協奏交響曲
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協奏交響曲(フランス語:symphonie concertante、イタリア語:sinfonia concertante)は18世紀の交響曲の一つ。合奏交響曲にならって、複数の独奏楽器を持つ一種の交響曲である。カール・シュターミツなどマンハイム楽派の作曲家によって多く書かれ、ハイドン、モーツァルトにも作品がある。「協奏交響曲」とは銘打たれていない作品の場合でも、ベートーヴェンの三重協奏曲やブラームスの二重協奏曲のように、明らかにこのジャンルを意識して作曲された作品がある。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番も、協奏交響曲の変種とみなして差し支えなかろう。
20世紀になってからは、シマノフスキが最後の交響曲にこの名称を与えている。実際には交響曲というよりピアノ協奏曲と呼ぶべき作品であるが、しばしばヴァイオリンやフルートの独奏などもピアノ・パートにからむため、あえてその名称が与えられたのであろう。
19世紀前半の作曲家リトルフは、交響(的)協奏曲(フランス語:concerto symphonique)を幾つか作曲しているが、これは協奏交響曲とは異なり、単独のソロ楽器とオーケストラの対比よりも、協調・融合を目指した協奏曲である。こちらは、リストやブラームスのピアノ協奏曲に影響を与えた作品として、こんにち再評価を集めつつある。