有糸分裂
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有糸分裂(ゆうしぶんれつ、mitosis)とは、真核生物で一般的にみられる核分裂の様式。対立する語は無糸分裂である。細胞分裂の際に核の中に染色体・紡錘体などの糸状構造が形成されて行われる。また有糸分裂を伴う細胞分裂のことを指して有糸分裂ということもある。
二倍体細胞において相同染色体を分離させる減数分裂も有糸分裂の亜形であり(減数有糸分裂)、これに対して通常の有糸分裂を体細胞有糸分裂(somatic mitosis)ということがある。おそらくこちらが本来の定義であるが、単に有糸分裂と言ったときには減数分裂を含めないことが多い。
真核生物の細胞分裂は有糸分裂が原則であると考えられており、無糸分裂と有糸分裂とを対立させる意味合いは現在は無くなっている。