認知症高齢者グループホーム
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認知症高齢者グループホーム(にんちしょうこうれいしゃぐるーぷほーむ)とは、認知症の状態にある要介護高齢者等に対し、共同生活が出来る高齢者介護施設。2000年4月の介護保険法制定に伴い、新たに類別された。
[編集] 概要
入居する高齢者が少人数単位であることから、家族的な介護を行うことに特徴がある。認知症の入居者がただ介護されるだけではなく、介護要員と共同生活を送ることにより、認知症の進行を遅らせることを目的としている。
入居者は最大9人ごとのユニット制をとることになっている。ユニットは、家族のようなイメージのものであり、入居者の単位であるほか、介護要員の単位ともなっている。認知症高齢者グループホームを設置する場合においては、かつては3ユニット・定員27名の施設も認められたが、現在は2ユニット18名までの施設しか認められない。
2007年7月現在、日本国内には9,000軒を超える認知症高齢者グループホームがある。施設が小規模で、その設置が容易であることから、設置開始以来5年間で6,000軒を超えるまでに急増した。その急増に伴い、施設・要員に質の悪いものがあること、経営状態が芳しくないものがあることも問題になっている。