丸印
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○(丸印、まるじるし・白丸、しろまる)は人類の日常生活において、頻繁に遭遇する形状であることから、人類の早い時期より用いられていた。
●(黒丸、くろまる)は、多くは○と対で使用される。一般には黒丸と呼ぶが、フォントには通常色がないため、赤や青などの別の色の場合であっても、この記号が使用されることが多い。
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[編集] 用途
[編集] ○と●を対比して用いる場合
- 相撲の星取表で、○は白星といわれ勝利を、反対に●は黒星といわれ敗北を表すのに使用される。これにならい、相撲以外の勝敗表でもこれらの記号で勝敗を表すことがある。
- 碁石やオセロの石を表す場合に、○は白石を、●は黒石を表す。
- 点字を表現する場合に、●は突状になっている箇所を、○は突状になっていない箇所を表す。
[編集] ○の用途
- 「正解」「正しい」を表すのに用いられる。反対に×が「不正解」「正しくない」を表す。○×クイズはこの一例である。ただし、これはあくまで日本で使用した場合の意味であって、世界共通ではない。日本以外では、同様の意味に✓がある。
- 「良い」を表す。
- 日本式天気記号で快晴を表す。
- 日本の地図記号で町役場・村役場、およびその他の樹木畑を表す。
- 公営競技の予想で使われる。◎は本命、○は対抗。
- 球を表すのに使われる。
- リングを表すのに使われる。
- 数字や文字を囲むのに使われ、丸数字や囲み文字になる。
[編集] ●の用途
- 暦注下段で受死日を表す。
- 日本式天気記号で雨を表す(右下に「ツ」を書いた場合は雨強し、右下に「ニ」を書いた場合はにわか雨、右下に「キ」を書いた場合は霧雨)。
- 日本の地図記号で指示点を表す。
- 図形などで頂点を表す。
- 回路図で接続点を表す。
- UMLのステートマシン図やアクティビティ図で開始状態を表す(終了状態は◉)。
[編集] その他の用途
[編集] 符号位置
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以下に Unicode で定義されている丸印を示す。
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
○ | U+25CB | 1-1-91 | ○ | 丸印、白丸 (WHITE CIRCLE) |
● | U+25CF | 1-1-92 | ● | 黒丸 (BLACK CIRCLE) |
◯ | U+25EF | 1-2-94 | ◯ | 大きな丸 (LARGE CIRCLE)[1] |
⃝ | U+20DD | ⃝ | COMBINING ENCLOSING CIRCLE[2] | |
◌ | U+25CC | ◌ | DOTTED CIRCLE | |
◍ | U+25CD | ◍ | CIRCLE WITH VERTICAL FILL | |
⚪ | U+26AA | ⚪ | MEDIUM WHITE CIRCLE | |
⚫ | U+26AB | ⚫ | MEDIUM BLACK CIRCLE | |
⚬ | U+26AC | ⚬ | MEDIUM SMALL WHITE CIRCLE |