埼玉県六校応援団連盟
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埼玉県六校応援団連盟（さいたまけんろっこうおうえんだんれんめい）とは、埼玉県内の高校の特定した（主に旧制中学からの歴史を有する県立高校）6校の、部活動として存続する学生応援団で構成された組織である。
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[編集] 構成高等学校
[編集] 沿革
1977年（昭和52年）夏頃、春日部高校応援指導部の当時の幹部が、東京六大学応援団連盟主催の『六旗の下に』を観て感動し、これに倣ったステージ演技開催を提案した。その際、参加校を旧制中学のナンバースクールである四校（旧制埼玉一中から四中）とし、春日部高校応援指導部を模範としていた浦和高校応援団をはじめ、熊谷髙校應援團、川越高校應援團の4校の相互の賛同が得られ、その年の9月に、前身である『埼玉県四校応援団連盟』が創立した。
その後、1979年（昭和54年）に、先代からの加盟希望や、同じ旧制中学からの歴史を有するなどの背景により、不動岡高校応援部が新たに加盟して『埼玉県五校応援団連盟』となった。
そして、1985年（昭和60年）秋に、先代以前からの熱心な加盟希望（その1985年には、連盟組織化発案校の春日部高校宛てに、加盟嘆願の文書も届いていた）や、同じ旧制中学の歴史を有することにより、既に加盟の5校の相互の賛同も得られて、松山高校應援團が新たに加盟し、現在の『埼玉県六校応援団連盟』となり、活動している。
尚、埼玉県下の高校には数十の応援団が存在していると推測される[要出所明記]が、確実に存続している学生応援団の組織として、その認知度は、県下においても一目置かれている[要検証]。
[編集] 主な活動
連盟創立と同年から、東京六大学応援団連盟主催の『六旗の下に』に倣って、連盟主催のステージ演技である『日輪の下に』を、幹事校の体育館にて開催している（一時期、幹事校近隣の公共施設を拝借して、大々的に開催したこともあったが、県立高校の学生組織では、借用資金面での不釣合い等の事情から、当初の幹事校の体育館での開催に戻っている）。
これは、基本として、各母校の運動部の活躍のための「縁の下の力持ち」的な存在で、あまり目立つことのない応援団の活動を少しでもご理解いただくことと、加盟校同士の親睦を深め、リーダー技術を切磋琢磨し、団結力を強めることの、2つの目的がある[要検証]。
なお、連盟創立当初は、年2回の開催であったが、1980年（昭和55年）2月の開催から、毎年2月の第二日曜日（年によっては、第一日曜日など例外もある）の年1回の開催となっており、2008年2月の開催で、33回目（幹事校は松山高校）となる。
その他の活動として、毎年5月に、埼玉県高等学校総合体育大会開会式に招かれて、競技選手へエールを贈っている。
さらには、2008年（平成20年）7月28日に、埼玉県で開催される高校総体（インターハイ）の開会式（さいたまスーパーアリーナで開催）では、大会を盛り上げる目的で、埼玉県高体連から競技者達にエールを贈って欲しいと要請を受けており、応援演技を披露することになっている。
[編集] 加盟校の主な特徴
[編集] 浦和高等学校応援団
創部は1951年（昭和26年）。加盟校の他の5校との親睦の深さはもちろん、公立高校の進学校としても全国屈指の存在のためか、やはり公立高校で全国屈指の進学校である神奈川県立湘南高等学校と、長きにわたって親睦があった。その湘南高校と定期戦（浦湘戦）が毎年行われていたため、応援には力を入れている。
[編集] 熊谷髙等学校應援團
創部は1942年（昭和17年）。「県北の雄」として名高く、1951年（昭和26年）の全国高校野球選手権大会で準優勝に輝いた当時を髣髴とさせる、加盟校の中では最もバンカラと言っても決して過言ではない程、個性が強い。
