戦斧
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戦斧(せんぷ、いくさおの)は武器・兵器として使用される斧。小型で投げ斧としても使われる片手斧と両手で扱う大斧に大別される。 かつての斧は薪木をとるなど日常生活に欠かせない物だった。それを武器に用いると言う発想は至極自然な物だったに違いない。扱いに慣れた斧ならば剣や槍のような専門教育を受けずとも戦う事ができる。重量があるため取り回しに癖がある反面、鎧を着用した兵士にも有効打を与えやすい。そして刀剣よりも製造コストが安くかったため広く普及した。
[編集] 戦史の中での戦斧
- 欧州中世の戦場のほとんどで見られる。
- 槍や鉤と一体化したハルバードは歩兵が騎兵に対抗する手段として普及した。
- ヴァイキングで知られる北欧の民が好んで使用した。
- 英国王を争ったハロルド伯の親衛隊ハウスカールは主に斧で武装していた。
- 北米先住民が入植者の戦いの中で手斧を武器として使用した。トマホークミサイルの語源。
- 日本でも斧や鉞(まさかり)を武器として用いた例はあるが、あくまで工具としてのものを転用、良くてそれを改良したものであり、純粋な戦斧は無い。