兄弟拳バイクロッサー
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『兄弟拳バイクロッサー』(きょうだいけんバイクロッサー)は、1985年(昭和60年)1月10日から同年9月26日まで日本テレビ系(一部地域を除く)で毎週木曜日17:30 - 18:00に全38回(34話 + 再放送4話)が放送された、東映製作の特撮テレビ番組。同時期の他の特撮番組に比べて低予算で制作された。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ストーリー
魔神ゴーラの像は子供の泣き声を聞かせるとダイヤモンドを吐き出す力を持っていた。像を手に入れたドクターQは世界征服のための軍資金を得るために子供たちをいじめて泣かせようとする。
銀河系の守護神ペガサス(声:瀬能礼子)は、水野兄弟に超能力とスーパーメカを与え、バイクロッサーに変身して、子供たちをドクターQの魔の手から守るように要請する。
物語の中盤で魔神ゴーラの像に代わりゴーラゾンガーがやってきてドクターQ等に命令を下し世界征服のために活動を始める。
[編集] 主な登場人物
- バイクロッサー・ケン/水野拳
- 兄。1965年1月1日生まれ(20歳)の明和大学工学部に通う大学生。趣味はバイクのプラモデル作り。企画当初は「金太郎」という名前であった。
- バイクロッサー・ギン/水野銀次郎
- 弟。1968年2月2日生まれ(16~17歳)の高校生。趣味はコンピュータ。
[編集] 武装
[編集] バイクロッサー・ケン
- ボディは赤色
- クロスブレード
- 鋭い剣。
- ケン・フリスビー
- コイン状の爆弾を投げる。
バイクロッサーの目が光り、通常は見えない物体が見えるようになる。別名:ディメンジョンアイ。
[編集] バイクロッサー・ギン
- ボディは青色
- クロスシューター
- ギンの手に内蔵されている2連装速射砲。精密射撃に向いている。内蔵武器なので、ヒャクメガンの磁石に引き寄せられなかった。
- スリングフラッシャー
- ゴムパチンコのような形をした光線銃。
- ディメンジョンサーチャー
- バイクロッサーの目が光り、通常は見えない物体が見えるようになる。別名:ディメンジョンアイ。
[編集] 登場マシン
- 母艦スターコア
- 異次元空間にある、バイクロッサーの母船。水野兄弟がバイクロッサーに変身することで搭乗可能。ケンローダーとギンクロンを収納している。
- ケンローダー
- ケンが搭乗する、空飛ぶ車。後部にギンクロンを収納している。二門のビーム砲「ケンビーム」を装備。
- ギンクロン
- ギンが搭乗するバイク。必殺技・ブレイザーカノンを発射するビーム砲を兼ねている。
[編集] 合体技
- ブレイザーカノン
- バイクロッサーの必殺技。ギンの乗ったギンクロンをケンが肩に乗せ、ギンの「ブレーザーカノン砲、発射準備完了!」の発声と共にケンが敵に照準を合わせ、「OK!」と叫び、二人で「シューティング!」と叫んでギンクロンのヘッドライトから必殺の波動光線を発射する。太陽光がエネルギー。初期と後期では光線の色が違うが、最終話では両方の色が交互に使用された。当時、この番組を見た視聴者の青少年が市販自転車を使ってこれをまねるケースもあったともいわれている。
- クロスアタック
- 二人が腕を組み、二人で敵の喉元にラリアットをくらわす。
- クロスハリケーン
- ケンがギンを放り上げ、ギンが空中回転して竜巻を起こす。
- クロスボンバー
- ギンがケンの右腕を踏み台にしてジャンプし、敵に両手パンチをくらわす。
- クロスパワー
- ケンのクロスブレードにギンがスリングフラッシャーを照射してエネルギーを溜め、二人でクロスブレードを持って、襲ってくる敵を斬る。15話でカッチュウナイトの黄金魔剣を負かした。
- 隠烈剛(かくれつごう)
- ギンがケンの後ろに隠れ、一体となって敵の目を惑わせて、ギンがケンを飛び越えてキックする。15話でカッチュウナイトに使用。
- 光射眩(こうしゃげん)
- ケンがクロスブレードに太陽の光を反射させて敵の目を眩ませ、ギンがジャンプキックをくらわす。16話でロビンダーに使用。
- 潜布身(せんぷしん)
- ギンがケンの後ろからスリングフラッシャーを地面に撃ち込み、その隙に地面と同色の布で地面に同化し、隙を突いて二人で敵にキックする。18話でゲンシダーに使用。
