ルバシカ
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ルバシカ(ルバーシカ、ルパシカ、Rubashka)は、ロシアの民族衣装。日本では「ルパシカ」ということが多い。
ブラウスないしスモッグ風の上着で、もとはウクライナの農民の衣装でルバーハRubakhaと呼ばれた。19世紀末から20世紀初頭にかけて、襟や袖口にカフスがつくようになった。名称もルバーハが愛称、通称化してルバシカに変化した。
ルバシカは男女両用であり、身頃がゆったりとしていて、詰襟、前開きは左脇または右脇寄りになっている。前開きは、途中までボタンで留る。襟や袖口などにロシア風の刺繍が施してある。着用時には裾はズボンの外に出してベルトを締める。
晩年のレフ・トルストイがルバシカを着用していたため、インテリゲンツィアを中心にロシア社会に広まった。日本でも戦前、戦後を通じ、トルストイ主義者を中心に着用する者が見られた。
現在でも、民芸品として日本でも入手可能である。