大桐駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大桐駅(おおぎりえき)は、福井県今庄町(現 南越前町)にあった日本国有鉄道(国鉄)北陸本線の駅である。
目次 |
[編集] 概要
北陸本線敦賀〜福井間は当初、単線開業したが輸送力増大のため杉津〜今庄間の勾配区間にさしかかるこの地点にスイッチバック式の大桐信号所を設けた。ほどなくして地元住民の要望もあり駅に昇格。
[編集] 地形
山間の集落をまっ二つに割る形で築堤を拵え線路を敷いたが駅自体は集落の外れに造られた。 駅周辺は鉄道には厳しい勾配であったが傍を流れる鹿蒜川は緩やかな河川の上、付近は狭隘な地形で大雨の際は水の逃げ場が無く洪水になりやすく線路冠水により不通になることもあった。
[編集] 駅構造
2面2線の相対式ホームがあった。両端に渡り線が設けられ変形スイッチバックともいうべき形状である。
[編集] 歴史
- 1908年(明治41年)3月21日 - 大桐信号場開設。
- 1908年(明治41年)6月1日 - 地元の要望により駅に昇格、大桐駅となる。旅客・貨物営業開始。
- 1961年(昭和36年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
- 1962年(昭和37年)6月9日 - 北陸トンネル開通に伴う新線暫定開業により、早朝ラッシュアワー時をもって営業終了。
- 1962年(昭和37年)6月10日 - 廃止。
[編集] 跡地
大桐駅の跡には、上りホームの一部が残存し記念碑が建てられた。 築堤は県道に転用。元々が蒸気機関車の通行区間であったため県道に面した民家は玄関を県道とは逆方向にしている事が多い。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
北陸本線(敦賀~今庄間・廃線) |
---|
敦賀 - (深山信号場) - 新保 - (葉原信号場) - 杉津 - (山中信号場) - 大桐 - 今庄 |