愉快なシーバー家
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愉快なシーバー家(原題:Growing Pains)はアメリカのコメディ・テレビドラマ(海外ドラマ)。日本国内ではNHK教育で1997年から2000年まで放送された。再放送はNHK衛星第2テレビジョンで、2002年から2003年の間にシーズン1-5が放送された。
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[編集] 概要
1985年-1992年の間にアメリカのABCで放送されたシットコムで、シーズン7まで制作された。 無名時代のブラッド・ピットやマシュー・ペリー、のちに「ビバリーヒルズ高校白書・青春白書」でブレイクするジェニー・ガース、「アーノルド坊やは人気者」でキンバリーを演じたダナ・プラトーなど、その後人気スターとなった俳優が多くゲスト出演したことで知られる。また、シーバー家の長男マイク役を演じるカーク・キャメロンの実妹キャンディス・キャメロン(「フルハウス」のDJ役)も2回程出演している。
[編集] 主なストーリー
育児や学校、性や仕事など多岐にわたるテーマを設定しながら、家族という集団の中で濃密な時間を過ごす人間の姿をユーモアを織り交ぜ描き出している。
[編集] 出演者
[編集] シーバー家
- ジェイソン・シーバー(Jason Roland Seaver)
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- 役者、アラン・シック(Alan Thicke)。声優、安原義人。
- 父親。職業は精神科医。妻が数年間の育児を担当し終えて職場に復帰するのと引き換えに、自宅に診療所を設置して在宅勤務をしながら子供の面倒を見ている。普段は頼られるパパだが、おっちょこちょいな一面もある。大学生のマイクの心理学の課題レポートを見つけ、精神科医としての自負から勝手に添削し、完璧なレポートに仕上げたつもりだが、結果は「D」判定。ショックを受け大学教授のもとへ抗議し、再度レポートの採点を受けてもらったが、今度は「F」判定とさらに成績を落としてしまい、マイクの信用を完全に失ってしまうエピソードがある。
- 予定をリストアップしている。お金にせこい一面があるが、ケチと言われると敏感に反応する。女性には甘く、食事を奢ることもある。
- マーガレット・シーバー(Margaret 'Maggie' Katherine Malone Seaver)
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- 役者、ジョアナ・カーンズ(Joanna Kerns)。声優、宮寺智子。
- 母親。通称、マギー。新聞記者。後に、マローンとしてテレビリポーターに転職。夫のジェイソンより13ヵ月年上。ジェイソンが時に息子たちと悪ふざけして騒ぐので、マギーが子供たちをより厳しく世話している立場である。クリスを高齢で出産したために、年齢的にクリスの子育てを心配したが、他の3人の子供が共に育ててくれるという夢を見て安心を得た。
- マイケル・シーバー(Michael 'Mike' Aaron Seaver)
- 長男。通称、マイク。シーズン1では高校生であったが、年をとるのにあわせて大学生へと進学し、婚約(後に破局)もする。勉強は不得意だが、ずる賢く両親の目を欺いては女の子と遊んだり、友人とパーティーに出かけたりする。
- 高校時代
- 両親から禁止されていたバイクを運転し事故を起こしてしまったが、尻の負傷を両親に隠すために、「あつあつのピザのチーズの上に座ってしまって火傷をした」と説明して言い逃れを行おうとした。
- 大学時代
- 進学にあたり一人暮らしを開始するが、賃貸をジェイソンに支払い実家のロフトに住んでいる。一人暮らしといっても、ほとんど母屋に赴くため、門限がなくなった程度の変化しかない。役者を目指しているが、両親には反対されている。大学で演出家として課題を発表したときは、演者の演技に納得いかなかったものの、教授や両親その他に絶賛され、自らの判断に悩み演劇の道を諦めようとしたが、教授の「見込みがある」の一言で悩みを払拭する。オフブロードウェイで役をもらうが両親に反対され、ロフトを飛び出しニューヨークで生活しながら練習するが、演出家に意見し解雇され、生活できず家に帰ってくる。
- 母校の高校に臨時代用教員として出向き、マイクの再来におびえる校長に問題児クラスを押し付けられ最初こそ苦戦したが、学生時代の悪行が功を奏し、最後にはその彼らを指導し教師としての手腕をほめられた。また、恵まれない環境で過ごす学生の集まる学校で教師を行い、ルークと出会う。そこでも自信を失いながらも教師として奮闘する。
