レーザープリンタ
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レーザープリンタ (laser printer)は、レーザーを感光に利用する印刷機。カラー印刷も可能で、オフィス・家庭用として高速な部類に属する。アメリカ合衆国シリコンバレーに位置するパロアルト研究所で開発された。LBP(laser beam printer)と表される場合もある。
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[編集] 動作原理
帯電された感光体(大抵はドラム型)にレーザー等の光源を照射し、その部位の電圧を変化させる(印刷イメージに沿って行われる)。感光体の照射された部分にトナー(顔料+ワックス+外添剤で出来ている粉)が静電気の力で付着する(外添剤の働きにより、静電気に反応しやすい)。感光体上に出来たトナーの電気的な潜在画像は、感光体とは逆の電圧がかかっている転写ロールにより用紙に転写される(転写ロールの上を用紙が通過)。その後、定着ローラーが熱と圧力でトナーを定着させる。よって紙の上に印刷結果が得られる。 一度に一枚を印刷するのでページプリンタと呼ばれることもある。印刷速度が紙のサイズにほぼ影響しない(演算速度は別)。 カラー印刷は、以前は各色を重ね刷りで実現したが、最近は各色のトナー(CYMKの4色)を転写ベルトの上に乗せ、画像全体を一気に転写する方式が多くなっている。 コピー機は、ドラムを使うなどレーザープリンターとその基本的な原理は同一であるが、帯電方式や感光体の種類、光源等の部品がレーザープリンターとは違う場合がある。
[編集] 特徴
インクジェット機など他のオフィス・家庭用と比べての特徴。 高速で普通紙に対しても高品質な印刷が可能。しかし消費電力が大きく発熱量も多い。また大重量で消耗品のコストが高いが、一枚あたりのコストは安い。ほとんどの機種は600dpiであるが、高価な機種では1200dpiや2400dpiでの印刷が可能なものがある。メーカーによって独自の高画質化・高速化の技術を持っており、メーカーにより特徴が異なる。
家庭用としては高価な部類だが年々低価格化が進んでいる。一万円~数十万円まで存在する。小型化も進んでいて、インクジェットプリンタより小さな筐体サイズの機種も出てきている。
高価な機種は、高解像度1200dpi、ネットワーク機能・両面印刷機能・大容量給紙/排紙・高速高耐久・PDL等の特徴を持つ。また、消耗品の一枚辺りのコストも安くなる。
ちなみに、レーザープリンタはトナーが滲まない為、ある程度品質の良くない紙も使える。しかし、熱により定着するため、インクジェット年賀ハガキ、写真用紙、光沢紙、コート紙などのインクジェットプリンタ専用紙、表面が光っている新聞広告の紙など、表面にコーティングが施してある紙はコーティングが熱により融けて、紙が定着部に張り付くため使用してはならない。また、最近は、表面にコーティングしてある用紙にも対応するレーザープリンタが一部のメーカーから出てきている。コーティングしてある紙を使用したいときは、プリンタの説明書を確認したり、メーカーのWebページを見るなどして、使用の可否を調べてからでないと、このような紙が使用できないプリンタの場合、致命的な故障を起こしてしまう可能性があるので注意が必要である。
[編集] 機構
[編集] モノクロ機
黒トナーのみで印刷するプリンタ。価格は一万円台から数十万円まで存在する。ローエンド商品は個人でも十分手が届く価格であり、筐体もインクジェットプリンタ並に小型である。
[編集] カラー機
たいていCMYKの4色のトナーを使い、各色ごとに専用の感光体(ドラム)を用意する。フルカラーによる印刷も可能である。5万円程度から存在する。モノクロ機に比べて大型で動作音が大きい。カラー印刷時はランニングコストが大きいが、モノクロ印刷モードを使えばコストを抑えることができる。タンデム方式(紙に四色を同時に重ねる)と4サイクル方式(紙に一色ずつ重ねる)がある。 タンデム方式はカラー印刷が高速だが大型で価格が高い。4サイクル方式はタンデム方式に比べて小型で低価格だが、カラー印刷が遅い。
[編集] 一体化
トナーと感光体ドラムが一体にされており、これをトナーカートリッジという。ドラムも使い捨てにする。ドラムが劣化すると印刷結果に響くので理にかなった形態とされる。しかし運用コストは割高になりがちである。