガル
- ペットマトンに感染する新種のコンピュータウイルスで、巨大化した黒い違法電脳体。大黒市内の電脳空間にもしばしば現れるが、その存在は公にはされていない。おもに古い空間の中に住み着き、それ以外では電脳ペットの中でしか存在を保つことが難しい。ペットが感染すると、徐々に身体を蝕まれていく。メタバグを好んで食べる。
- キラバグ
- 通常の30倍は値がつくといわれる特殊なメタバグだが、都市伝説上に存在するのみで詳しいことは分かっていない。
- ミチコさん
- 呼び出すと願いを叶える、呼び出した子供はアッチに連れて行かれるといった噂がある。地域によって様々な怪奇話がある。
- はざま交差点
- 作中の都市伝説に登場する交差点。路上の一角に4つのマンホールが固まって配置されており、マンホールの蓋に「金沢市はざま」と刻印されている。マユミは、金沢市の古い空間でこのはざま交差点を見つけた。[12]
- イマーゴ
- 電脳メガネの隠し機能といわれる謎の機能。頭で考えただけで電脳メガネを操作することができるといわれている。
- ヌル
- 最古のイリーガルといわれている、謎の電脳生命体。ヌルキャリアが野生化したものであるとオバちゃんは推測している。アッチには無数に存在する。「通路」が暴走すると「通路」を通ってアッチから大量に出現し、ヌルが触れた者の電脳体をアッチへ連れて行ってしまう。古い空間の暴走と共に人間を襲うようになった。
- ヌルキャリア
- 正式名称「ヌル・キャリアー」。もともとコイルス社が「古い空間」を調査・探査する目的で作成し使用していたが、人間の意識を古い空間に送ることが出来るため、古い空間への乗り物として利用するようになった。しかし、コイルス社倒産後もそのままにされたために野生化する。
- 暗号屋
- 「電脳空間の魔法使い」といわれるハッカーのこと。非合法なことも行うという。イサコも暗号屋の1人。
- 暗号式
- 暗号屋が使う電脳空間への干渉方法。作中ではしばしば「暗号」と呼ばれる。地面や壁に電脳チョークで暗号式を書くことで、電脳空間や電脳物質に対して干渉を行うことができる。特定の空間を管理外ドメインに偽装することもでき、サッチーやキュウちゃんから隠れることが可能。持ち運びも可能らしい。用途によって強度が違うが、壊れた場合、暴発する(制御不能の状態になる)こともある。
- 大黒市ではイサコが描いた暗号式の痕跡がさまざまな場所に残されていて、暗号式の意味を知らない子供たちから都市伝説として扱われていた。
- 暗号炉
- イマーゴの力を持つものが使える、イマーゴと直結し思考から直接暗号を取り出すことができる構造体。人間の電脳体に埋め込んで使用する。暗号を暗号炉に吸収することで、その能力を連続して使うことができるようになるが、肉体や神経を傷つけるなどの危険な副作用もある。
- ココイル
- 作中の子供たちの間で人気のテレビアニメ『それいけ!! 惑星ココイル』の登場キャラクター。ヤサコの部屋はココイルの人形、ポスター、時計、クッションなどで埋め尽くされている。オバちゃんの鞄にもストラップがついている。[13]
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] スタッフ
- 原作・監督・脚本 - 磯光雄
- 監督補 - 安川勝、高橋知也
- キャラクターデザイン - 本田雄
- 総作画監督 - 井上俊之、本田雄、板津匡覧(18話から)
- 美術監督 - 合六弘(小倉工房)
- 色彩設計 - 中内照美
- 撮影監督 - 大庭直之(レアトリック/15話まで)、泉津井陽一(16話から)
- 編集 - 定松剛(キュー・テック)
- 音楽 - 斉藤恒芳
- 音響監督 - 百瀬慶一
- 音響制作 - Mediarte
- 協力プロデューサー
- 牧田謙吾、濱田啓路、岩瀬智彦、石田潤一郎、落合美香子(徳間書店)
- 国崎久徳、松家雄一郎、清水博之(バンダイビジュアル)
- 塩浦雅一、斉藤健治(NHKエンタープライズ)
- アニメーションプロデューサー - 丸山正雄、吉本聡(マッドハウス)
- アニメーション制作 - マッドハウス