- 爆勢斬(ばくせいざん)
- 敵が投げた爆弾の爆風を利用して二人が高くジャンプし、ギンがケンの背中をキックして、ケンがそのまま敵に突っ込んで敵の武器をクロスブレードで一刀両断する。19話でリモギラーの杖を破壊した。
- 潜水身(せんすいしん)
- 敵の攻撃で水柱を上げさせ、その隙にケンとギンが水中に潜り、敵の後ろに回り込んでキックをくらわす。敵とバイクロッサーの間に水が無いと使えない。20話でフォーカスマンに使用。
- 反射光(はんしゃこう)
- ケンが敵の後ろに回ってクロスブレードをかざし、ギンがそれにスリングフラッシャーを反射させて後ろから敵の弱点を攻撃する。23話でグリーンダーに使用。
- 風塵烈(ふうじんれつ)
- ギンがパンチで岩を砕き、ケンがクロスブレードでそれを砂塵にして、風下にいる敵の目を眩ませてから攻撃する。24話でイヤゴーに使用。
- 挟蹴旋(きょうしゅうせん)
- ケンとギンが戦闘員ブラックマンを挟んでジャンプし、敵の攻撃する数秒の間にブラックマンを蹴って敵を怯ませ、敵の発射口を塞ぐ。25話で石化ガスを使うベンキョーダーに使用。
- 爆激潜(ばくげきせん)
- 二人が敵の投げた爆弾を武器で爆破し、その爆煙に隠れて攻撃する。28話でコブリオンに使用。
- 飛跳烈(ひちょうれつ)
- ギンが敵に突進しながらケンがジャンプし、ギンはスリングフラッシャーで敵の武器を跳ね飛ばし、ケンが空中で受けて投げ返す。心の通い合った兄弟でなければ出来ない技。29話でヘラクレス兄弟に使用。
- 念動力
- 二人が腕を組み、二人の精神を集中させることで物理的な力を出す。
[編集] スタッフ
- 原作:石森章太郎(石ノ森章太郎)
- プロデューサー:阿部征司(東映)、堀越徹
- 脚本:高久進、佐藤しげる、鷺山京子、杉村のぼる、麻尾るみこ、永井達郎
- 監督:小笠原猛、東條昭平、奥中惇夫
- 特撮監督:矢島信男
- アクション監督:横山稔
- 撮影:松村文雄
- 助監督:伊藤寿浩
- 音楽:菊池俊輔
[編集] 主題歌
スーパーヒーロークロニクル 特撮ヒーロー主題歌・挿入歌大全集III(COCX-32887)に収録されている。
[編集] オープニングテーマ
コロムビアから発売されたCD「テレビまんが大行進」(32C35-7590)には別バージョンが収録されている(編曲:田中公平、歌:大倉正丈)。
[編集] エンディングテーマ
- 「その名も兄弟拳バイクロッサー」(作詞:八手三郎、作曲:菊池俊輔、編曲:馬飼野康二、歌:高橋元太郎)
[編集] 挿入歌
[編集] キャスト
- バイクロッサー・ケン/水野拳:金子哲
- バイクロッサー・ギン/水野銀次郎:土家歩
- 水野兄弟の母親:中真千子
- 竹田あけみ:沢近恵子
- 竹田大吉:相馬剛三
- 水野こうすけ(漢字表記不明)(水野兄弟の父親)(1話、5話のみ):野村昇史
- 子どもたち
- 那知武敏
- 亀山浩樹
- 値賀忠士
- 山岸晃子
- 中島義実
- ドクターQ:潮健児
- シルビア:高橋みどり
- リタ:羽田圭子
- ゴーラゾンガー/ブライゾンガーの声:沢りつお
- ナレーター:小林修
[編集] 放送リスト
話数 | サブタイトル | 登場怪人 |
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1 | 嵐を呼ぶ兄弟戦士 |
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2 | ダイヤを好む帝王 |
|
3 | お化け空缶騒動 |
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4 | 弱虫少年の超能力 |
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5 | 急げ! 父が危ない |
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6 | おもちゃになった小猫 |
|
7 | 限りある命の戦い |
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8 | お菓子SOS!! |