[編集] 川越高等学校應援團
1954年（昭和29年）に生徒会の募集で臨時に編成されたのが前身。1959年（昭和34年）に全国高校野球選手権大会に出場しており、1965年（昭和40年）には、早稲田大学応援部よりコーチを招いてリーダー技術の指導を受けている歴史がある。
しかし、早稲田大学のリーダー技術をそのまま継承しているわけではなく、技術そのものはオリジナルであると言え、そのレベルも高い。
[編集] 春日部高等学校応援指導部
創部が大正13年と、「東部の雄」として、県下の応援団の中では、最も永い伝統を誇る。
1957年（昭和32年）から数年にわたり、慶應義塾大学応援指導部よりコーチを招き、正しいリーダー技術の指導を受けている歴史がある。同校の応援団が「応援指導部」と称しているのも、皆と共に応援しようという意味と、この歴史に由来している。
リーダー技術は、慶應義塾大学のリーダー技術を継承し、それがベースとなっているが、数ある応援歌の一部には、早稲田大学応援部の応援歌「紺碧の空」のリーダー技術が織り込まれているものがある。
連盟組織化の提案校であるため、加盟校の中でもリーダー的存在である。
[編集] 不動岡高等学校応援部
加盟校の中で、唯一の男女共学校（他の5校は、男子校）。県下の公立高校の中では、最も永い伝統を誇る。1965年（昭和40年）に同好会として発足したのが前身で、その翌年の1966年（昭和41年）に部に昇格し、創部された。
リーダー技術は、男女共学校の校風からか、コンパクトかつスマートではあるが、力強い。
[編集] 松山高等学校應援團
創部は大正14年。1972年（昭和47年）以降休部状態に陥ったが、1982年（昭和57年）に3年生30名ほどで復活。1984年（昭和59年）の全国高校野球選手権大会埼玉大会の決勝戦に進出してから、活動が活発化する。
その埼玉大会の決勝戦を観戦していた、当時明治大学応援団（現在は、リーダー部が不祥事を起こして解散に追い込まれてしまった）に在籍していた同校のOBからコーチを受けている歴史がある。
そのためリーダー技術は、明治大学のリーダー技術をそのまま継承している。
加盟は最も遅れたが、明治大学と法政大学の応援団を足して2で割った様なバイタリティーに溢れ、既存の5校に大きな刺激を与えた。現在もその刺激を与え続ける、連盟において貴重な存在と言える。
[編集] 加盟校の第一応援歌・オリジナルマーチ
[編集] 浦和高等学校応援団
- 応援歌：『八重雲起る』
- マーチ：『ウイニングマーチ』
[編集] 熊谷髙等学校應援團
- 応援歌：『勝利の伝統』
- マーチ：オリジナルはなく、1992年（平成4年）に、慶應義塾大学応援指導部より『突撃のテーマ』の楽譜を受けて使用。
[編集] 川越高等学校應援團
- 応援歌：『奮え友よ』→全校生徒より歌詞を募って作成された、珍しい応援歌。
- マーチ：『ファイティングマーチ』
[編集] 春日部高等学校応援指導部
- 応援歌：『秩父の嶺』→1,2番合わせても30秒で終わる、短い応援歌。
- マーチ：『常勝春高』→「鼓舞激励」「英姿颯爽」「前奏ラテン」「ビッグウェーヴマーチ」「勇者春高」のいずれもオリジナルの5曲をまとめたもの。「勇者春高」以外の4曲が完成するまでは、「勇者春高」がその役割を担っていたため、これを単独で使用する場合もある。応援歌『秩父の嶺』をマーチとして使用する場合は、『春高ブローク』と曲名が変わる。
[編集] 不動岡高等学校応援部
- 応援歌：第一応援歌に曲名が付いていない。
- マーチ：『ビクトリーマーチ』
[編集] 松山高等学校應援團
- 応援歌：『空は晴れたり』、『黎明の光』
- マーチ：『プロミネント松高』→他に、東京六大学のマーチの曲名の中の校名を「松高」と替えて、これと組み合わせて使用している。