- プロデューサー - 三ツ木早苗(徳間書店)、渡辺繁(バンダイビジュアル)、松本寿子(NHKエンタープライズ)
- 製作 - 電脳コイル製作委員会(徳間書店、バンダイビジュアル、NHKエンタープライズ)
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 「プリズム」
- 作詞・作曲・歌:池田綾子(ソニー・ミュージックレコーズ)/編曲:TATOO
[編集] エンディングテーマ
- 「空の欠片(そらのかけら)」
- 作詞・作曲・歌:池田綾子(ソニー・ミュージックレコーズ)/編曲:TATOO
- 歌詞については、オープニングでは表示されるが、エンディングでは表示されない。ただし、地上デジタル放送の字幕放送では歌詞が表示される。
- 両曲とも、テレビ版 (TV EDIT) は「電脳コイル サントラ音楽集(徳間ジャパンコミュニケーションズ, TKCA-73185)」に収録されている。
- 主題歌シングル(ソニー・ミュージックレコーズ, 通常盤: SRCL-6629, 初回生産限定盤: SRCL-6626~7)に収録されているロングバージョンは、両曲とも2 - 3番が付加されているだけでなく、1番の歌詞や編曲もテレビ版とは少々異なったアレンジがされている。最終回(第26話)では、そのロングバージョンの「空の欠片」が使用されたが、ボーカルトラックは1番のみでカットされ、そこからラストシーンまでは、同じく主題歌シングルに収録されている伴奏のみの「backtracks」という演出だった。
[編集] サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | メガネの子供たち | 磯光雄 | 磯光雄 | 安川勝 | 本田雄 |
2 | コイル電脳探偵局 | 村田和也 | |||
3 | 優子と勇子 | 横山彰利 | 伊東伸高 | ||
4 | 大黒市黒客クラブ | 笹木信作 | 安川勝 | 板津匡覧 | |
5 | メタバグ争奪バスツアー | 横山彰利 | 池添隆博 | 押山清高 | |
6 | 赤いオートマトン | 大塚雅彦、松林唯人 | 木村延景 | 秦綾子 | |
7 | 出動!! コイル探偵局 | 磯光雄、宮村優子 | 笹木信作 | 野上和男 | 尾崎和孝 |
8 | 夏祭り、そして果たし合い | 磯光雄 | 増井壮一 | 岩崎太郎 | 新井浩一 |
9 | あっちのミチコさん | 笹木信作 | 野上和男 | 井上鋭 | |
10 | カンナの日記 | 平松禎史 | 向田隆 | ||
11 | 沈没! 大黒市 | 横山彰利 | 野上和男、高橋知也 | 井上俊之 | |
12 | ダイチ、発毛ス | 磯光雄 | 木村延景 | 秦綾子 | |
13 | 最後の首長竜 | 村田和也 | 野村和也 | 押山清高 | |
14 | いきものの記録 | 磯光雄、安川勝 | 高橋知也 | 井上俊之 | |
15 | 駅向こうの少年 | 磯光雄、荒木洋一 松澤洋介 |
野村和也 | 安川勝 | 板津匡覧 |
16 | イサコの病室 | 磯光雄、松澤洋介 深野正明 |
池添隆博 | 青柳宏宜 | 井上俊之、吉川真一 |
17 | 最後の夏休み | 磯光雄、荒木洋一 | 福田道生、磯光雄 | 野村和也 | 井上俊之 |
18 | 異界への扉 | 笹木信作 | 野上和男 | 秦綾子 | |
19 | 黒い訪問者 | 磯光雄、松澤洋介 | 鶴岡耕次郎、磯光雄 | 木村延景 | 本間晃 |
20 | カンナとヤサコ | 笹木信作 | 野上和男 | 板津匡覧 | |
21 | 黒いオートマトン | 磯光雄、荒木洋一 | 笹嶋啓一、野村和也 | 笹嶋啓一 | 井上俊之 |
22 | 最後のコイル | 磯光雄、三上幸四郎 | 野村和也 | 木村延景 | 押山清高 |
23 | かなえられた願い | 青柳宏宜 | 本間嘉一、秦綾子 青山浩行 |
||
24 | メガネを捨てる子供たち | 磯光雄、松澤洋介 | 高橋知也 | 本間晃 | |
