榊一郎
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榊 一郎(さかき いちろう、男性、1969年11月23日 - )は、日本の小説家、ライトノベル作家、脚本家。大阪府出身。東大寺学園高等学校、大阪大学卒。
目次 |
[編集] 概要
1998年に『ドラゴンズ・ウィル』が第9回ファンタジア長編小説大賞に準入選しデビュー。次作として出した『スクラップド・プリンセス』は、読者の支持を得て第一回龍王杯に優勝し、長期シリーズ化され人気を呼ぶ。なおこの頃まで司法書士補助者として勤めていたが、現在は専業作家。
『神曲奏界ポリフォニカ』のアニメ化の際に、初めてアニメのシリーズ構成・脚本を担当。その後、『デビルメイクライ』や、自ら原案を務める『CODE-E』と、立て続けにアニメの脚本の仕事を行っている。
また、アミューズメントメディア総合学院の講師を務め、新井輝とともに創作集団"IMAGING FOREST"を設立して原作提供などを行うなど、単なる小説家にとどまらない幅広い活躍を行っている。
公式サイト「うごうご榊くん」の管理人:草野ぐりまと後に結婚した。なお、この「うごうご」は、『できるかな』のマスコットキャラクター、ゴン太君の鳴き声に由来する。のちに『スクラップド・プリンセス』のマスコットキャラクター、「スーピィ君」の鳴き声「んごんご」としても転用される。また「スーピィ君」は、デザインを榊をモチーフとした「榊ドラゴン」から、名前を榊の処女作である『ドラゴンズ・ウィル』の登場キャラクター(ドラゴン)スピノザからそれぞれとっており、榊からのファンサービスとなっている。
[編集] 作風
家族愛や人間の感情といったテーマを中心に、ハートフルな筆致も持ちながら読者に鋭く問いかける作風が特徴。特に「人として(あるいは物として)、現実に存在することの意味や意義」を問う作品が多い。
重い世界観、設定の作品もあり、そのためストーリーのテーマの上で必要に応じて、一部残酷描写の見られる作品もある。ライトノベルの中では高いテーマ性を持った作家の部類に入るが、本人は自らを「軽小説屋」と称している。一方で、明るいテイストのコメディ作品も多く手がけているが、シリアスな話に対し、コメディは苦手とのこと。
銃器に造詣深いガンマニアとあって、『スクラップド・プリンセス』に登場する人物名・地名の多くは、銃器関連の単語のもじりとなっている。
「~ではあった」というフレーズが多数見受けられるが、その多くは副助詞の誤用である。
[編集] 小説作品リスト
- ドラゴンズ・ウィル(富士見ファンタジア文庫)
- スクラップド・プリンセス(富士見ファンタジア文庫)
- ストレイト・ジャケット(富士見ファンタジア文庫)
- 世界で一番優しい機械 ~SOFT MACHINE~(EXノベルズ)
- ストラグル・フィールド(ファミ通文庫)
- まじしゃんず・あかでみい / まかでみ・らでぃかる(ファミ通文庫)
- まかでみックス(ファミ通文庫)
- イコノクラスト!(MF文庫J)
- 君の居た昨日、僕の見る明日(富士見ファンタジア文庫)
- クラック・ハウンド(トクマノベルズEdge)
- 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン・シリーズ(GA文庫)
- プリンセスはお年頃!(HJ文庫)
- 模造王女騒動記 フェイク・フェイク(HJ文庫)
- ディスパレイト! / ディスパレイト!コンプ(富士見ファンタジア文庫)
[編集] アニメ作品リスト
- スクラップド・プリンセス(TVアニメ・2003年) - 原作
- 神曲奏界ポリフォニカ(TVアニメ・2007年) - 原作/シリーズ構成/第1・2・11・12楽章 脚本
- Devil May Cry(TVアニメ・2007年) - 構成協力/Mission:06 脚本
- CODE-E(TVアニメ・2007年) - 原案/第5・11話 脚本
- ストレイト・ジャケット(OVA・2007年) - 原作/シリーズ構成/脚本
- まかでみWAっしょい!(TVアニメ・2008年) - 原作
[編集] 外部リンク
- うごうご榊くん(公式サイト)