認定看護師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
認定看護師(CN:Certified Nurse)とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者をいい、水準の高い看護実践を通して看護師に対する指導・相談活動を行う者をいう。
目次 |
[編集] 概要
認定看護師は以下の3つの役割を担うとされている。[1]
- 実践:個人・家族・集団に対し、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践
- 指導:看護職に対し看護実践を通して指導
- 相談:看護職に対するコンサルテーション
[編集] 養成と認定
認定看護師を目指す条件としては、まず、日本国の保健師、助産師及び看護師のいずれかの免許を有しており、実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野の経験)が必要である。それらを満たした上で認定看護師教育機関(2007年7月現在23施設)にて認定看護分野に応じた認定看護師教育課程(6ヶ月・600時間以上)を修了し、認定審査(筆記試験)に合格すると、認定看護師認定証が交付され、認定看護師として登録される。[2]
[編集] 特定されている認定看護分野
2007年7月13日付で、以下の17分野を特定している。[3]
- 救急看護(Emergency Nursing)
- 皮膚・排泄ケア(Wound,Ostomy and Continence Nursing)
- 集中ケア(Intensive Care)
- 緩和医療(Palliative Care)
- がん化学療法看護(Cancer Chemotherapy Nursing)
- がん性疼痛看護(Cancer Pain Management Nursing)
- 訪問看護(Visiting Nursing)
- 感染管理(Infection Control)
- 糖尿病看護(Diabetes Nursing)
- 不妊症看護(Infertility Nursing)
- 新生児集中ケア(Neonatal Intensive Care)
- 透析看護(Dialysis Nursing)
- 手術看護(Perioperative Nursing)
- 乳がん看護(Breast Cancer Nursing)
- 摂食・嚥下障害看護(Dysphagia Nursing)
- 小児救急看護(Pediatric Emergency Nursing)
- 認知症看護(Dementia Nursing)