25 | 金沢市はざま交差点 | 野村和也 | 板津匡覧 | ||
26 | ヤサコとイサコ | 磯光雄 | 安川勝、木村延景 | 井上俊之 |
[編集] 前後番組
NHK教育テレビ 土曜18時30分枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ツバサ・クロニクル第2シリーズ
(再放送) |
電脳コイル
|
電脳コイル(再放送)後
テレパシー少女 蘭 |
[編集] 画質・画面サイズ
- 地上デジタルテレビジョン放送
- 通常は、1125i、16:9ワイド映像のHD放送(高精細度テレビジョン放送)で放送されている。
- ただし、2007年6月に放送された1話から5話までの再放送番組「電脳コイル アンコール」ではサブチャンネルであるNHK教育3で別番組が放送されていたため、525i、16:9ワイド放送のSD放送(標準精細度テレビジョン放送)で放送された。
- 地上アナログテレビジョン放送
- アナログ放送では上下に細い黒帯を挿入して、ビスタサイズ(規格上ワイド映像)放送しているが、地上デジタルテレビジョン放送で視聴する場合に比べて、わずかではあるが左右が切れる。
- DVD
- アナログ放送と比較し、わずかではあるが上下が切れている。
[編集] 小説
小説『電脳コイル』は、アニメ版の脚本も担当した宮村優子が磯光雄の原作をもとに独自の解釈を加え、小説として書き下ろした作品。宮村優子初の長編小説。アニメ版とはストーリや設定に異なっている点が多い。第1巻の発売はアニメ版の放送開始よりも先であり、アニメ版では省略された企画段階での原設定なども数多く見られる。
- 第1巻 2007年4月19日発売 ISBN 978-4-19-850743-5
- 第2巻 2007年7月20日発売 ISBN 978-4-19-850752-7
- 第3巻 2007年10月18日発売 ISBN 978-4-19-850760-2
- 第4巻 2008年1月24日発売 ISBN 978-4-19-850768-8
- 第5巻 2008年4月15日発売 ISBN 978-4-19-850780-0
以下続巻(第6巻は2008年7月発売予定)
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場人物(アニメ版設定との相違点)
- ヤサコ
- 西陽海(いるひめ)市から転校してきている。使用しているメガネは03(ゼロサン)型。メガネのOSは更新を重ねているので、ハードはかなり痛んでいるという。メガばあのもとで「電脳力」をつけるための修行をしており、その目的はどこかに行ってしまったタラちゃん(後述)を助けるため。最初にイサコと出会ったときに、イサコが使っているのを見て、神社の暗号の使い方を知った。
- ヤサコというあだ名はフミエに名付けられている。
- また、イサコの皮肉も(彼女が口に出して言っていないにも関わらず)あっさりと返している(ヤサコとイサコはお互いの考えていることが分かるのではないかと考えられる)。アニメではイサコのことを「天沢さん」と呼んでいたが、小説第1巻では「意地でもイサコと呼んでやる」となっている。
- イサコ
- 大黒市に隣接した弁天市から転校してきている。メガネは02(ゼロニ)型。ヤサコのメガネよりも古いが、超級技術で作られた複製品である。アニメ版と同じく暗号が使え、イマーゴも扱える。「ドライジンジャー」という粒状の物を、首にかけた銀色のピルケースに入れている。上記のヤサコと同じく、口に出していないにも関わらずヤサコの考えていることを察知している。好きなのは「壊し合い」。メガネや好奇心など何もかも壊したがるが、唯一イリーガルだけは壊さずに手に入れたがっている。電脳ペットのモジョを、ペットではなく下僕(ツール)としている。
- フミエ
- コイル電脳探偵局 会員番号七
- ヤサコが最初に会ったコイル電脳探偵局員。「ヤサコ」のあだ名の名付け親。なおヤサコに渡した名刺には、「コイル電脳探偵局 電脳探偵NO.7」と書かれていた(アニメ版では表面には「コイル電脳探偵局」、裏面には「迷子の電脳ペット探します」と書かれていた)。なお、意味不明のオヤジの言葉がわかる。また携帯用扇風機を持ち歩いている。メガビー程度のメタタグならフミエも作れる(作れるようになるまでには何度も爆発した)。
