水島臨海鉄道MRT300形気動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水島臨海鉄道MRT300形気動車 | |
---|---|
最高速度 | 95km/h |
最大寸法 (長/幅/高) |
21,300×3,140×3,980 |
質量 | 33.2t(空)・41.6t(積) |
定員 | 149名 |
機関出力 | 330ps(DMF13HZ)×1 / 両 |
駆動方式 | 液体式 |
変速段 | 変速1段・直結2段(TACN-22-1611) |
台車形式 | ボルスタレス台車 NP129D(動力)・NP129T(付随) |
ブレーキ方式 | 電気指令式ブレーキ 直通予備ブレーキ |
保安装置 | ATS-SM |
備考 | ワンマン対応・総括制御機構付 |
水島臨海鉄道MRT300形気動車(みずしまりんかいてつどうMRT300がたきどうしゃ)は、1995年(平成7年)2月11日に営業運転を開始した水島臨海鉄道の気動車。
目次 |
[編集] 概要
日本国有鉄道(国鉄)、西日本旅客鉄道(JR西日本)および四国旅客鉄道(JR四国)から譲受したキハ20形を置き換え、快適なサービス向上を図るために、301・302が1995年2月11日に、303・304が1995年11月29日に、305・306が1996年11月22日に製造・導入された。新潟鐵工所(現・新潟トランシス)のローカル線向け軽快気動車「NDC」の機構をベースとしている。第3セクター鉄道向けの気動車であるが、輸送量の多い通勤・通学路線であるため、通常形気動車同等の20m級大型車である。全長21.3mの車体と、330PSの機関である。 301・302はクリームホワイトの車体に、ブルー濃淡の線で、303~306は青色の車体に、ひまわりの絵がラッピングされており、後者には「ひまわり号」という愛称が一応ある。
[編集] 諸元
[編集] 車体
[編集] 構造
全長21.3m、高さ3.98m、幅3.14mの通常形気動車同等の大型車であり、定員数は149人である。
[編集] 設備
側出入口または側引戸は車体両端2箇所に片開きドアを設けている。 トイレは全車輌設置されていない。室内は、クロスシートとロングシートを千鳥形に配置してある。 ドアを開閉するときに、ドアチャイムが鳴る。自動・半自動の切り替えが可能であり、半自動ドアはボタンで操作する方式であるが、現在は使用されていない。また、全列車とも自動音声合成装置(音声案内)や、ワンマン設備を設置しており、車内駅名・料金案内表示装置(LED)は305,306に設置されている。また、機関直結式冷房装置や、温水温風ファンの暖房装置を備えている。
[編集] 走行機器
[編集] エンジン・液体変速機
エンジンは、新潟原動機製のDMF13HZ(330PS/2000rpm)を1基搭載しており、液体変速機は、新潟コンバーター(現・日立ニコトランスミッション)製のTACN-22-1611を搭載している。
[編集] 台車
ボルスタレス空気バネ台車を採用しており、動力台車形式はNP129Dで、付随台車形式はNP129Tである。
[編集] ブレーキ
電気指令式空気ブレーキ、直通予備ブレーキを装備している。