成瀬悟策
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成瀬 悟策(なるせ ごさく、1924年 -)は日本の臨床心理学者。医学博士・臨床心理士。 岐阜県生まれ。東京教育大学卒。第二次大戦後における日本の心理系催眠の第一人者。
竹山恒寿、池見酉次郎らと「日本催眠医学心理学会」を立ち上げ、学術面からの催眠研究に尽力した。前田重治、蔵内宏和ら精神分析を専攻する精神医学者にも催眠を教授し、多くの優秀な弟子を輩出し、鶴光代、宮田敬一、田嶌誠一、田中新正、針塚進、門前進ら数多くを大学教授に育て、日本に科学的催眠研究の礎を築いた。他にも成瀬に催眠を学んだ臨床家は数多く、河野良和、柴田出、栗山一八らがいる。後に動作を用いて人の生き方や健康を援助していく方法である臨床動作法を創始し、晩年はそちらに重心が移り、催眠・トランスからは離れる傾向にあった。 吉備国際大学は山々に囲まれていて、起伏が激しい場所であるが、宿泊先からいつも徒歩で出勤している。春は桜、秋は紅葉と自然を愛し、ゼミ生とよく遊びに行く姿が目撃されている。
[編集] 経歴
- 1950年に東京文理科大学心理学科を卒業後、東京文理科大学助手を経て、九州大学教育学部助教授、同教授へ。
- 1988年に九州大学教授を定年退官し、1993年まで九州女子大学・九州女子短期大学の学長を務めた。
- 2001年に勲二等瑞宝章を受章した。
- 日本催眠医学心理学会理事長・日本心理臨床学会理事長・日本リハビリテーション心理学会理事長などを歴任した。
- 現在、九州大学名誉教授・吉備国際大学教授。日本リハビリテイション心理学会理事長・日本臨床動作学会理事長を務める。
[編集] 主な著作
- (講談社)
- 成瀬悟策(著) 1997 ブルーバックス『催眠の科学-誤解と偏見を解く』ISBN 978-4062571531
- 成瀬悟策(著) 1998 ブルーバックス『姿勢のふしぎ-しなやかな体と心が健康をつくる』ISBN 978-4062572231
- 成瀬悟策(著) 2001 ブルーバックス『リラクセーション-緊張を自分で弛める法』ISBN 978-4062573351
- (誠信書房)
- 成瀬悟策(著) 1959 『催眠面接の技術』
- 成瀬悟策(著) 1960 『催眠』
- 成瀬悟策(著) 1963 『自己催眠』
- 成瀬悟策(著) 1966 『教育催眠学』
- 成瀬悟策(著) 1968 『催眠面接法』
- 成瀬悟策(著) 1969 『心理学的リハビリティション(催眠シンポジアム ; 1)』
- 成瀬悟策(著) 1971 『イメイジ(催眠シンポジアム ; 2)』
- 成瀬悟策(著) 1971 『自己制御・自己治療(催眠シンポジアム ; 3)』
- 成瀬悟策(著) 1975 『教育催眠学(催眠シンポジアム ; 5)』
- 成瀬悟策(著) 1975 『行動療法(催眠シンポジアム ; 6)』
- 成瀬悟策(著) 1977 『サイコフィードバック(催眠シンポジアム ; 7)』
- 成瀬悟策(著) 1978 『宗教における行と儀礼(催眠シンポジアム ; 8)』
- 成瀬悟策(著) 1979 『心理療法におけるイメージ(催眠シンポジアム ; 9)』
- 成瀬悟策(著) 1980 『イメージ療法 / 成瀬悟策(催眠シンポジアム ; 10)』
- 成瀬悟策(著) 1973 『心理リハビリテイション-脳性マヒ児の動作と訓練』
- 成瀬悟策(著) 1985 『動作訓練の理論-脳性マヒ児のために』
- 成瀬悟策(著) 1988 『イメージの時代』
- 成瀬悟策(著) 1988 『自己コントロール法』
- 成瀬悟策(著) 1992 『催眠療法を考える』
- 成瀬悟策(著) 2000 『動作療法-まったく新しい心理治療の理論と方法』
- 成瀬悟策(著) 2007 『動作のこころ』
- (至文堂)
- 成瀬悟策(編) 1992 現代のエスプリ別冊『臨床動作法1-臨床動作法の理論と治療』
- 成瀬悟策(編) 1992 現代のエスプリ別冊『臨床動作法2-教育臨床動作法』
- 成瀬悟策(編) 1992 現代のエスプリ別冊『臨床動作法3-健康とスポーツの臨床動作法』
- 成瀬悟策(編) 2000 現代のエスプリ別冊『実験動作学-からだを動かすこころの仕組み』
- 成瀬悟策(編) 2000 現代のエスプリ297『催眠療法』
- (学苑社)
- 成瀬悟策(編) 1995 講座・臨床動作学1『臨床動作学基礎』
- 成瀬悟策(編) 2001 講座・臨床動作学2『肢体不自由動作法』
- 成瀬悟策(編) 2002 講座・臨床動作学3『障害動作法』
- 成瀬悟策(編) 2003 講座・臨床動作学4『教育動作法』
- 成瀬悟策(編) 2003 講座・臨床動作学5『健康・治療動作法』
- 成瀬悟策(編) 2001 講座・臨床動作学6『スポーツ動作法』