- メガばあ
- 母方の祖母である。
- 小説版の設定上「電脳メガネ」は13歳の誕生日までしか使えないが、メガばあは自作の「電脳メガネもどき」を着用し、電脳物質をバイナリ情報で見ることができる。小説版でもコイル電脳探偵局を率いているとみられる。
- タマコ(オバちゃん)
- コイル電脳探偵局 会員番号四(アニメでは弐)
- 電脳メガネ開発の際の試作品、通称「マイナスモデル」の被験者4人の内の1人。小説版の設定上、電脳メガネを使用できる年齢ではないが、違法空間の摘発用に開発された特別仕様の「管理メガネ」を持っている。勤労学生である点はアニメ版と同じだが、小説版では19歳でウェブカレッジの受講生である。今も「試作品型メガネ」を持っていて、残る2つの試作品型メガネの回収を自ら使命としている。
- ハラケン
- ダイチとは昔からの知り合いで、カンナとは幼馴染。アニメよりもややシビアな考え方をする。
- ダイチ
- 本名「沢口大地」。大黒小学校でアニメと同じく大黒黒客のリーダーをしている。
- フミエ曰く「イタズラ好きだけどひとの長所を見抜く力がある」。
- ナメッチ
- ダイチと同じクラスで大地の後ろの席に座っている。料理が得意。
- ガチャギリ
- ダイチと同じクラス。イサコの前の席に座っている。
- デンパ
- 大黒黒客のメンバー。ヤサコ曰く「西陽海市にもいるような、ふっくらボーイ」。
- アニメと同じくアンテナ感度がよくメタバグの音も聞ける。さらに耳も良く、空間からもれる電脳音に敏感である。
- 京子
- 小説版の設定上、5歳の京子ではメガネの使用を許される年齢ではないため、着用しているのは素通しのただのガラスである。しかし、なぜか電脳物質の存在がわかるらしく、電脳メガネ着用者と同じように電脳物質を扱うことができる。
- 日曜日には「お願い! マリリンマリーン!」を毎週欠かさず見ている。
- 幸乃
- 名前は異なっているが、アニメ版におけるアイコである。[14]小説版ではヤサコが大黒市に来たときに見つけた電脳ペット「ヘップバーン」の飼い主であり、フミエにヘップバーンの捜索を依頼した。
- ヤサコの父
- 小説版では室長の部下の技術長である。技術的なことがわからない室長と比較して、高い技術力を持っていながら空間管理室のムードメーカーであるところが、タマコから好感を持たれている。
- ヤサコの母
- 口癖は「近道なくすよ?」。時間に対して厳しく、返答に時間のかかるヤサコに代わってちゃっちゃと返事をする。
- マイコ先生
- 大黒小学校の先生。ヤサコやイサコらが在籍するクラスの担任。ヤサコとイサコの登校初日にはそれぞれ「小此木ヤサコ」、「天沢イサコ」と呼んでいた。カンナが事故に遭った年のカンナとハラケンの担任だった。
- カンナ
- コイル電脳探偵局 会員番号六
- ハラケンの幼馴染。数年前に事故で亡くなっている。
- タラちゃん
- 本名「タムラミキ」。
- 小説版にのみ登場する。ヤサコが転校してくる前の学校で「いちばんの友だち」だった女の子。ヤサコがタラちゃんの素足に「おかしな模様」を見つけたあと、タラちゃんは家族ごと姿を消した。このことでヤサコは「なにかとり返しのつかない失敗をした」と自分を責めている。
- マリリンマリーン
- 小説版にのみ登場する。毎週日曜朝10時より放送の大人気バラエティ番組「お願い! マリリンマリーン!」の登場人物。
[編集] 電脳ペット(アニメ版設定との相違点)
- 合法の存在だが、本来は屋外では飼えないという。屋外で飼うとサッチーに狙われる。
- フミエ曰くイリーガルに感染したら「『消えてゆく』のではなく、『死んでゆく』」。
[編集] 用語(アニメ版設定との相違点)
- 大黒市
- アニメ版と同じくハイテク産業行政都市。だが、元々は田園風景が目立つ田舎であったが、メガマス社が大黒市に移転してきたと同時にハイテク産業行政都市になった。そのしわ寄せは大黒市の場合なぜか「空間」に現れた(電脳霧がその証拠)。なお、大黒市を西に移動すると弁天市がある。