|
9 | ビデオの中の死神 |
|
10 | シルビア街を行く |
|
11 | 兄を忘れた弟 |
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12 | ああ兄弟女難の日 |
|
13 | 兄さん俺を撃て! |
|
14 | 魔神ゴーラの反乱 |
|
15 | 悪神ゴーラゾンガー |
|
16 | 赤ちゃんにするぞ |
|
17 | カレーにご用心! |
|
18 | あけみ神様になる |
|
19 | ランドセルの爆弾 |
|
20 | にせもの大騒動! |
|
21 | おへそを取るぞ! |
|
22 | 最強のタイムロボ |
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23 | 人を食う毒花! |
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24 | 心を読むイヤホン |
|
25 | 魔のデスター学校 |
|
26 | とんだ宝探し! |
|
27 | 善人になったドン |
|
28 | コブ取り大騒動! |
|
29 | 死闘対決 兄弟ロボ |
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30 | ロボット少女の罠 |
|
31 | 銀ちゃん結婚して |
|
32 | 孫悟空は悪魔の子 |
|
33 | デスターの最後!? |
|
34 | 無敵の必殺拳!! |
|
35 | お菓子SOS!! | (8話の再放送) |
36 | 赤ちゃんにするぞ | (16話の再放送) |
37 | にせもの大騒動! | (20話の再放送) |
38 | 無敵の必殺拳!! | (34話の再放送) |
<注>「さよなら特集(再放送)」4回分はOP、EDがミニドラマ(新撮)になっている。新撮部分は奥中惇夫監督の演出である。また34話で終了したが、全50話の予定だったという説もある。
[編集] 映像ソフト
2007年11月21日~2008年1月21日に駆けて初ソフト化となるDVDが東映ビデオより発売された。 全3巻で各巻2枚組の11話(3のみ12話)収録である。さよなら特集は収録されていない。付録のブックレットで触れられているのみである。
2008年7月21日発売予定の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」にテレビシリーズの第1話が収録される。
[編集] 関連書籍
講談社の超百科は、基本的にデータリストは一切掲載されていない。また、写真に付属している説明文は、本編を見たことが無い者にとっては(あるいは本編をよく知っている者にとってさえも)非常に難解に感じられる。ただし写真は貴重なものが多い。
- 決定版 スーパーヒーローベスト100超百科 アクションヒーロー編(講談社)
- テレビランド増刊カラーグラフ兄弟拳バイクロッサー(徳間書店)(当時定価380円、テレビCM有り)
- 超人画報(竹書房)
- たたかうくるま(絶版)
[編集] 後楽園ゆうえんちヒーローショー
後楽園ゆうえんちで1985年年末~86年年初に行われた電撃戦隊チェンジマンのスーパーヒーロー大集合にバイクロッサー・ケンが登場し、(ギンの乗った)ギンクロンを担いでブレーザーカノン砲を放った。ギンはブレーザーカノン砲に乗ってる状態しか登場してないため、実際にアクターが演じたのはケンのみ。ショー終了後は他のヒーローと共にポーズを決めた。
[編集] 提供
[編集] その他
- 仮面ライダーBLACK RX放映当時、東映の撮影所の屋外駐車場の片隅には錆だらけのギンクロンが無造作に捨ててあった。[1]
- 本作は、放映当時月刊OUT誌上で非常に話題となった。
- 第21話「おへそを取るぞ!」準備稿ではあけみもおへそを取られることになっていた。
[編集] 関連項目
日本テレビ 木曜17:30枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
デビルマン(再放送)
※月曜~木曜 → 月曜~水曜 |
兄弟拳バイクロッサー
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