閻浮提
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閻浮提(Jumbūdvīpa、えんぶだい)とは、古代インド(バラモン教・ジャイナ教・仏教等)の世界観における人間が住む大陸。
バラモン教・ジャイナ教では世界の中心に位置する円形の大陸のこと。 仏教では須弥山の周囲にある4つの大陸(四大洲)の1つ。
[編集] 仏教における閻浮提
四大洲のうち、南に位置する三角形の大陸をジャンブー・ドヴィーパ(閻浮提)と呼ぶ。玄奘以降の新訳では瞻部州(せんぶしゅう)と訳される。また、南方にあることから、南閻浮提(みなみえんぶだい)、南瞻部洲(なんせんぶしゅう)ともされる。 大きな森があり、そこに閻浮(Jambu)樹と呼ばれる常緑の大きな木があることから閻浮提とよばれる。インドの地をモデルにしたもので、雪山(Himavat、せつせん)という山の頂にアナヴァタプタ(Anavatapta)という名前の池(阿耨達池: あのくだっち)があり、四方に大きな川が流れる。その後、現在人間が住む世界を指すようになった。
東にはヴィデーハという名前の大陸(Pūrvavidehadvīpa、弗于逮: ふつうたい、東勝身洲: とうしょうしんしゅう)、西にはゴダーニーヤという名前の大陸(Aparagodānīyadvīpa、倶耶尼: くやに、西牛貨洲: さいごけしゅう)、北方にはクルという名前の大陸(Uttarakurudvīpa、欝単曰: うつたんわつ、北俱盧洲: ほっくるしゅう)がある。