- 西陽海市
- 大黒市に引っ越してくる前にヤサコが住んでいた町。大黒市から電車で数時間かかる場所にある。
- 弁天市
- イサコが住んでいた町で、大黒市の隣にある。
- コイル電脳探偵局
- アニメ版と同じく主な活動内容は迷子の電脳ペットの捜索である。なお、創立メンバーの4人は既に卒業している。5番以降のメンバーはハラケン、カンナ、フミエ、ヤサコ。
- 電脳メガネ
- 有効期間が6年とされ、その日が近づくとメガネの機能は徐々に衰えていき、期限が切れると使えなくなる。また、電脳メガネの使用に年齢制限があり、すでに老人のメガばあ、5歳の京子は使用できないことになっている。電脳メガネ開発の際の試作品型(マイナスモデル)、違法空間の摘発用に開発された特別仕様の電脳メガネも存在する。
- なお、作中で主に出てくる人物の中で試作品型の電脳メガネを持っているのはタマコだけだが、小説1巻の冒頭では他にも数人が試作型のメガネを持っているような台詞がある。
- 電脳メガネの型(モデル)は以下の通り。
- 3.5型(サンゴーモデル)
- 3年前にメガネが最も普及し始めたタイプ。大黒市のほとんどのメガネユーザーは3.5型をかけていると思われる。
- 2型・1型
- 3.5型のメガネの前に出たメガネ。だが、すでにクラシックなものらしい。そのため、このメガネをかけているユーザーは少ないと思われる。
- ゼロ型
- 小説版で最も古いメガネ。さらに03や02などの分類がされている。
- ヤサコやイサコがかけているメガネで、一部ではプレミア級のお宝になっている代物。ただし、ヤサコの03は父親がメガマス社から安く買い、ヤサコの祖父がプレゼントとしてあげた物であるのに対し、イサコの02は本物の02の複製品。だが、イサコ曰く「メガマスの技術者では遠く及ばないほどの超級技術で作られた」複製品で、別の意味でのプレミアムな道具(ツール)。イサコの思考ではこの02を扱えるのは自分ともう1人だけだという。
- 試作品型(マイナスモデル)メガネ
- 大黒市で最初に作られたメガネで世界に4台しかなく、ゼロ型よりも貴重度が高いがタマコはこのメガネを欠陥品と評している。このメガネを作った会社は既に倒産しているようである。8年前、このメガネを持っていたのはタマコ・猫目・良史・信彦の4人だったがその1年後に1台が完全に壊れたため現存する試作型メガネは3台である。このタマコを除く3人のうち猫目は猫目宗助。信彦は天沢信彦なのかは不明。最後の1人の良史は名字が明らかになっていないため不明。 ::なお、小説2巻で残り3台の試作型メガネの行方のうち1台はタマコが所持している。残り2台のうちの1台は大黒市にあり、猫目が所持しているとみられる。そして最後の1台は小説2巻時点で大黒市のサーチマップに反応し始めているが、誰かが大黒市以外の町から再び大黒に持ち込んだ人間がいるという。
- メタバグ
- ダイヤモンド型の表示が5つ並んだ「ファイブス」と呼ばれる電脳物質であり、ファイブスは高純度電脳物質である証でもある。小説版の世界では、ファイブスの電脳物質は滅多に見つからない代物のようである(ヤサコもメタバグが最初に見た高純度電脳物質である)。小説版でも電脳オフダの原材料となっている。
- 電脳オフダ
- アニメ版でいうメタタグ(小説版でも時々メタタグと表記される)。メガばあだけが作れる物で(ハードの対性を高める物はメガばあが作るとオフダに、通販だとカプセル型になっている)、オフダ状になっている。種類としてメガネビーム、ダウンロード促進剤、即効バグとり薬、GPS機能のメタタグなどがある。原材料はアニメ版と同じくメタバグである(電脳オフダは品質がいいと小説版ではなっているが、その理由はメタバグを使っているからとされている)。
- レンガ壁
- アニメ版のレンガ壁は攻撃を防いだり、時間稼ぎをする事ができる物だったが、小説版はビーム攻撃を跳ね返してビーム攻撃をした相手が逆に攻撃を受けるという物。なお、アニメ版では投げるとレンガ壁が広がるが、小説版ではそれよりも小さい物で、それを射抜いたらレンガ壁が広がるという物である。
