道路元標
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道路元標(どうろげんぴょう)とは、道路の起終点を示す工作物である。
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旧道路法では各市町村に一個ずつ設置することとされていた。設置場所は府県知事が指定することとされており、ほとんどは市町村役場の前か、市町村を通る主要な道路同士の交叉点に設置されていた。東京市に限っては旧道路法施行令によって日本橋の中央に設置することと定められていた。道路の起終点を市町村名で指定した場合は、道路元標のある場所を起終点としていた。
現行の道路法では、道路元標は道路の附属物とされているだけで特段の規定はなく、道路の起終点は道路元標と無関係に定められている。道路元標の設置義務がないため、取り壊されたり、工事などでいつの間にかなくなってしまった道路元標も少なくない。
日本橋の中央にあった東京市道路元標は、1952年の日本橋の道路改修に伴い日本橋の北西側袂に移設された。東京市道路元標があった場所には、50cm四方の日本国道路元標が埋め込まれた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 道路元標ニ関スル件(大正11年内務省令第20号)
- 日本の道路元標(国土交通省東京国道事務所)
- 道路元標が行く(現存する道路元標の一覧がある)
- 道路元標の写真集