自由歳差運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自由歳差運動とは、剛体が外力なしに回転しているときに、回転軸が振れ回るように動く歳差運動のことである。単に剛体の自由運動ということもある。
オイラーの運動方程式でトルク N を 0 として解くことで解析解が得られる。エネルギー保存則と角運動量保存則から、主慣性モーメントを として
であり、角速度ベクトルの先端は、 上記2つの式で表される2つの楕円体が交差する線の上を動くことがわかる。 I1 = I2の場合は円となり、初等的に表せる。一般の場合はヤコビの楕円関数で表される。 剛体の運動は運動エネルギーによって定義される楕円体が慣性座標系において、ある平面状を転がる運動とみることもできる。詳しくはポワンソーの楕円体を参照のこと。
[編集] 外部リンク
- 毛利衛 宇宙で学ぶ理科実験 第2巻 不思議いっぱい無重力のヒミツ! 日本語版 / エンデバー号スペースラブ/コマを使った実験をする毛利宇宙飛行士 --- コマの軸にさわると回転軸が慣性主軸からずれて、自由歳差運動が始まる。
- 毛利衛 宇宙で学ぶ理科実験 第2巻 不思議いっぱい無重力のヒミツ! 日本語版 / エンデバー号/フライトデッキ/ナイフを回転させるSTS-47クルー --- 非対称物体の自由歳差運動