- 追跡くん
- ダイチ達大黒黒客が使う電脳弾。追跡くんの他に直進しかできないが破壊力がある直進くんがある。直進くんとは違い、鉄壁などの防壁にあたると防壁に沿って移動し、防壁に隠れている相手を攻撃することができる。なお、アニメ版の追跡くんは、かわしても相手を追いかけるという物である。
- 電脳トンネル(ショートカット)
- 大黒黒客が古い空間を改造して作った電脳物質だけを通すトンネルである。イサコも度肝を抜かれた。フミエ曰く、「大黒小学校の中でなら有効」だそうである(理由は外だとサッチーに攻撃されるから)。
- はざま交差点
- 大黒市の町外れにある。小説1巻でイサコがイリーガルを誘き出す罠を仕掛けた場所でもある。
- イリーガル
- 大黒市の子供たちが目の色を変えて探している物。イリーガルに感染した電脳ペットは、徐々に体を蝕まれてしまう。イサコは、小説第1巻でヤサコに「もし電脳ペットがイリーガルに感染したら、ミチコさんに連れて行かれるかも」と言っている。
- キラバク
- 大黒市の子供達がイリーガルと同じくらい目を色を変えて探している物。ダイチはキラバグを埋蔵金と言い表している。
- イマーゴ
- イサコが使う電脳メガネの隠し機能。考えるだけでメガネの機能を使える。
- フミエもイマーゴだけは扱ったことがないという。メガネが試作品だった頃、不具合が生じそのヴァージョンのメガネは全て回収されたとフミエは言っており、イサコがイマーゴを扱える理由としてイサコのメガネに秘密があると考えている(一方ヤサコはゼロ型のメガネにイマーゴという隠し機能があるならば、自分のメガネにもその隠し機能があると考えている)。
- 電脳時計
- 京子の左手首に巻いてある時計で、かんたんなGPS機能やお報せ帰るコールなどが内蔵されている。電脳時計の竜頭を動かすとメニューが開く。小説第1巻ではデンスケの犬小屋を軽くスキャンすることで、京子が騒ぎ出したら転送装置が作動するような仕組みもある。
- 暗号つかい
- アニメ版での暗号屋にあたる。メガネの裏技を知りつくし、その隠し機能を使った超高度の電脳技を身につけた者たちのこと。フミエによるとイマーゴもその技の1つだという。その他にも暗号式を組み合わせて直接古い空間にアクセスできる。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 漫画
小学館の漫画雑誌『ちゃお』2007年8月号に、別冊付録という形でコミカライズされた。作画は久世みずきが担当。久世みずきによる独自の解釈を含んだオリジナルストーリーとなっている。続編が加筆されたものがちゃおコミックスで単行本化され、2007年10月31日に発売された(ISBN 978-4-09-131265-5)。アニメ版よりもダイチやヤサコの恋愛描写は強く見られる。アニメ版を基本にしているが、電脳体だけでなく現実の体をテレポーテーションできる「リンクス」など、アニメで用いられることのなかった、アニメの初期設定から引用した[15]設定もしばしば登場する。
[編集] 特集番組
- 『まだ間に合う! 電脳コイル』
- 2007年5月18日 19時18分 - 19時43分 (JST)
- 第1話の再放送。
- 『電脳コイル アンコール』
- 2007年6月16日 15時 - 17時
- 第1話から第5話までの一挙再放送。
- 『電脳コイル自由研究』
- 2007年8月25日 18時30分 - 18時55分
- 第13話までを振り返り、キャラクターや作中用語などを解説。イサコ役声優である桑島法子とフミエ役声優である小島幸子の2人が司会を務めた。
- 『電脳コイル総復習』
- 2007年11月3日 18時30分 - 18時55分
- 第1話から第22話までをダイジェストで振り返る総集編。オープニングアニメーション(前半部分のみ放映)はノンクレジットおよび歌詞表示なしだった。
- 『電脳コイル スペシャル』
- 2008年1月1日 17時00分 - 18時30分
