池田みち子
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池田みち子(いけだ みちこ、1910年4月10日 - 2008年1月7日)は、京都府出身の日本の女性作家である。
[編集] 人物
日本大学芸術科卒。日本写真公社に勤務する傍ら『三田文学』などで小説を書き始め、1940年には「上海」で第11回芥川賞候補となった。戦後は作家専業となり、女の性を赤裸々に描いた1950年の「醜婦伝」で注目され、中間小説を多数執筆。「肉体派の風俗作家」と呼ばれる。1981年、『無縁仏』で平林たい子文学賞を受賞。
なお国会図書館では1914年生となっているが、97歳で死去したから1910年が正しい。
[編集] 著書
- 女学生 偕成社 1950
- 姦通夫人 東京文庫 1951
- 母の面影 偕成社 1953
- 人妻の危機 紫書房 1953
- 危険な関係 東方社 1954
- 東京の貞操 東方社 1954
- 花開く乙女達 東方社 1955
- 桃色横丁 東方社 1955
- 女の放蕩 鱒書房・コバルト新書 1955
- たそがれの女体 東方社 1955
- 時代の貞操 東方社 1955
- 汚された思春期 東方社 1955
- 泥沼の女 東方社 1955
- 老嬢クラブ 東方社 1955
- 妻の部屋 東方社 1955
- 希望の丘 偕成社 1955
- 忘れられた女 東方社 1956
- 女豹の群 東方社 1956
- 情灯 虎書房 1957
- 流れる女体 文芸評論新社 1958
- 災過の芽 現代社 1958
- 女と男と アサヒ芸能出版 1959
- 黒い手 筑摩書房 1960
- 悪魔と天使の間 東方社 1961
- 無籍者 現文社 1967
- 山谷の女たち 現文社 1967
- 無縁仏 作品社 1979
- 生きる 新潮社 1982
- カインとその仲間たち 福武書店 1983
- 夫婦の関係 新潮社 1985
- 池田みち子の東海道中膝栗毛(わたしの古典) 集英社 1987 のち文庫
- 年月の流れの底に 新潮社 1988