覆道
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覆道 (ふくどう)とは雪崩や土砂崩れから道路を守るために作られた建造物。北海道に多い。
[編集] 概要
主に、海岸沿いや川沿いで山や崖が道路の近くまで差し迫ったところに作られる。トンネルの一種と捉える説もあるが、覆道の谷側は完全に吹き抜けになっていることが多い。天井部分が完全に土砂に覆われているものもあるが、万が一のときのために作られた、山から数m離れたところに有る覆道もある。通常鉄骨またはコンクリート製で相当な強度が求められる。建設費用も莫大である。
北海道にある国道336号の広尾町とえりも町を結ぶ区間は黄金道路と呼ばれている。これはこの道路を作るにあたって普通の道路の倍の覆道を作る必要があり、そのために莫大な費用がかかったことに由来する。