- 全話を90分のダイジェストで振り返る総集編。
[編集] ブログパーツ
[編集] 携帯サイト
携帯公式サイト「電脳コイルモバイル」が、株式会社アールアールジェイより配信されている。アクセス方法は以下のとおり。
- i-mode - iMenu⇒メニューリスト⇒待受画面/iアプリ待受⇒アニメーション/マンガ⇒電脳コイルモバイル
- EZweb - EZトップメニュー⇒カテゴリで探す⇒待受・画像・キャラクター⇒アニメ・コミック⇒電脳コイルモバイル
- Yahoo! ケータイ - Yahoo! ケータイ⇒メニューリスト⇒壁紙・待受⇒アニメ・マンガ⇒電脳コイルモバイル
[編集] 脚注
- ^ 文化庁メディア芸術プラザ内 2007年文化庁メディア芸術祭 作品紹介ページ
- ^ 実際には、作中の背景画の中に「2026年」の文字が何度も登場するので、具体的な時代設定は2026年であるとわかる。
- ^ a b 本放送第8話での生年月日の描写には「2015年」とあったが、それでは年齢の計算が合わず、発売されたDVDでは「2014年」にリテイクされている。
- ^ 第4話で「ナメカワ」と呼ばれている。また第12話の絵コンテに描かれた欠番カットでは、自宅の表札に「滑川」と書かれている。
- ^ 本放送の第24話と第25話とで背負っているランドセルが異なっているが、第24話でのランドセルが第3話以前のヤサコのランドセルと同一であり、それが、設定資料によれば金沢での学校での制服の一部であることから、第24話でのランドセルのほうが正しい。 第25話でのランドセルは、発売されたDVDではリテイクされている。
- ^ 「内久根」は、作中のカンナの日記に書かれていた名。これがウチクネの漢字表記である可能性が高いが、作中に具体的な関連の描写は無い。
- ^ 「小此木宏文」は、作中の電子文書中に書かれていた名。絵コンテ中に、これがオジジの本名であると記されているが、作中に具体的な関連の描写は無い。ふりがなは『ロマンアルバム 電脳コイル』より。
- ^ 名称は絵コンテなどから確認できるが、作中で名称が呼ばれたことは一度も無い。
- ^ 書籍等には「違法電脳体駆除ソフト」と記されているものが多いが、その呼称が作中で呼ばれたことは無く、単に「ウイルス駆除ソフト」と呼ばれている。
- ^ サーチマトンを数える単位は、絵コンテ・関連書籍の中でも「機」「基」「体」等さまざまであり、統一されていない。
- ^ 絵コンテ中では「フォーマットマトン」・「フォッチー」・「キューブ」とも記されている。他に、雑誌・書籍等では「新型サッチー」・「新型ウイルス駆除ソフト」・「新型サーチマトン」・「新型サッチー2.0」・「フォーマットマトン2.0」等とも記されている。作中でも第22話にてヤサコが「新型サッチー」と呼ぶ場面がある。また第23話の字幕放送では「キューブ」と呼ばれている。
- ^ アニメ版のオープニングとエンディングにも描かれている。
- ^ 名称はヤサコの部屋に貼られたポスターから読めるのみで、セリフ中では一度も呼ばれないが、各話に何度も登場している。
- ^ 名前が変更された理由は、公式サイト上に著者自身が記している。
- ^ 久世みずきのブログ 2007年7月7日 9:28:18 (JST) 更新分[1](2008年5月23日閲覧)
[編集] 参考資料
[編集] 書籍
- 『電脳コイル キャラクターブック』小学館、ISBN 978-4-09-280061-8
- 『電脳コイル アクセスガイドBOOK』徳間書店、ISBN 978-4-19-720251-5
- 『ロマンアルバム 電脳コイル』徳間書店、ISBN 978-4-19-720253-9
[編集] 絵コンテ集
- DVD初回限定版(全9巻)の各巻に絵コンテ集が付属している。
- バンダイビジュアル、BCBA-3028~3036
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- NHKアニメワールド 電脳コイル
- 徳間書店 電脳コイル - 公式サイト
- 電脳コイルモバイル - 携帯公式サイト