中原師元
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中原師元(なかはら の もろもと、天仁2年(1109年) - 安元元年(1175年))は平安時代後期の廷臣。中原師遠の三男。子息に師尚、清貞(平清盛養子)、娘に藤原尹明室、二条天皇後宮(僐子内親王生母)らがある。明経博士、大外記。また出羽国他の国司を歴任。
摂関家の家司を務め、藤原忠実の談話を筆録した『中外抄』を著す。同書は中原の「中」と大外記の「外」から各々一字を取った物であり、院政期の公家社会の様子を克明に伝える史料の一つとして名高い。また他の著作として、日記『師元記』、年中行事解説書『師元年中行事』、『雑外抄』などを残している。