藤原師子
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藤原師子(ふじわらのもろこ(しし)、生没年不詳)は、平安時代後期の女官。宮内卿藤原師仲の娘で、源雅実の妻となり、源顕通の母となった。紀伊三位あるいは大臣殿の三位と呼ばれた。
承暦3年(1079年)堀河天皇の乳母となり、翌年の承暦4年典侍に任ぜられた。承徳2年(1098年)正四位下に昇叙される。女官申文を奉り、康和2年(1100年)1月11日乳母を以って従三位に叙せられた。堀河天皇が崩御した際、嘉承2年(1107年)7月に退任。没年は不明だが、少なくとも長承2年(1133年)4月13日には生存していた(『中右記』)。