神戸駅 (群馬県)
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神戸駅(ごうどえき)は、群馬県みどり市東町神戸891番地にあるわたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線の駅である。東町の中心は、花輪駅のある花輪地区だが、玄関駅は当駅になっている。草木湖観光へのアクセスとしても重要な駅である。
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[編集] 駅構造
国鉄時代は、現在のJRでよく見られる2面3線構造の駅だったが、転換後は2面2線の相対式ホームとなっている。無人駅ではあるが、土日・祝日や行楽シーズン、または団体客が利用するときには、職員が出向の形で有人駅となる。ただし、改札は行わず、無人駅と同様車内精算または、自動券売機で切符を購入する。自動券売機は、レストラン清流の営業時間内のみ駅構内で扱え、時間外は利用できない。その為、営業時間以外は、整理券での乗車になる。駅舎側から足尾方面、反対側のホームが桐生方面で、残る線は元東武鉄道1720系ロマンスカー2両を改造した列車のレストラン「清流」に利用している。現在は塗装が変わっている。 スロープが桐生寄りにある。(第3種踏切である。)足尾ホーム側にも桐生行き用の信号機があるが、以前神戸駅止まりの列車が桐生へ折り返す際に使われたが、すべて間藤行きに統一・減便され、現在では使われていない。臨時で使用する場合に備えて、そのままになっている。駅前は大型観光バスが数台止められるスペースが確保されているほか、路線バスの方向転換が一度で出来るほど広い。自家用車も約20台止められる。
[編集] 利用状況
富弘美術館の最寄り駅として知られている為、特に土日祝日は大変賑わう。鉄道の他、路線バスの拠点となっていて、草木湖湖畔にアクセスするバスの発着が多く設定されている。全てのバスが下り列車到着に合わせているので、乗り継ぎが良い。バス到着も上り列車にうまく接続されている。 また、発車時に上下線共に発車音が鳴る(車内放送設備にて)。
[編集] 駅周辺
以下、バス利用。
- 草木ダム(草木湖)
- 富弘美術館(徒歩では約1時間)
- 童謡ふるさと館
[編集] 歴史
国鉄足尾線がディーゼル化される以前、C12形蒸気機関車による貨物・客車を運行していた。本駅より先は急勾配のため、重連による蒸気機関車の運行が余儀なくされた(この駅が重連の拠点となっていた)が、草木トンネル開通・ディーゼル化によって、重連は過去のものとなった。
開業当時は、兵庫県神戸市にある東海道本線・山陽本線神戸駅(こうべ)との混乱を防ぐため、「神土駅」と名付けられたが、わたらせ渓谷鐵道への転換時に本来の地名にあわせた「神戸駅」に改称された。
- 1912年(大正元年)9月15日 足尾鉄道大間々町~神土間開通にともない開業。
- 1912年11月11日 神土~沢入間延伸開業
- 1913年(大正2年)10月13日 足尾鉄道を国が借入れ。足尾線(桐生~足尾)に改称
- 1918年(大正7年)6月1日 国有化。官設鉄道の駅となる。
- 1973年(昭和48年)6月27日 草木ダム建設に伴い、神土~沢入間線路付け替え。草木駅廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1989年(平成元年)3月29日 JR足尾線の第三セクター鉄道化により、わたらせ渓谷鐵道の駅となる。同時に駅名を神戸駅に改称。
- 1996年(平成8年)4月9日 構内に列車のレストラン「清流」がオープン。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線 |
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