細川周平
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細川 周平(ほそかわ しゅうへい、1955年2月14日 - )は、音楽学者。国際日本文化研究センター教授。専門は音楽学。学術博士(東京芸術大学、1989年)(学位論文「音楽における複製技術の諸問題 -レコードを中心に」)。大阪府生まれ。
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[編集] 略歴
- 1978年3月 東京大学理学部生物学科卒業
- 1988年3月 東京芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程単位取得満期退学(1989年3月修了)
- 1988年4月 東京芸術大学音楽学部助手(1991年3月まで)
- 1996年4月 東京工業大学工学部助教授
- 1996年5月 東京工業大学大学院社会理工学研究科助教授
- 2004年4月 国際日本文化研究センター助教授
- 2006年4月 国際日本文化研究センター教授
[編集] 活動
大学院在学中から『音楽の記号論』『ウォークマンの修辞学』などを刊行してポピュラー音楽の記号論的考察によって「ニュー・アカデミズム」の担い手の一人と見られた。その後、イタリア紀行などを出したが、1990年代から日経ブラジル移民研究に移行した。
[編集] 著書
- 音楽の記号論 朝日出版社(エピステーメー叢書) 1981年
- ウォークマンの修辞学 朝日出版社(エピステーメー叢書) 1981年
- トランス・イタリア・エクスプレス 筑摩書房 1985年
- サッカー狂い 時間・球体・ゴール 哲学書房 1989年
- ノスタルジー大通り ほがらかな旅の技術 晶文社 1989年
- レコードの美学 勁草書房 1990年
- サンバの国に演歌は流れる 音楽にみる日系ブラジル移民史 中公新書 1995年
- シネマ屋、ブラジルを行く 日系移民の郷愁とアイデンティティ 新潮選書 1999年
[編集] 編著
- 未来派2009 坂本龍一共編 本本堂 1986年
[編集] 翻訳
- Mozartオペラの解読 フリッツ・ノスケ 冬樹社 1985年
- アメリカンミニマル・ミュージック ウィム・メルテン 冬樹社 1985年
- 純粋戦争 ポール・ヴィリリオ、シルヴェール・ロトランジェ ユー・ピー・ユー 1987年
- 世界音楽の時代 ブルーノ・ネトル 勁草書房 1989年
- サウンドの力 若者・余暇・ロックの政治学 サイモン・フリス 竹田賢一共訳 晶文社 1991年