土井隆義
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土井 隆義(どい たかよし、男性、1960年 - )は、日本の社会学者。1960年に山口県に生まれる。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。2004年博士(人間科学)(大阪大学)(学位論文「<非行少年>の消滅 : 個性神話と少年犯罪」)。筑波大学社会科学系教授及び同大学の第一学群社会学類でも教鞭を執る。専門は犯罪社会学、法社会学、逸脱行動論、社会問題論。
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[編集] 活動
過去の非行少年による逸脱行動とは一線を画す昨今の暴発型の少年犯罪を社会学的に分析した「<非行少年>の消滅-個性神話と少年犯罪-」(信山社出版)で注目を集めた。同書の中で土井は、昨今の少年犯罪を後期近代社会(ポストモダン)に生じた”自分らしさ”や”個性”が過剰に指向されている現代日本の病理として考察した(関連項目)。ちなみに、土井は同書の理論的下敷きとなった「『社会』を喪失した子どもたち」と「社会病理としての個性化」という論文で2003年に犯罪学の優れた論文を表彰する菊田クリミノロジー推奨賞を受賞した。
少年犯罪の分野における社会の少年に対する眼差しの変化等を通じて”異質の包摂から排除”を指向する現在日本について考察しており、いじめの問題に関してもしばしば言及している。
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『非行少年の消滅 - 個性神話と少年犯罪』( 信山社出版、2003年) ISBN 4797222743
- 『「個性」を煽られる子どもたち - 親密圏の変容を考える』(岩波書店<岩波ブックレット633>、2004年) ISBN 4000093339
- 『友だち地獄 - 「空気を読む」世代のサバイバル』 (筑摩書房<ちくま新書710>、2008年) ISBN 9784480064165
[編集] 共編著
- 『社会構築主義のスペクトラム - パースペクティブの現在と可能性』 (共編者は中河伸俊、北沢毅)(ナカニシヤ出版、2001年) ISBN 4888486441