情報サービス産業協会
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[編集] 概要
社団法人情報サービス産業協会(じょうほうさーびすさんぎょうきょうかい, JISA)は、経済産業省の認可により、日本を代表するシステム・インテグレータや有力ソフトウェア開発企業、シンクタンクを中心として、主要な情報サービス企業734社で構成する業界団体である。1984年に、(社)日本情報センター協会と(社)ソフトウェア産業振興協会の両協会が合併して発足した。
2007年5月29日、業界最大手であるNTTデータの元代表取締役社長 浜口友一が7代目新会長に就任した。
[編集] 活動内容
業界各社の経営や技術の高度化、国際交流、社会全般における情報化の推進等、高度情報化社会の実現をとおして社会に貢献することを目的とし、次のような活動をしている。
- (1) 情報サービス産業の振興に関する調査研究
- (2) 情報関連技術の研究開発の促進
- (3) ソフトウェアの開発及び利用の促進
- (4) 情報サービス産業に関する国際交流の促進
- (5) 情報サービス産業に係る行政施策に関する建議
- (6) その他前条の目的を達成するために必要な事業
[編集] 歴代会長
[編集] 第6代会長
棚橋康郎(たなはし やすろう)(新日鉄ソリューションズ(株)代表取締役会長)
略歴は以下のとおり。
- 1941年 岐阜県生まれ
- 1963年 慶應義塾大学経済学部卒業
- 1963年 富士製鐵(株)入社
- 1995年 新日本製鐵(株)取締役エレクトロニクス情報通信事業部長
- 1997年 新日本製鐵(株)常務取締役
- 2000年 新日鉄情報通信システム(株) 代表取締役社長
- 2001年 新日鉄ソリューションズ(株) 代表取締役社長
- 2003年 新日鉄ソリューションズ(株) 代表取締役会長
- 2005年 (社)情報サービス産業協会 会長(第6代)
棚橋は会長就任に際してマスコミのインタビューに応え、「情報交換や経営者間の懇親が目的の全てでは、いわば仲良しクラブ。経営者が貴重な時間を割いて参加し、加盟するには、本来の目的に立ち戻らなければならない。」と苦言を呈している。
確かにJISAは、統計情報の整備、白書の発行、安全対策基準のとりまとめといった地道な活動と、情報サービスに関するモデル契約の公表、コンピュータの西暦2000年問題への取り組み、プライバシーマーク制度の推進などが目立つ程度。政策提案力はまだまだであり、社会全体からみると認知度は低いまま。
会員からは、会費を支払うことで得られるものが、ニュース速報、会報、有料セミナーの割引程度、いずれも経済産業省の政策の伝達がベースという不満も聞こえる。会長自身の発言もまたそうした不満の反映にほかならない。IT立国日本の足腰を支える業界団体として、会長の手腕が問われていた。