女児ショーツ
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女児ショーツ(じょじショーツ)とは、女性用の下ばきであるショーツのうち、第一次性徴期の女性向けのショーツである。下腹部の保温性を高めるために穿き込みは比較的深く、素材はメリヤス製の綿100%の製品が量産されている。また、男児用ブリーフと同じ素材で造られている。白色の製品しか製造されなかった終戦直後の時代から比較すると白無地は減り、色物・柄物が増加した。可愛らしいプリント物やアニメキャラクターなどがプリントされたものと多岐に渡る。下着メーカーのみならず、玩具メーカーがキャラクター商品として販売している物もある。
寸法は、身長別で区分をする。日本では90、95、100、110、120、130、140、150、160、165のサイズ表示が一般的。
第二次性徴期になると臀部が大きくなってくることから、身長別で区分する女児ショーツでは窮屈になったり、成長の妨げになることからジュニアショーツに移行する。その後、第二次性徴期が終わるとさらに婦人用へと移行する。
[編集] 婦人用とこども用との曖昧な選択肢
中学生から高校生に当たる160・165サイズでは、婦人用Mサイズとほぼ同じ大きさのため、この年代では先述のジュニアショーツをはじめ、婦人用に移行することもある。
一方、幼児期に当たる90~110のサイズでは、おむつが完全に取れていない場合も多い事から男女児問わず紙おむつあるいはおむつカバーの上から重ねばきする事もある。女児用のものは男児用に比べて足口ゴムが詰まっていることや、排尿のため陰茎を出す部分がないことから、おむつが取れてしばらくの間、排尿や排便が未熟な時期には男児でも使用する。また幼稚園や保育所では、大小便を漏らした時の着替えに男児用・女児用問わず適当に替えのものを穿かせる施設がある。