- キャロライン・シーバー(Carol Anne Seaver)
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- 役者、トレーシー・ゴールド(Tracey Gold)。声優、冬馬由美。
- 長女。通称、キャロル。学業優秀で才女。マイクとしばしば皮肉のぶつけ合いをして口喧嘩をし、ベンには嫌味を言う。整備不良だったマイクの車を試乗し、公務執行妨害の罪で留置場に収容された。罰金だけで済むから罪を認めろという両親に逆らい、自らの潔白を訴え勝ち取った(法的には公務執行妨害は成立していた)。信念を貫くその行動は、両親から賞賛された。
- 実家から離れたコロンビア大学へ通うことの苦痛を両親に訴えたが、家を出たマイクばかりを心配する両親に、怒りをぶつけ、ニューヨークで一人暮らしを決意する。ニューヨークで羽目をはずしすぎた生活をマイクにたしなめられ、マイクと共に家に帰り、後に大学寮に生活を移す。
- ボーイフレンドがいないことを家族にからかわれることが多い。
- ベンジャミン・シーバー(Benjamin 'Ben' Hubert Horatio Humphrey Seaver)
- 次男。通称、ベン。食いしん坊。陽気な性格で、マイクの子分のようにしてイタズラに手を貸す。親友スティンキーと悪巧みを行うことが多く、時々夜遊びをしている。勉強が苦手だが、学校へ行かずマギーと一緒に勉強したときは成績が伸び、出来ないわけではない。後に周囲に馬鹿にされているという不安に陥ったため、学校に行くことになった。
- ジェレミー・ミラーとして、ベンがジェレミーの世界に引き込まれ、家族関係にない出演者と出会い、家族のありがたさを実感する。
- 声優は、ベンの声変わりに対応するために交代された。
- クリスティン・シーバー(Christine 'Chris' 'Chrissy' Ellen Seaver)
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- 役者、アシュレー・ジョンソン(Ashley Suzanne Johnson)。声優、増田ゆき。
- 次女。通称、クリス。シーズン4で誕生。マイクの悪巧みに付き合うことが多い。マイクを慕い、マイクと遊べない寂しさから想像上のねずみの友達「アイク」を生み出し一緒に遊んだ。後に遊び相手にアイクではなくマイクを優先したことで、アイクは悪態をつきながらシーバー家を去っていった。
- ルーク・ブラウワー(Luke Brower)
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- 役者、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)。声優、阪口大助。
- ラスト(第7)シーズンで登場。マイクが教師をしていた先の生徒。クラスでも成績がよく頭の回転も早い。最初こそマイクにとって天敵のような存在だったが、学ぶ喜びを共感した。ホームレスで学校に住んでいた。パン屋のエプロンをして、パンを盗んで食事を得ていた。学校に住んでいたことがばれてしまい追い出されそうになり、マイクの家で引き取られることになった。後に、トラック運転手の父親が現われ、父と共に生活する道を選ぶ。
[編集] その他
- ケイト・マクドネル(Kate McDonell)
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- 役者、チェルシー・ノーブル(Chelsea Noble)。声優、高山みなみ。
- マイクの彼女。一度は別れたが、再び交際をする。
[編集] 補足
- 1999年2月、ワーナー・ホーム・ビデオからシーズン7を収録した番組VHSが発売された。シーズン7のみのビデオ発売となったのは、このシーズンに映画「タイタニック」で一躍人気者になった少年時代のレオナルド・ディカプリオが出演しているためである。
- 2006年6月、ワーナー・ホーム・ビデオよりシーズン1を収録した番組DVDが発売された。NHK未放送エピソードやNG集、番組終了から数年後に出演者が再会した時の場面も収められている。
[編集] 海外での評価
アメリカ国内では大成功収めたものの、海外ではとりわけ不評で、欧州での評判は今1つでアジアでは台湾と香港、日本で放映されたが、評判が良かったのは日本だという。それでも同類のフルハウス人気に比べると若干劣ってしまう。[要出典]