野田又夫
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野田 又夫(のだ またお、1910年 - 2004年4月22日)は日本の哲学者。大阪府出身。京都大学名誉教授、甲南女子大学名誉教授。
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[編集] 概要
デカルト研究で著名であり、バートランド・ラッセルのラッセル協会設立発起人の一人。 京都学派の西田幾多郎、田辺元らのもとで学び、文献学に基づいた客観的、実証的な哲学研究で戦後日本の哲学研究の基礎を擁立した。研究姿勢は東洋思想を取り入れた京都学派と異なり、デカルトやパスカル、カントなどの西洋哲学を厳密に理解し直すスタイルを貫いたとされる。国際的な哲学史の編集も手がけ、日本の哲学研究の国際化にも貢献した。
[編集] 略歴
- 1927年旧制・府立高津中学校(現大阪府立高津高等学校)卒業(同期生に大阪大学名誉教授・森三樹三郎がいる)。
- 1933年京都帝国大学卒業、旧制大阪高等学校教授を経て京都大学文学部教授。
- 2004年4月22日に93歳で逝去。
[編集] 電子テキスト
・野田又夫氏・訃報
[編集] 著書
- 『哲学入門』(ミネルヴァ書房、1963年)
- 『デカルト』(岩波新書)はロングセラー
- 『哲学の3つの伝統』
- 『ルネサンスの思想家たち』
など