配管技能士
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配管技能士(はいかんぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(中央職業能力開発協会及び各都道府県職業能力開発協会)が実施する配管技能士に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、配管技能士資格を持っていないものが配管技能士と称することは禁じられている。
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[編集] 区分
配管の中で建築配管作業とプラント配管作業に分かれる。
[編集] 級別
建築配管作業、プラント配管作業ともに1級、2級、3級の別がある。
[編集] 実技作業試験内容
[編集] 配管(建築配管作業)
- 1級
- 作業試験:給水配管図に従い、エルボ、チーズ等の管継手を使用して配管用炭素鋼鋼管、塩化ビニル管及び銅管の組立てを行う。試験時間=3時間50分
- ペーパーテスト:配管図から材料を拾い出して、材料表を作成する。試験時間=2時間
- 2級
- 作業試験:給水配管図に従い、エルボ、チーズ等の管継手を使用して配管用炭素鋼鋼管、塩化ビニル管及び銅管の組立てを行う。試験時間=2時間50分
- ペーパーテスト:配管図から材料を拾い出して、材料表を作成する。試験時間=2時間
- 3級:給水配管図に従い、エルボ、チーズ等の管継手を使用して配管用炭素鋼鋼管及び塩化ビニル管の組立てを行う。試験時間=2時間35分
[編集] 配管(プラント配管作業)
- 1級
- 作業試験:圧力配管用炭素鋼鋼管(3B)又は硬質塩化ビニル管等をエルボ、フランジ等の管継手で組み立て、アーク溶接の仮付け又は接着によりプラント配管系統の一部分を製作する。試験時間=4時間30分
- ペーパーテスト:アイソメ図の作成及び作業手順、スプール図による日数、工数等の見積りについて行う。試験時間=2時間
- 2級
- 作業試験:圧力配管用炭素鋼鋼管(2B,3B)又は硬質塩化ビニル管等をエルボ、フランジ等の管継手で組み立て、アーク溶接の仮付け又は接着によりプラント配管系統の一部分を製作する。試験時間=4時間30分
- ペーパーテスト:配管図により材料取り及び現図型取り(枝管の展開図)について行う。試験時間=2時間
- 3級:硬質塩化ビニル管をエルボ、チーズの管継手で組立て、プラント配管系統の一部を製作する。試験時間=1時間45分