坂部恵
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坂部 恵(さかべ めぐみ、1936年 - 、男性)は、日本の哲学者。
神奈川県生まれ。東京大学哲学科、および大学院修了。1965年より國學院大學専任講師、ついで東京都立大学助教授、東大文学部哲学科助教授、教授。1997年の定年退官後は桜美林大学教授を務めた。東大名誉教授。
イマヌエル・カント、和辻哲郎、九鬼周造を研究対象とし、1976年、和辻の「面とペルソナ」を出発点とした『仮面の解釈学』で山崎賞受賞、ついで1986年、『和辻哲郎』でサントリー学芸賞受賞。2002年、紫綬褒章受章。岩波書店版『カント全集』の監修を行った。『坂部恵集』全五巻が出ている。
名前のため、女性と間違われることが多く、雑誌『ダ・カーポ』で「活躍している女性学者」に名をあげられたこともある。
[編集] 著書
- 仮面の解釈学 東京大学出版会, 1976
- 理性の不安 カント哲学の生成と構造 勁草書房, 1976
- 人類の知的遺産 カント 講談社, 1979 (のち講談社学術文庫)
- 「ふれる」ことの哲学 人称的世界とその根底 岩波書店, 1983
- 和辻哲郎 岩波書店(20世紀思想家文庫), 1986 (のち岩波現代文庫)
- 鏡のなかの日本語 筑摩書房(ちくまライブラリー) 1989
- ペルソナの詩学 かたり ふるまい こころ 岩波書店, 1989
- 不在の歌 九鬼周造の世界 ティビーエス・ブリタニカ, 1990
- かたり 弘文堂, 1990
- <ふるまいの>詩学 岩波書店, 1997
- ヨーロッパ精神史入門 カロリング・ルネサンスの残光 岩波書店, 1997
- モデルニテ・バロック 現代精神史序説 哲学書房, 2005
- 坂部恵集 全五巻 岩波書店、2006-2007
[編集] 編著
[編集] 翻訳
- カント U.シュルツ 理想社, 1982
- 現代の哲学 2 P.リクール 岩波書店, 1982
- 実践理性批判 伊古田理と共訳 カント全集 7 岩波書店, 2000