情報処理学会
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情報処理学会(じょうほうしょりがっかい、英称: Information Processing Society of Japan、略称: IPSJ)は、情報処理分野を取り扱っている学会である。社団法人であり、正式な名称は、社団法人情報処理学会(しゃだんほうじん じょうほうしょりがっかい)である。事務局は都内千代田区神田駿河台。
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[編集] 概要
1959年、パリで情報処理に関する国際会議が開催され、今後もこのような国際会議を開催することを目的として情報処理国際連合(International Federation of Information Processing Societies)が結成されることとなった。日本では山下英男に参加の打診があり、加盟のために日本で情報処理分野を代表する学会が必要となった。当時既に電気学会や電気通信学会があったが、これらの意見をまとめるには時間がかかりすぎると判断した山下英男と和田弘が新たな学会を設立した。名称は Information Processing を和田が直訳して「情報処理」としたものである。すなわち、「情報処理」という用語はこのときに誕生した。
情報処理学会は、1960年(昭和35年)に設立されており、学会設立の目的は、「コンピュータとコミュニケーションを中心とした情報処理に関する学術、技術の進歩発展と普及啓蒙を図り、会員相互間および関連学協会との連絡研修の場となり、もって学術、文化ならびに産業の発展に寄与する」こととされている。
会員数は、名誉会員を含む正会員19,363名、学生会員2,517名、準会員49名および賛助会員295社(577口)であり(平成19年3月末現在)、会員は少なくなっているが比較的大規模な学会である。
情報処理学会は、電気学会、照明学会、応用物理学会、映像情報メディア学会および電子情報通信学会とともに電気系6学会の1つに数えられる。
[編集] 歴代会長
- 山下英男 (1960-1962)
- 後藤以紀 (1963-1964)
- 山内二郎 (1965-1966)
- 出川雄二郎 (1967-1968)
- 高橋秀俊 (1969-1970)
- 清野武 (1971-1972)
- 尾見半左右 (1973-1974)
- 北川敏男 (1975-1976)
- 穂坂衛 (1977-1978)
- 小林宏治 (1979-1980)
- 猪瀬博 (1981-1982)
- 坂井利之 (1983-1984)
- 尾関雅則 (1985-1986)
- 大野豊 (1987-1988)
- 三浦武雄 (1989-1990)
- 萩原宏 (1991-1992)
- 水野幸男 (1993-1994)
- 野口正一 (1995-1996)
- 戸田巖 (1997-1998)
- 長尾真 (1999-2000)
- 鶴保征城 (2001-2002)
- 益田隆司 (2003-2004)
- 安西祐一郎 (2005-2006)
- 佐々木元 (2007-)
[編集] 事務局
- 「事務局スタッフは部長クラス以上はいわゆる天下りである」との指摘がある。
- バブル崩壊期に日本IBM所属の会員の大量退会があった。
- 電子情報通信学会との統合案が、常に話題になる。
- かつて、事務局員によるネットねずみ講参加事件や、天下り幹部を誹謗する内部告発事件などがおきている。