大津島
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大津島 | |
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座標 | 北緯34度0分 東経131度42分 |
面積 | 4.73km² |
最高標高 | 164.9m |
所在海域 | 徳山湾 |
所属国・地域 | 日本(山口県) |
大津島(おおつしま、「おおづしま」と読むこともあり)は、山口県周南市、徳山港の沖合い10数kmのところに浮かぶ島である。Y字を少し崩したような南北10km足らずの島である。すぐ北に縦長の仙島、お椀を伏せたような黒髪島と南北に並び、徳山湾を外海から隔てて、天然の良港にしている。
大津島は、かつては二つの島だったが、400年くらい前に二つの島がつながったといわれ、南端の馬島は、現在では、島といいながらも、大津島の中のひとつの集落の呼び名になっている。人口は約640人程度で七つの集落がある。
太平洋戦争末期には、日本海軍の特攻兵器の一つである人間魚雷「回天」の訓練基地が設置されたことでも有名である。
目次 |
[編集] 産業
昔から黒御影石が産出されることで知られる。刈尾地区の南の採石場がある。石材の切り出しは、向かいの黒髪島の方が盛んで、そちらに仕事に出る人たちもある。切り出した石を海上運搬する「石船」という独特の船がこの海域ではよく見られる。他に、タバコ、みかんの栽培など。
[編集] 教育
小学校は、かつてはY字の窪みの位置にある本浦の大津小学校と南端の馬島小学校、本浦の大津島中学校と3校があったが、現在では小学校は統合され、かつての馬島小学校が、大津島小学校となっている。中学も本浦から馬島に移転し、2006年の時点では大津島小学校の中に、大津島中学校も入っている。同じ建物の中に、大津島幼稚園も併設されている。隣接して、ふれあいセンターがあり、夏場は海水浴客などがそこを利用している。その敷地内に、飲食提供をしている軽食・喫茶「なぎさ」がある。
[編集] 交通
徳山港から大津島巡航の船が、1日10便程度ある。うち2便は本浦行きで、あとは馬島行きである。島の各地区に寄港して、馬島着となる。 時刻表 運賃表
[編集] 見所
旧馬島小学校の跡地に人間魚雷「回天」の記念館がある。あたりは桜の木が多く、春には賑わいを見せる。