主音
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主音(しゅおん)は、音階(旋法)の最初の音(第1音)。移動ドにおいて長調ではドの音。短調ではラの音。調性のある音楽では、この音に帰着しようとする力が働く。
長調、短調以外の旋法などでは、同じ働きをする音を中心音 tonal center や軸音 axis と呼ぶのが一般的である。
本来西洋の伝統音楽では例外を除き普通は主音で始まる音楽が大半であったが、ベートーヴェンの交響曲第1番の冒頭ではその常識を覆した。
多くの曲では最後に主音が置かれるが、日本の民謡などは属音で終わることも多く、教会の聖歌ではフリギア終止などの伝統を踏まえて現在用いられる曲でも主音で終わらない曲も多くある。