西鉄観光バス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 810-0064 福岡県福岡市中央区地行2丁目3番10号 |
電話番号 | 092-722-2316 |
設立 | 1959年(昭和34年)6月26日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 一般貸切旅客自動車運送事業 一般乗合旅客自動車運送事業 旅行業 |
資本金 | 6,000万円 |
主要株主 | 西日本鉄道(100%) |
外部リンク | [1] |
西鉄観光バス(にしてつかんこうバス)は、西日本鉄道(西鉄)の子会社の一つで、福岡県福岡市に本社を置くバス事業者である。西日本鉄道が100%出資している。1997年に西鉄の貸切部門を分離するため設立された。設立当初は貸切バス専業であったが、現在は路線バス(定期観光バス及び高速バス)の運行も行っている。
2008年4月1日付けで西鉄北九州観光とともに九州観光バスに吸収合併され解散し、同時に九州観光バスが西鉄観光バスに改称した。本記事では2008年3月31日までの西鉄観光バス(初代)および2008年4月1日以後の西鉄観光バス(二代目)について記述する。2008年3月31日までの九州観光バスについては九州観光バスの記事を参照のこと。
目次 |
[編集] 沿革
- 1997年7月10日 - 西鉄観光バスを設立。資本金3億円。
- 1998年4月1日 - 西鉄の貸切事業部門の車両・施設・社員などを受け入れ、バス営業開始。当初は福岡支社・福岡南支店・北九州支社・久留米支社・久留米支社佐賀車庫・筑豊支社の6拠点体制。
- 2001年12月1日 - 佐賀車庫を久留米支社へ統合、筑豊支社を西鉄バス筑豊へ移管。
- 2003年4月15日 - 北九州支社を北九州観光バスに移管。北九州観光バスは西鉄北九州観光に改称。
- 2004年4月1日 - 新車導入と共に車両の塗色を一新。既存の車両についても塗色変更を順次開始。
- 2005年6月 - 西鉄高速バスから福岡-大分線とよのくに号のスーパーノンストップ便が譲渡された。
- 2005年9月 - 目達原発着所に佐賀車庫を開設。
- 2008年4月1日 - 従来の西鉄観光バスを解散し、九州観光バスを西鉄観光バスと改称。同時に西鉄北九州観光も吸収する。また運転士の制服が西鉄本体(電車・路線バス)のものと同じになる。
- 2008年5月‐西鉄創立100周年を記念して、博多どんたく名物花自動車の運転士にグループ会社の枠が2つ出来、西鉄観光バスの運転士2名が選抜される。(それまでは本体の路線バスの運転士のみが選抜されていた。)
[編集] 営業所所在地
- 福岡中央支社(旧西鉄福岡貸切営業所)
- 福岡市中央区地行2丁目3番10号
- 福岡南車庫(雑餉隈営業所併設)
- 福岡市博多区竹丘町3丁目3番4号
- 福岡東支社(旧九州観光バス本社)
- 福岡市博多区石城町10-18
- 久留米支社(旧西鉄縄手営業所)
- 久留米市荘島町315番地
- 佐賀車庫(旧西鉄佐賀営業所目達原車庫・現目達原発着所)
- 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町立野45-1
- 北九州支社(旧西鉄北九州観光本社・西鉄バス北九州青葉車庫併設)
- 北九州市小倉北区青葉1-2-32
[編集] 営業部所在地
西鉄グループ会社、亀の井バスと共同受注を行っている。
[編集] 車両
(貸切車両以外は別項で記述)
- スーパーデッカー:SD-I、2004年以降に導入
- ロイヤルハイデッカー:C-II
- スーパーロイヤル:SD-I、トイレ付
- スケルトン60:C-I、60人乗り
- スケルトン55:C-I、55人乗り
- スケルトン30:C-I、リフト付
- 中型サロン:C-I、9m級。
国産4メーカー全社の車両を採用しているが、車体は現在全車西日本車体工業製。当初は日野レインボー7M等やメルセデス・ベンツO303も継承されていたが、現在は大型車(C-I,C-II,SD-I)と中型車(C-I)のみ。リフト付き観光バスを1台所有している。自社発注車は三菱ふそう、日産ディーゼル製のみで1999年に導入して以来中断していたが、2004年以降新車導入を再開しており経年車を順次置換えている。2004年は三菱ふそう製と日産ディーゼル製のSD-Iを5台ずつ、2005年は三菱ふそう製のSD-Iが5台、日産ディーゼル製の中型サロンC-Iが2台、2007年は日産ディーゼル製のSD-Iが5台導入された。なお、置換えた車両については西鉄本体への移籍が発生している。
西鉄観光バス発足当初の車体塗装は西鉄時代の1979年から採用された「ルーセントカラー」と呼ばれる白地に黒・赤・金色の帯の塗装であったが、2004年から導入された新車は「幸せの青い鳥」をモチーフとし、「九州の豊かな自然」をイメージした白地に青・緑・黄・赤の4色塗装に変更され、それ以前の車両についても塗り替えが進められている。
九州観光バスが保有していた車両については、塗装は変更せず社名表記のみの変更とされている。同社から継承した車両の中には日野自動車製の純正車体のバスも存在する。北九州支社に従来からあった白地に金色・橙色・茶色帯の通称「北観カラー」はルーセントカラーに変更される。
また、九州観光バス・西鉄北九州観光では車両に車両番号が付けられていなかったが、西鉄観光バスへの継承あたり車両番号が付けられた。
[編集] 貸切バス以外のバス事業
- 福岡市内定期観光バス
- 2種類のコースがある。
- 高速バス路線
- 2005年6月より西鉄高速バスに管理委託されていた福岡~大分線「とよのくに号」の一部の便が西鉄観光バスに移管され、運行を開始した。高速バスの運行に伴い三菱のS型トイレ付き車両が5台譲渡されている。記号○西観。2006年1月にはスーパーノンストップ「とよのくに」の譲渡分を除いた全便の管理委託の受託に伴い、三菱、日野のS型トイレ付き車両が転入した。記号○西観。譲渡車との区別は、譲渡車には「Nishitetsu」のCIロゴに「Group」ロゴが付いているが委託車には「Group」ロゴがない。
- また繁忙期には、宮崎行きフェニックス号・鹿児島行き桜島号・島原行き島原号を西鉄高速バスが西鉄観光バスを貸し切る形で運行される。
- 特定輸送
- 古賀市の健康福祉施設である「クロスパルこが」の会員送迎輸送を受託し、西鉄から譲渡を受けたB型中型路線車1台を専用塗装に変更し運行していたが、2006年4月からは受託先が西鉄バス宗像古賀車庫(現新宮車庫)に変更され消滅。車両も移管された。