モスクワ級ヘリコプター巡洋艦
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モスクワ級ヘリコプター巡洋艦 | ||
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性能諸元 | ||
排水量 | 基準排水量 | 14,950t |
満載排水量 | 17,500t | |
全長 | 189m | |
全幅 | 34m | |
吃水 | 8.5m | |
機関 | 蒸気タービン4缶2基 | 100,000hp |
速力 | 最大31ノット 2軸推進 | |
乗員 | 850人(航空要員を含む) | |
武装 | 57mm連装砲 | 2基4門 |
SA-N-3SAM連装発射機 | 2基44発 | |
SUW-N-1SUM連装発射機 | 1基 | |
RBU-6000対潜ロケット発射機 | 2基 | |
533mm魚雷5連装発射管 | 2基10門 | |
搭載機 | Ka-25 | 14機 |
モスクワ級ヘリコプター巡洋艦( - きゅうへりこぷたーじゅんようかん)は、旧ソ連の1123「コンドル」型(Project 1123 Kondor)対潜巡洋艦。NATOコードネームは、艦級と同一。
目次 |
[編集] 概要
ソ連初の航空巡洋艦。Ka-25ヘリコプター14機を搭載可能。設計はネフスコイエ設計局。建造当時、ソ連最大の艦艇であった。建造当初に装備していた魚雷発射管は、改装時に撤去されている。
[編集] 外観
艦前部に対空・対潜ミサイル発射器を取り付け、中央部に艦橋などの構造物を配し、後部をヘリ甲板とする、典型的な航空巡洋艦の形態をしている。なお、艦橋後部にも搭載機収容用のエレベーターを配している。 多数のヘリコプターを搭載するため、巡洋艦でありながら大和型戦艦に似た幅広のずんぐりした船体となっている。
[編集] 艦歴
- モスクワ 1975年2月2日、火災事故で損傷。83年以降セヴァストーポリで係留
- レニングラード 1974年、スエズ運河で機雷除去作業
[編集] 同型艦
- 1123型3隻(起工順)
# | 船体番号 | 艦名 | 造船所 | 艦隊 | 起工 | 進水 | 竣工 | 除籍 | 備考 |
1 | 104 | モスクワ | SY445 | 黒海 | 1962/12/15 | 1964/1/14 | 1967/12/26 | 1996/11/7 | 97年インドで解体 |
2 | 107 | レニングラード | SY445(444?) | 黒海 | 1965/1/15 | 1968/7/31 | 1969/6/2 | 1991/6/24 | 91年9月ギリシャで解体 |
3 | 107? | キエフ | SY445 | - | 1968/10 | - | - | - | 1968/12建造中止,1969廃棄 |
SY445=61 Kommunara造船所(ニコラエフ造船所)